2019年 05月 08日
贅沢品..?
低めの感度に加えて、そのポテンシャルが小型フォーマットでも発揮されることを期待したのです。
果して、色合と粒状性においては明らかに違うものを感じました。
シャープさもなかなかのものですし、細かな解像も優れているようですが、常用フィルムの4倍近くを投資する差異を感じることはできませんでした。
如何せんハーフサイズでは...というところかもしれませんが、今後2本目をOMで試した結果によって改めて考えてみたいと思います。
尤も、いくらフィルムの性能が高いからといって、フォーマットサイズを超えるような期待をする方がそもそもの間違いですね。
幸い現像処理は一般的なネガカラーと同じなので、「年に1度の贅沢」といった風に使っていけたらいいのですが、一方でこんな悠長に構えていられそうにないのがフィルムの現状です。
やはり「あるうちに多少の無理をしてでもできるだけ使う」覚悟も要るのでしょう。
f4 1/125 CineStill50
f4 1/250 CineStill50
f4 1/60 CineStill50
ハーフ版ネガながら、デジタルカメラで撮ったともいえるような感じですね。コントラストも調子も良好なようです。
こんなスライドフィルムならともかく、こんなネガフィルムがあったのですか。
それより、黒と黄色とか、深い緑とグレイとかの割と高いコントラストの被写体をセレクトして、フィルムの性能を引き出すような撮影センスがお見事とみました。
フィルムは粒状性や鮮鋭さにおいてもう何年も前から頂点に達していると思われます。
ただ、軸は中感度よりも400辺りに軸足が置かれているようで、実際、普通のフィルムを見れば100より400の方が上回っているのが現状でしょう。
そんな技術で50や100を作れば...という話なんだと思います。
個人的には400なんて要らないから、50や25を当り前にして欲しいのですが。