2019年 05月 06日
CineStill...忘れた頃に
いやぁ、かれこれ3ヶ月...24枚撮の使用率が上り、すっかりナマクラになってしまった私にとってハーフサイズでの36枚撮はかなりキツいものだったといわざるを得ません。
六甲八幡神社初厄神の縁日を中心に狙ったフィルム最初の方のカットは、さすがに時季はずれに過ぎるので、今回のお披露目は避けますが、それ以降のカットの中から徐々にご覧いただこうと考えております。
となると、やはり今盛りのこれということになるでしょうか。
開放 1/500 CineStill50
常日頃から感度50のフィルムを切望するようなことをいっている私ですが、いざ実際に使ってみると自身の「不慣れさ」に舌打ちをしてしまうことが多くなります。
特に<PEN-F>のように露出計のないカメラでは注意が必要で、常日頃ほぼ100%使用している感度100のつもりで絞りとシャッター速度を設定してしまいがちだからです。
開放 1/125 CineStill50
それでも感度が何時もより一段低いことによる不便は全くありませんでした。
むしろ<PEN-F>にこそ常用として必要かと。
開放 1/500 CineStill50
開放 1/250 CineStill50
さて、写りはご覧のとおりで、シャープでとても綺麗な発色です。
個人的には少し暗めの状況での色合にとても好感を持ちました。
暗部のトーンもかなりいい具合に出ているようです。
f2.8 1/250 CineStill50
なかなか高価なフィルムなのですね。
2枚目、4枚目などのヒナゲシが光を纏う様がいいですね。
最後の前ボケが効いた画も、選ばれた背景も相俟って、発展した形のように楽しませて頂きました。
1本あたり2,000円くらいしますから、とても常用はできませんね。
ただ、一般的なフィルム自体も選択肢がなくなりました。
やがてはこの地点に限りなく近づいていくのを覚悟しなければならないのかもしれません。
バカの一つ覚えのように撮っているヒナゲシですが、さすがにちょっとした工夫は要るのかな、と。
尤も、あらゆる場所で、しかし完全に一様に咲いているわけではないので、まだまだ精進が足りないとすべきでしょうね。
こうなると価格差が少なくなる分、エクタクロームにも手を出しやすくなるかと思っているところです。
画角的にはOMでは代用が効かないレンズでもあり、無論ボディとのバランスに於いても。
PEN-Fでも望遠系の楽しさが満喫できる事かと伝わってきます。
このたび大幅に値上げをしましたが、いわゆるFUJIの記録用のフィルムを見れば36枚撮が500円程度。
単に価格を比べれば、私が学生の頃よりも「まだ安い」といえるでしょう。
ただ、当時は知る人ぞ知るでしかなかった「記録用」を一般用パッケージのものと比較することには疑問を感じますが。
一方で、FUJIでも感度200の一般用は「記録用100」より安値で売られていたりします。
商品をとことん絞らねばならないのなら、200なんて止めて、400は特殊用に、そして飽くまでも基本たる100に総力を注ぐべきだと思うのですが...。
ここいらが曖昧なまま、知らぬ間に全てがプレミアムフィルム(これも何処まで差別化が図られているのか不明)の価格に近寄っていくのはなんとも納得いかないところです。
このレンズは換算で<100mmF2>といったところでしょうか。
最短撮影距離は80cm、まぁまぁですね。