ドイツ、ベルリンにあるフンボルト博物館所蔵のティラノサウルス・レックスの頭骨。2010年に、米モンタナ州にある白亜紀後期のヘルクリーク累層で発見された全長約12メートルの化石は、発掘と復元に4年の歳月を要した。(PHOTOGRAPHY BY GERD LUDWIG)
驚くほど保存状態の良い草食恐竜プシッタコサウルス・モンゴリエンシスの脊椎と羽毛の生えた尾。ドイツ、フランクフルトにあるセンケンブルク博物館に展示されている。(PHOTOGRAPHY BY ROBERT CLARK)
1996年に中国北東の遼寧省で、世界初の羽毛恐竜が発見された。全身が色の濃いダウン状の羽毛に覆われたシノサウロプテリクス・プリマの化石は、古生物学の根幹を揺るがす大発見となった。(PHOTOGRAPHY BY O. LOUIS MAZZATENTA)
中国遼寧省では、恐竜だけでなく初期の鳥類の化石も多く発見されている。写真は、1億2000万~1億2500万年前の孔子鳥の化石。リボンのように伸びる2本の長い尾が特徴。(PHOTOGRAPHY BY O. LOUIS MAZZATENTA)
約2億年前の三畳紀後期に米国南西部に生息していた初期の肉食恐竜コエロフィシス・バウリ。ニューメキシコ州の州化石に指定され、体長は3メートルに達するが、体重は20キロに満たなかった。 (PHOTOGRAPHY BY NOREBERT WU/ MINDEN PICTURES)
岩に張り付いた状態のこの卵は、長い首を持ち、陸上生物としては最大の動物だった竜脚類のもの。これは中国で発見されたが、竜脚類の卵は世界中で見つかっている。(PHOTOGRAPHY BY SCENICS & SCIENCE/ALAMY)
ジュラ紀後期の捕食恐竜アロサウルス・フラギリスの頭骨。岩に張り付いた状態で、米ユタ州ジェンセンにある恐竜自然公園で展示されている。(PHOTOGRAPHY BY BRECK P. KENT/ ANIMALS ANIMALS/ EARTH SCENES)
モンゴルのゴビ砂漠で発見されたプロトケラトプス・アンドリューシの化石。角をはやしたトリケラトプスの初期の仲間で、大きさは羊程度。七面鳥サイズのヴェロキラプトル・モンゴリエンシスの捕食対象になることが多く、2頭が格闘したまま化石になったものが発見され、話題になった。(PHOTOGRAPHY BY XAVIER FORES - JOANA RONCERO/ALAMY)
化石のデジタルモデルから復元したスピノサウルスの実物大骨格模型。全長15メートル。2014年9月に、米ワシントンD.C.のナショナル ジオグラフィック博物館で展示された。(PHOTOGRAPHY BY MIKE HETTWER)
オランダ、ライデンの自然史博物館に展示されているメスのティラノサウルス・レックス「トリックス」の歯と顎。(PHOTOGRAPHY BY DEAN MOUHTAROPOULOS/GETTY)
驚くほど完璧に近い状態で発見されたアンキロサウルス科ボレアロペルタ・マークミッチェリの装甲部分。2011年にカナダ、アルバータ州のオイルサンド炭鉱で発見され、現在ロイヤル・ティレル博物館で展示されている。発見時のショベルカーの衝撃で、亀裂が入っている。(PHOTOGRAPHY BY ROBERT CLARK)
トリケラトプスの仲間コスモケラトプス・リカルドソニの珍しい頭骨。サイほどの大きさで、白亜紀後期に現代の北米西部に存在したララミディア大陸に生息していた。(PHOTOGRAPHY BY CORY RICHARDS)
長さ60センチほどのカモノハシ恐竜の尾。砂岩に埋もれていたものが、長年の風食により姿を現した。(PHOTOGRAPHY BY CORY RICHARDS)
米アリゾナ州で発見された2頭の恐竜の足跡は、約1億9300万年前のディロフォサウルス・ウェテリリの母子のものと考えられている。(PHOTOGRAPHY BY CARVER MOSTARDI/ ALAMY)
カナダ、アルバータ州のロイヤル・ティレル博物館に展示されているトリケラトプス・ホリドゥス。トリケラトプスは初めて見つかった角を持つ恐竜で、1889年に新種記載された。(PHOTOGRAPHY BY ALL CANADA PHOTOS/ ALAMY)
白亜紀前期、いまの中国に当たる場所に生息していたドロマエオサウルス科の羽毛恐竜シノルニトサウルス・ミレニの尾の部分。(PHOTOGRAPHY BY O. LOUIS MAZZATENTA)
ブラジル北東部ソウザにある「恐竜の谷」で発見された恐竜の足跡化石。(PHOTOGRAPHY BY PULSAR IMAGES/ ALAMY)
モンゴル、ゴビ砂漠の初期白亜紀層で見つかったドロマエオサウルス科ヴェロキラプトル・モンゴリエンシスの頭骨。1993年の映画『ジュラシックパーク』で有名になったが、実際の大きさは映画で描かれていたよりもはるかに小さく、体高はわずか50センチ、体重は15キロほどしかなかったとされる。(PHOTOGRAPHY BY PHIL DEGGINGER/ CARNEGIE MUSEUM/ ALAMY)
中国語で「ぐっすりと眠る竜」という意味を持つトロオドン科のメイ・ロン。その名の通り、現生の鳥のような姿勢で眠った状態の珍しい化石。この写真は下側から撮影されている。(PHOTOGRAPHY BY O. LOUIS MAZZATENTA)
複数の画像を組み合わせて再現された ティタノサウルス類の新種パタゴティタン・マヨラムの巨大な復元模型。2016年1月に米ニューヨークの自然史博物館で展示された。全長37メートルで、おそらく地球上で最大の恐竜だったのではないかと考えられている。(PHOTOGRAPHY BY XINHUA/ ALAMY)
「トリスタン・オットー」と名付けられたティラノサウルス・レックスの足と爪。ほぼ完璧に近いこの標本は、ドイツ、ベルリンにあるフンボルト博物館で展示されている。生きていたときには、この爪はケラチンの層で覆われていた。猫の爪に似ているが、猫よりもはるかに大きく、与えられるダメージは比べ物にならない。(PHOTOGRAPHY BY MEHMET KAMAN/ANADOLU AGENCY/GETTY)
ドイツ、フランクフルトのゼンケンベルク博物館に展示されているハドロサウルス科パラサウロロフス・ワルケリ。鼻腔と額がつながった長さ1.8メートルのとさかが後頭部の後ろにまで伸びている。(PHOTOGRAPHY BY HINRICH BAESEMANN/ DPA PICTURE ALLIANCE ARCHIVE/ ALAMY)
『ナショナル ジオグラフィック』2007年12月号の表紙を飾ったこの恐竜は、とげやこぶで覆われた頭骨が特徴。当初は新種とされ、ハリー・ポッターの魔法学校の名にちなんでドラコレックス・ホグワーツィア(ホグワーツの竜王)と名付けられたが、後の研究によって、「厚い頭の恐竜」であるパキケファロサウルスの子どもではないかと提案された。(PHOTOGRAPHY BY IRA BLOCK)