商店街が好きだ。
さまざまなお店が連なり、街を形成する風景。
ただそれだけなのに、ものすごい引力で私を惹きつける。
商店街の持つ少し鄙びた雰囲気、寂れた雰囲気が好きなことは否めないが、時として賑わっている様子、行列が見たいと思うのである。
地方商店街、行列を探していたら、素敵なアイス屋さんがあった。
まずもって商店街が好きだ
新潟県内を中心に、商店街を巡っている。
私が好きなのは、しっかりとアーケードや雁木でお店同士が連なっている商店街。
地方の商店街を巡っては写真を撮っているので、私のPCには商店街の写真がいっぱいだ。
↑私の商店街画像フォルダの一部(部外秘)
フォルダをのぞいてそれらの画像を見てみたのだが、人が大勢写っている写真はほぼない。
肖像権侵害のリスクヘッジが自然とできるいい趣味なのである。
↑唯一、人が大勢写っていた写真。商店街散策をしていたら遭遇した聖火リレー。
そんな地方の商店街であるが、今日は行列を探したいと思う。
舞台は新潟県見附市にある商店街。
明るい調子で商店街散策&行列探し
気を付けなければならないのが、感想がダウナーに寄ってしまうことだ。
昨今、中心市街地の空洞化、シャッター通り化が叫ばれているが、ここではそういう話はひとまず置いておいて、どストレートに明るい調子で商店街の行列を探していこう。
明るく陽気にいきましょう、と笑点にたまに出るウクレレ漫談師も言っているじゃないか。
田舎で育った幼いころ、商店街というのは身近ではなく、商店街や中心市街地に行くことを「”まち”にいく」と言った。
それだけ特別なところに感じていたのだ。
それが大人になったら訪れ放題。
さまざまある「放題」の中でも、「商店街訪れ放題」は最も格が高い。
↑アーケード通りは私にとって身近にある絶景。最高!
さて、見附市の商店街で行列を作っているお店を探しつつ、散策を開始しよう。
↑コッペパン専門店でトリッキーなコッペパンを購入したりしつつ
さて、行列はないかしらっと。
ついにささやかな行列を発見!
ようやく人だかりを発見。
お菓子屋さん、というかアイス屋さんにたどり着きましたぞ。
↑ささやかだが、地方商店街においてはこれを「行列」と呼びたい。呼びたい!(強い気持ち)
(※現在値段が改定されています)
なんと味のあるお店。
オープンエアでアイスを提供しているのがすごくグッとくる。
↑この風情である
私も行列に並び、何を頼もうか思案する。ごまアイスもいいな、ほうじ茶もそそられるし…
↑オーソドックスには抗えず、チョコレートを
こちらのお店のアイス、同じ味の2段重ねがデフォルト。
2段なら別の味にしたいな、とか思うなかれ。
さっぱりとして、美味しくて、そんなことを考える暇もなくあっという間に食べてしまう。
なにしろこのお店の雰囲気で食べるアイスである。
美味しいに決まっているじゃないですか。
↑カップアイスを持ち帰る小袋もかわいい
行列の先には、最高の雰囲気を醸し出す文化遺産級のアイス屋さんがありました。
↑アイスを食べている間、(ささやかな)行列は途切れることがなかった
仕事帰りに訪問する悦楽
なんてことをやっていたら、仕事帰りにふらっとあのアイス屋さんに寄ってみるのもいいんじゃないかと思いついた。
ネクタイに背広で食べるアイス。
1日の仕事の疲れをアイスで流すっていうのもオツなものでは。
そんなことを思いついたら、仕事中もウキウキしている自分がいた。
↑さすがに平日の夜に行列はなかったが
「夜パフェ」が流行っていると聞くけど、なんか気持ちわかるな。
職場と家との間のサードプレイスにアイス屋さん。
悪くないかもね。
一見普通なザ・商店街に一歩踏み込むと、その向こうに悦楽が待っていた。
ささやかな行列が教えてくれたこと。
これからどれだけの「その向こう」に踏み込んでいけるだろう?