26年目

26年目を忘れていないと、10年前の奈良で撮った写真でレクイエムのムービー。
どこが鎮魂という鋭い指摘はしないということで。(汗)

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ムービーはうまく埋め込めないので、このリンクでたどって下さい。



動かないのをもう一枚追加。

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 蝶墜ちて空氣さびしきあらがねの地震観測所裏初霜   (塚本邦雄:黄金律)

そのむかし少年

テレビの前で撮ったレトロカメラに味をしめて再掲です。
カメラは前回と同じ、プリモジュニア替わりのSawyers MarkⅣです。

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sigma dp2q

「監禁中」につき、一年前の4月と5月の写真で短いムービーをつくりました。

 ほととぎす 百人の醫師そのむかし少年の日の鹹(から)き獨逸語  (水銀傳説)

コロナのせいで医師や看護師を進路に選ぶ人が減るのではないかと心配です。
もしも自分の孫たちが将来は医療に従事したいと言ったら、これまでとは違う心の動きになりそうです。
理性はエゴだと言っていますが感情は抑えがたいのです。



日頃中庸な人が「県外ナンバーの車が2台ぐらい走っているのを見た」と非難めいた言い方をしたのでびっくりしました。

ネットで検索したら、
 「自分が社会正義を執行したい」という欲求はとても強力なものなんです。自分が正しい側にいて、規範から逸脱した人を攻撃すると「自分はいいことをした」という報酬が脳内で得られるんです。
 その報酬が快感として味わえる。

と書いてある記事がありました。

「独自性」(自分は他人と違っていると思いたい)、「自己尊厳」(自分をより高く評価したい)などの個人的満足感、「達成」(自分の成果を評価されたい)といった少し社会的な満足感、「権力」(他者や世界に影響を与えたい)や「親和」(他者と仲良くなりたい)などの社会的満足感など、様々な満足感で脳が快感を覚えるのだとも。

pithecantroupusはカメラをいじったり、他の人が撮った写真を見たり、こっそり真夜中にヌード写真集を見てるだけで満足感が得られるのだけどなあ。(汗)

だれかのひとり

わすれないから。



10年以上前に撮った三重県南部の紀伊長島と波田須(はだす)の写真でつくったムービーです。
池辺晋一郎が黒沢明の映画につけた音で。

歳と共に涙腺がゆるくなっていくようで困ります。ことしも照井翠「龍宮」を開いて、
 なぜみちのくなぜ三・一一なぜに君
 三・一一神はゐないかとても小さい
 寒昴たれも誰かのただひとり
 

こちらは今年撮ったご近所の海。
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ことなききみ

立春だそうですが、それらしい写真も撮れず、まだ神様にまとわりついています。

 ライターもて紫陽花の屍(し)に火を放つ一度も死んだことなききみら   (塚本邦雄:綠色研究)

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olympus e-m5mk3 50mm macro
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olympus e-m5mk3 50mm macro



軍艦島もムービーにして、中身の薄いのをごまかします。
アルマンド・トロヴァヨーリがイタリア映画”Paolo il caldo” (1973)につけた曲で。



いまごろになって2020/02/02がパリンドローム配列(回文配列)だったと教えられて、なにか特別な日をうかうかと過ごして、当たったクジの交換期限を見過ごしたような気持ち。パリンドローム配列だからどうだ、というわけでもないのですけれどもね。
でも、前から読んでも逆から読んでも同じになる日付は、今後100年はないと聞くと、やっぱり損をした気分です。(笑)

ぬばたま

きょうは阪神大震災の日です。あの日のテレビ画面は忘れません。
(ファイルのアップロードに時間がかかって更新が遅れました。)

 神戸港元旦未明ぬばたまの黒船から「薔薇色の人生」   (塚本邦雄:黄金律)

去年の写真で短い鎮魂曲を。



曲は2000年のガブリエル・ヤレドがオータム・イン・ニューヨークにつけたものです。

愛と死を思ひ

ことしは京マチ子や八千草薫など映画俳優の訃報がありましたが、pithecantroupusはピーター・フォンダやドリス・デイも気になった人々でした。

ドリス・デイをウィキペディアで見たら、「女房は生きていた」(1963)という映画に出演とあって驚きました。
「女房が生きていた」はマリリン・モンローが最後に撮影していた映画でモンローの死によって未完に終わりましたが、ドリス・デイで撮りなおされたのでしょうか。

モンローの死を報じる雑誌に載っていた映画撮影中のプールサイドのヌード写真が今でも記憶に残っています。(小学生だったpithecantroupusは親に見つからないようにその写真をジィ~ッと見ました。)

それで、ドリス・デイのサウンドで作ってみました。


写真は今年一年ブログにあげた愛機をモデルにしたもので。
写真機フェチのpithecantroupuが自己満足で撮った写真で退屈でしょうが。

 愛と死を思ひつつあり海の上に寒(かん)の昴(すばる)はきりきり白し  (塚本邦雄)

グーグルドライブにあげた動画が長く「処理中」だったので画質を落としていた一昨日の記事で、きょうはグーグルドライブの処理が速やかになったので、動画を差し替えました。同様に今日の動画も300M超のファイルをスムースに処理できました。
何故、処理時間に差が出たのか不明です。BGMに使った音楽ファイルのせいかな。

回想のゆうべ

きのう上げそこなった2019年回顧動画を、ファイルサイズを小さくして再チャレンジです。

 九階は前衛映畫囘想のゆふべいづこに杜鵑草(ほととぎす)散る



以前使った”Point of no return”のRoger Subirana Mata”The Dark Symphony”から”Fragile”を借用しました。

”Fragile”というとStingの曲を思い出しますが、googleで”Fragile”を検索してもStingはなかなか出てきません。検索エンジンのAIは、いま売れている、売りたい、みんなが探している情報を優先するので仕方ないですね。
そのうえ、pithecantroupusがエッチな爺だと知って、女性や薄着を優先して提示するようにパーソナライズされているようです。(汗)

しかし、なまじAIに名曲かどうかを判断されるよりもずっといいことですよね。

逃亡し、たい

一年前の写真で、今年はまだ撮っていない紅葉を夢見て。



どこかへ出かけたいです。
追われているような日々から逃げ出したくなりました。

 「敵前逃亡ス」とつたへたり蕨餅食ひつつこの英雄を愛(かな)しむ  (塚本邦雄)

畢(をは)るべし

ことしはヒガンバナの盛りを撮ることもなく終わりました。
もっと撮りたかった気持ちを飲み込んで、過んだ時間を思い出すためのムービーを今年と去年の写真で。




 世界畢(をは)るべし曼珠沙華百茎の痙攣(ひきつ)るるぬばたまのくれなゐ

サウンドは「二十四時間の情事」のジョルジュ・ドルリューが映画「大頭脳」につけた音楽から。
「二十四時間の情事」主演の岡田英次、脚本のマグリット・デュラスもなつかしいなあ。

明日の世界

2015年に同じ場所でハスを撮ったあと自分がちっとも進歩していないので、反省を込めて4年前の写真をムービーにしました。
サウンドは「船上のピアニスト」から、



 石に坐し明日の世界を彈きいだす冷酷なピアニストを戀ふも  (塚本邦雄)
 

人のふり見て我がふり直せと小さいころから言われ続けてきましたが、他人の欠点は目につくのに自分のそれにはちっとも気づきません。
ハスを撮っていると、私と同じようにカメラを構えた、わたしと同じ程度の年齢と見える人たち(女性も多いです。)が目につくのですが、つい、「もっと脇を閉めんかい」とか「ファインダーを覗いたままズームリングをグリグリ回すな」とか、ちゃちゃをいれたくなります。(笑)

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olympus pen-f samyang 135mm