GPUの基本!グラフィックチップってなに?
- パソコンの買い方入門
- -
- -【※記事内のAmazonリンクは、Amazonアソシエイトリンクを使用しています。(プライバシーポリシー)】
『グラフィックチップについて理解してみよう』(最終更新:2017年4月)
「グラフィックボードの種類と性能の違い」の記事では、グラフィックボードを選ぶ際はグラフィックチップを確認しなければならいことを説明しました。
でも、これがどういったものなのかよくわからないという人もいると思います。←私
そこで今回は、グラフィックチップとは一体何なのかについてまとめました。
グラフィックチップとは、グラフィックカードの頭脳にあたるICチップのことで、映像再生や暗号化などを行うための高度な演算処理を行います。
わかりやすく、パソコンの頭脳であるCPUを例に取って説明してみましょう。
CPUはパソコン全体の頭脳にあたり、計算を早くできるものほど高性能でパソコンをサクサク動かすことができます。一方、計算が遅いものほど性能も低くなるのでパソコンの動きも遅くなってしまいます。つまり、CPUがパソコンの性能を大きく左右するわけですね。(CPUとは何か?初心者にもわかりやすく解説)
同様に、画面表示の頭脳を担当するのが「グラフィックチップ(GPU)」と呼ばれる部品です。(以降「GPU」と書きます)
3Dグラフィックスのように縦・横・奥行きなどの位置情報を計算をして映像を表示させたり、高画質映像を美しく滑らかに動かす役割を担っています。つまり、これらの動作はこのGPUの性能によって左右されるわけです。
高性能であれば計算も早いので、画像や映像を速く美しく動かすことができますが、性能が低ければ画像処理が追い付かずにカクカク止まったり、正常に表示されなかったりします。
GPUとはこのような役割を担っているわけです。
ちなみにCPUやGPUのように頭脳として演算や制御を行う装置のことを「プロセッサ」と言います。
ここからもわかると思いますが、GPUはCPUと同じように重要な働きをしているわけです。この意味を込めて「GPU(Graphics Processing Unit/画像処理回路)」と呼ばれています。ついでなので、同じような意味で使われる言葉を以下にまとめます。
◆グラフィックチップ(graphic chip)
◆GPU(Graphics Processing Unit)
◆ビデオチップ(video chip)
これらは全部同じ意味です。なお、GPUの画像処理機能をさらに強化したものを「VPU(Visual Processing Unit)」と言います。覚えておくと良いかもしれません。
ここまでの説明でわかっていただけたかと思いますが、GPUはCPUの手伝いをしていて、本来CPUが行う計算をGPUが代わりに行っていると考えるとわかりやすいと思います。
CPUから「○○の画像を表示したいんだけど計算してもらえる?」という命令を受けると、ディスプレイに映し出すための画像データを集めて、スムーズに映し出せるように用意をしてくれます。
つまり、計算をしてディスプレイに映せるように準備を整えて、そのデータを一時的に保管して、出番が来たら一気に画像をモニターに映し出すわけですね。
そして、このデータを溜めておく保管場所のことを「VRAM(ビデオ・ラム/Video Random Access Memory)」と言います。画像表示専用のメモリーのことですね。「ビデオメモリー」とか「グラフィックスメモリー」と呼んだりもします。
これはグラフィックボードの中に備わったメモリ領域なのですが、画像表示のデータはまずここに溜められます。
容量が大きければたくさん溜められるので、解像度を高くしたり色数を増やすことができますが、容量が小さいとたくさん溜めることはできません。
容量が足りなくなると、メインメモリをVRAMの代わりとして使うことになります。こうなるとパソコンそのものの動作にも影響を与えてしまうので、なるべく大きいものを選んでおくと安心です。
ちなみにグラフィックボードを搭載していないパソコンは、メインメモリのみを使ってこの作業を行います。(メモリとは何か?初心者にもわかりやすく解説)
特にGPUよりもメモリが重要な役割を果たすのは2Dを表示させるときです。たとえば、ブルーレイなどで高画質映像を楽しむときですね。高画質映像を美しく滑らかに表示したい時は、GPUの性能よりもVRAMの容量が重要になってきます。詳しくは、「グラフィックボードの基本!選び方と注意点」でまとめましたので、こちらを参考にしてください。
GPUは、グラフィックボードの中に搭載されることもあれば、マザーボード上に直接実装されることもあります。
グラフィックボードに搭載されたパソコンでは、拡張ボードと呼ばれる部品がパソコンに搭載されることになります。実際にこのパーツだけを購入することもできます。(Amazon:グラフィックボード)
一方、マザーボードに搭載される場合は、グラフィックボードは必要ありません。こうしたものを「オンボードグラフィック」と言います。(オンボードグラフィックの種類と性能の違い)
でも、後から必要だと感じることもあるかもしれません。このようなときはグラフィックボードを追加することになります。
近年は、マザーボードの画像表示機能を切ることができる製品も多いので追加可能な場合が多いのですが、中には切れないものもあります。こうしたものだとグラフィックボードは追加できないので注意しましょう。最初から必要だとわかっているのであれば、パソコンを購入する際に既にグラフィックボードが搭載されているものを選ぶと安心だと思います。
でも、グラフィックボードは選ぶのも一苦労なので、どれを選択すればいいのか迷う人もいるかもしれません。
もっと簡単にグラフィックボード搭載のパソコンを選びたい人は、DELLやHPなどの大手メーカーから出ているパソコンから選ぶようにすると目的に合ったものを簡単に見つけられると思います。(Amazon:ゲーミングPC・関連アクセサリ)
なぜなら、ゲームをするための専用のパソコン(ゲーミングPC)から、クリエイティブのプロが使う本格的なものまで幅広く用意されているからです。
たとえば、DELLなら「動画像の編集」や「ゲーム」に適したデスクトップPCやノートPCが豊富に用意されていますし、グラフィックボードの選択肢もかなり絞られているので悩むことなく選べるはずです。比較的安価な価格で手に入れられるのも嬉しいですね。
パソコンの購入を考えている方は、選択肢の一つに入れておくと良いかもしれません。ちなみにDELLの製品については、「DELLパソコンの特徴は?」でまとめましたので、こちらで理解を深めてみてください。
もちろん、他のメーカーからもさまざまな製品が出ているので一緒に比較してみることをお勧めします。(Amazonなら品揃えも豊富:ゲーミングPC・関連アクセサリ)
グラフィックチップについてはこんな感じです。グラフィックボードを基本から理解したい方は、「グラフィックボードの種類と性能の違い」から読み進めるとわかりやすいと思います。
あなたの目的に合ったものを選ぶようにすると快適に使えると思いますよ。参考にしてください。
「グラフィックボードの種類と性能の違い」の記事では、グラフィックボードを選ぶ際はグラフィックチップを確認しなければならいことを説明しました。
でも、これがどういったものなのかよくわからないという人もいると思います。←私
そこで今回は、グラフィックチップとは一体何なのかについてまとめました。
グラフィックチップってなに?
グラフィックチップとは、グラフィックカードの頭脳にあたるICチップのことで、映像再生や暗号化などを行うための高度な演算処理を行います。
わかりやすく、パソコンの頭脳であるCPUを例に取って説明してみましょう。
CPUはパソコン全体の頭脳にあたり、計算を早くできるものほど高性能でパソコンをサクサク動かすことができます。一方、計算が遅いものほど性能も低くなるのでパソコンの動きも遅くなってしまいます。つまり、CPUがパソコンの性能を大きく左右するわけですね。(CPUとは何か?初心者にもわかりやすく解説)
同様に、画面表示の頭脳を担当するのが「グラフィックチップ(GPU)」と呼ばれる部品です。(以降「GPU」と書きます)
3Dグラフィックスのように縦・横・奥行きなどの位置情報を計算をして映像を表示させたり、高画質映像を美しく滑らかに動かす役割を担っています。つまり、これらの動作はこのGPUの性能によって左右されるわけです。
高性能であれば計算も早いので、画像や映像を速く美しく動かすことができますが、性能が低ければ画像処理が追い付かずにカクカク止まったり、正常に表示されなかったりします。
GPUとはこのような役割を担っているわけです。
ちなみにCPUやGPUのように頭脳として演算や制御を行う装置のことを「プロセッサ」と言います。
ここからもわかると思いますが、GPUはCPUと同じように重要な働きをしているわけです。この意味を込めて「GPU(Graphics Processing Unit/画像処理回路)」と呼ばれています。ついでなので、同じような意味で使われる言葉を以下にまとめます。
◆グラフィックチップ(graphic chip)
◆GPU(Graphics Processing Unit)
◆ビデオチップ(video chip)
これらは全部同じ意味です。なお、GPUの画像処理機能をさらに強化したものを「VPU(Visual Processing Unit)」と言います。覚えておくと良いかもしれません。
ここまでの説明でわかっていただけたかと思いますが、GPUはCPUの手伝いをしていて、本来CPUが行う計算をGPUが代わりに行っていると考えるとわかりやすいと思います。
CPUから「○○の画像を表示したいんだけど計算してもらえる?」という命令を受けると、ディスプレイに映し出すための画像データを集めて、スムーズに映し出せるように用意をしてくれます。
つまり、計算をしてディスプレイに映せるように準備を整えて、そのデータを一時的に保管して、出番が来たら一気に画像をモニターに映し出すわけですね。
そして、このデータを溜めておく保管場所のことを「VRAM(ビデオ・ラム/Video Random Access Memory)」と言います。画像表示専用のメモリーのことですね。「ビデオメモリー」とか「グラフィックスメモリー」と呼んだりもします。
これはグラフィックボードの中に備わったメモリ領域なのですが、画像表示のデータはまずここに溜められます。
容量が大きければたくさん溜められるので、解像度を高くしたり色数を増やすことができますが、容量が小さいとたくさん溜めることはできません。
容量が足りなくなると、メインメモリをVRAMの代わりとして使うことになります。こうなるとパソコンそのものの動作にも影響を与えてしまうので、なるべく大きいものを選んでおくと安心です。
ちなみにグラフィックボードを搭載していないパソコンは、メインメモリのみを使ってこの作業を行います。(メモリとは何か?初心者にもわかりやすく解説)
特にGPUよりもメモリが重要な役割を果たすのは2Dを表示させるときです。たとえば、ブルーレイなどで高画質映像を楽しむときですね。高画質映像を美しく滑らかに表示したい時は、GPUの性能よりもVRAMの容量が重要になってきます。詳しくは、「グラフィックボードの基本!選び方と注意点」でまとめましたので、こちらを参考にしてください。
グラフィックチップはどこに搭載されるの?
GPUは、グラフィックボードの中に搭載されることもあれば、マザーボード上に直接実装されることもあります。
グラフィックボードに搭載されたパソコンでは、拡張ボードと呼ばれる部品がパソコンに搭載されることになります。実際にこのパーツだけを購入することもできます。(Amazon:グラフィックボード)
一方、マザーボードに搭載される場合は、グラフィックボードは必要ありません。こうしたものを「オンボードグラフィック」と言います。(オンボードグラフィックの種類と性能の違い)
でも、後から必要だと感じることもあるかもしれません。このようなときはグラフィックボードを追加することになります。
近年は、マザーボードの画像表示機能を切ることができる製品も多いので追加可能な場合が多いのですが、中には切れないものもあります。こうしたものだとグラフィックボードは追加できないので注意しましょう。最初から必要だとわかっているのであれば、パソコンを購入する際に既にグラフィックボードが搭載されているものを選ぶと安心だと思います。
でも、グラフィックボードは選ぶのも一苦労なので、どれを選択すればいいのか迷う人もいるかもしれません。
もっと簡単にグラフィックボード搭載のパソコンを選びたい人は、DELLやHPなどの大手メーカーから出ているパソコンから選ぶようにすると目的に合ったものを簡単に見つけられると思います。(Amazon:ゲーミングPC・関連アクセサリ)
なぜなら、ゲームをするための専用のパソコン(ゲーミングPC)から、クリエイティブのプロが使う本格的なものまで幅広く用意されているからです。
たとえば、DELLなら「動画像の編集」や「ゲーム」に適したデスクトップPCやノートPCが豊富に用意されていますし、グラフィックボードの選択肢もかなり絞られているので悩むことなく選べるはずです。比較的安価な価格で手に入れられるのも嬉しいですね。
パソコンの購入を考えている方は、選択肢の一つに入れておくと良いかもしれません。ちなみにDELLの製品については、「DELLパソコンの特徴は?」でまとめましたので、こちらで理解を深めてみてください。
もちろん、他のメーカーからもさまざまな製品が出ているので一緒に比較してみることをお勧めします。(Amazonなら品揃えも豊富:ゲーミングPC・関連アクセサリ)
グラフィックチップについてはこんな感じです。グラフィックボードを基本から理解したい方は、「グラフィックボードの種類と性能の違い」から読み進めるとわかりやすいと思います。
あなたの目的に合ったものを選ぶようにすると快適に使えると思いますよ。参考にしてください。
関連記事一覧:パソコンの買い方入門