2022/05/26
アナ
きのうのつづきです。NHK”読むらじる”に「くらしのアナキズム」(ミシマ社)を書いた文化人類学者松村圭一郎インタビュー記事があって、かれが鶴見俊輔を引用していた部分を孫引きして、
思想家の鶴見俊輔さんが、アナキズムについて定義しているんですけども、アナキズムというのは「権力による強制なしに人間がたがいに助けあって生きてゆくことを理想とする思想」とおっしゃっています。何となく私たちは、秩序というのは、国家のような大きなものが作ってくれる、誰かが秩序を用意してくれると思ったり、あるいはそういう大きな力が失われてしまうと、混乱してしまう、無秩序になってしまうと捉えていると思うんです。でもむしろ、「自分たちで秩序っていうのは作り出せるんだ。普通の人がくらしの中で隣の人と一緒に作り出していくんだ」という視点から、この本ではアナキズムというものを捉えたんですね。
このごろ倫理感が老化しつつあるpithecantroupusはアナキーに憧れの気持ちが強くなっていますが、pithecantroupusのアナキズムに”破壊”は欠かせないのですけれど。
憲法第一千條の餘白には國滅びてののちの論功 (塚本邦雄:汨羅變)
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