NAS(ネットワークHDD)とは?初心者にもわかりやすく解説
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『データ管理をもっと簡単で便利にしてみよう』(最終更新:2017年4月)
外付けハードディスクにたくさんのデータを保存している方も多いと思いますが、これらのデータを誰かに渡したいと思ったとき、容量が大きかったりすると困ってしまうことがあります。頻繁にやり取りするのであればなおさら面倒です。
もし、グループ間で簡単にデータを共有できるものがあれば助かると思います。
また、外出先からノートパソコンやスマートフォン、あるいはタブレットなどを使って、自宅やオフィスにある外付けハードディスクにアクセスできたら、もっと便利ですよね。
実は、こんな使い方ができる外付けハードディスクがあります。それが、「ネットワーク接続ハードディスク(NAS)」と呼ばれるものです。(※外付けハードディスクをクラウドストレージのように使うタイプのものです。クラウドストレージについては、「クラウドストレージとは?初心者にもわかりやすく解説」を参照。)
使ってみたいと思われたかもしれませんが、どんなものかよくわからないという方も多いと思います。←私
そこで今回は、このネットワーク接続ハードディスク(NAS)についてまとめました。
まずはネットワーク接続について理解しましょう。
一般的な外付けハードディスク(外付けHDD)は、USBケーブルを使ってパソコンに接続しますよね。(外付けハードディスクとは?初心者にもわかりやすく解説)
しかし、ネットワーク接続では、有線LANや無線LANなどの「LAN(Local Area Network)」を使って外付けHDDに接続します。これが「ネットワーク接続」と呼ばれるものです。
実は、このネットワーク接続にはいろいろなメリットがあります。
たとえば、外付けHDDをUSBケーブルでパソコンにつないで使うと、一台のパソコンからしかアクセスできません。もう一台パソコンを持ってきてそれでアクセスしたいときは、USBケーブルをつなぎ換える必要があります。
しかし、ネットワーク接続を使っていたら、パソコンやタブレット、スマートフォンなどの複数の端末から同時にアクセスできるようになります。つまり、有線LANや無線LANを使って家庭やオフィスで、誰もが簡単に一つの外付けHDDにアクセスできる環境を作れるというわけです。
別の言い方をすると、外付けHDDをファイルサーバのように使うわけですね。これができるのが「ネットワーク接続(対応)ハードディスク(NAS[ナス]:Network Attached Storage)」と呼ばれるものです。(以下、NASと記載します。)
接続方法も簡単で、ルーターやハブに接続して簡単に使えます。では、どのような使い方ができるのかを見ていきましょう。
簡単に言うと、家族専用や会社専用、あるいは自分専用のクラウドストレージとして利用できます。もっとわかりやすく言うと、以下のようなことができます。
◆家族や社員同士で簡単にファイル共有ができる
◆遠方の祖父母や両親と写真や動画を共有できる
◆複数のPCやスマートフォンから同時にアクセスできる
◆外出先からも自宅のNASにアクセスできる
◆音楽や動画を複数の端末から楽しめる
◆容量の重い動画や画像も手軽に共有できる
◆メールで送れない大容量のものも簡単に共有できる
◆ポータブルHDDを持ち歩く必要がない
◆データを忘れても外出先からアクセスして取り出せる
◆スマートフォンのデータも保存できる
◆NASにプリンタを繋いで複数のパソコンから印刷できる
◆テレビの録画やダビングもできる
つまり、家族や会社、あるいは遠方の祖父母や両親などで小さなグループを作って、そのグループ内でファイルを一緒に使えるようにするわけですね。
使い方も簡単で、パソコンの「Cドライブ」や「Dドライブ」に写真や動画を保存するのと同じ感覚で使えます。
では、以下に具体的な例を挙げてみたいと思います。
NASを使えば文書ファイルや写真はもちろん、サイズの大きい音楽や動画ファイルなども手軽に共有できるので、家族間でのデータ交換が容易になります。
たとえば、あなたが一階のリビングにあるデスクトップPCで、家族旅行の動画や画像を編集してNASに保存したとしましょう。
すると、子供が自分の部屋で使っているノートパソコンやスマートフォンからも、すぐに再生できるようになるわけです。
もちろんインターネットが繋がれば外出先からもNASにアクセスすることもできます。
あなたのスマートフォンやタブレットを使って、職場やカフェからNASに保存してある写真や動画を同僚や友人に見せることもできますし、たくさんの音楽をNASに保存しておけば持ち歩く必要もなくなります。
逆に、旅行でスマートフォンを使って撮影した動画や画像も、インターネットを介してNASにアップロードすれば保存も可能です。これにより旅先で容量不足を気にすることもなくなります。
つまり、スマートフォンやタブレットなどのストレージ(データを蓄積する機器)としても使えるわけです。
また、プリンタなどのUSB機器をUSBケーブルでNASに接続すれば、1台のプリンターを複数のパソコンで使うこともできるようになります。たとえば、リビングにあるプリンターを2階のノートパソコンから使えるといった具合ですね。
さらに、録画対応テレビから地デジ番組のダビングもできますし、録画した番組をパソコンで見ることも可能です。レコーダーがあればブルーレイやDVDに書き出すこともできます。
もちろん、ビジネスにも応用できます。
小規模オフィスで、社員同士がファイルを共有したいときも簡単に行えるようになりますし、社内はもちろん、外出先からもファイル交換や更新の作業がスムーズに行えるのでストレスの低減にも繋がります。
たとえば、外出先で気が付いたときにPowerPointやExcelなどの文書ファイルを呼び出して修正したり、部下が作成した資料を確認して外出先から細かな指示を出すことも可能なわけです。
また、プレゼンテーションで使う動画やファイルも取引先でインターネットが繋がれば、その場で呼び出すといった使い方もできます。
他にも大学のサークルや趣味のグループ間での情報共有にも役立ちますし、離れた土地に住んでいる祖父母や両親に、孫の写真や動画を手軽にアクセスして見てもらうことも可能です。
メールに添付できないような大容量の動画も簡単に共有できるのは助かります。
この他にも用途に合わせていろいろな使い方ができるので、生活やビジネスをより充実したものに変えられると思います。
NASにはこうした魅力がある点からも、他のハードディスクとは一線を画します。試しに使ってみると、これまでの生活やビジネススタイルが大きく変わるはずです。
NASは各メーカーから出ているので選択肢は豊富ですが、個人向け製品で選ぶなら以下のメーカーのものが良さそうに感じました。初心者向けの製品も用意されていて、機能が充実している割に使い方も簡単なので、NASに詳しくない方でも手軽に始められると思います。
◆Amazonなら品揃えも豊富:I-O DATA NAS
初めて使うのであれば、いきなり高額なものから始めるよりも、まずは試しに安価なタイプのものから使ってみて、良さそうであれば他の製品にも手を広げるといった方法をとると安心だと思います。
容量の目安としては、個人で使うのであれば2TBでも十分だと思うので、よほどたくさんの画像や動画などを入れない限りは容量不足の心配はないと思います。
なお、事業で使うのであれば法人向けのNASを考慮しましょう。
それと、テレビの録画に関してはテレビの種類によって正常に動作しないものもあるので注意しなければなりません。各メーカーサイトで動作確認ができているかを確認してから選ぶことも大切です。
これはネットワーク接続ハードディスクに限らず、テレビ録画が可能なハードディスク全てに言えることです。録画用HDDに関しては「外付けHDDの選び方!テレビの録画におすすめなのは?」も一緒に参考にしてください。
最後に、NASはとても便利なものなのですが、使う際は設定やセキュリティ面なども考慮して使う必要があります。つまり、とても便利な使い方ができる反面、他の外付けHDDとは使い方が大きく異なるので、それなりの知識を要するということです。
もし、こうした面で不安を感じるのであればNASは選ばずに、一般的に使われているUSB接続タイプの外付けHDDを選ばれた方が使い方も簡単なので安心だと思います。
一方、こうした点も考慮したうえでNASを実際に使ってみたいというときは、先ほど紹介した初心者向けの製品を選択肢に入れておくと良いかもしれません。
ネットワーク接続ハードディスクについてはこんな感じです。この他にも外付けHDDにはいろいろな種類があります。用途に合わせて選んでみると、納得のいくものを見つけられると思います。詳しくは、「外付けHDDの選び方!据え置きとポータブルでおすすめなのは?」でわかりやすくまとめましたので、こちらを参考にしてください。
外付けハードディスクにたくさんのデータを保存している方も多いと思いますが、これらのデータを誰かに渡したいと思ったとき、容量が大きかったりすると困ってしまうことがあります。頻繁にやり取りするのであればなおさら面倒です。
もし、グループ間で簡単にデータを共有できるものがあれば助かると思います。
また、外出先からノートパソコンやスマートフォン、あるいはタブレットなどを使って、自宅やオフィスにある外付けハードディスクにアクセスできたら、もっと便利ですよね。
実は、こんな使い方ができる外付けハードディスクがあります。それが、「ネットワーク接続ハードディスク(NAS)」と呼ばれるものです。(※外付けハードディスクをクラウドストレージのように使うタイプのものです。クラウドストレージについては、「クラウドストレージとは?初心者にもわかりやすく解説」を参照。)
使ってみたいと思われたかもしれませんが、どんなものかよくわからないという方も多いと思います。←私
そこで今回は、このネットワーク接続ハードディスク(NAS)についてまとめました。
ネットワーク接続ハードディスク(NAS)ってなに?
まずはネットワーク接続について理解しましょう。
一般的な外付けハードディスク(外付けHDD)は、USBケーブルを使ってパソコンに接続しますよね。(外付けハードディスクとは?初心者にもわかりやすく解説)
しかし、ネットワーク接続では、有線LANや無線LANなどの「LAN(Local Area Network)」を使って外付けHDDに接続します。これが「ネットワーク接続」と呼ばれるものです。
実は、このネットワーク接続にはいろいろなメリットがあります。
たとえば、外付けHDDをUSBケーブルでパソコンにつないで使うと、一台のパソコンからしかアクセスできません。もう一台パソコンを持ってきてそれでアクセスしたいときは、USBケーブルをつなぎ換える必要があります。
しかし、ネットワーク接続を使っていたら、パソコンやタブレット、スマートフォンなどの複数の端末から同時にアクセスできるようになります。つまり、有線LANや無線LANを使って家庭やオフィスで、誰もが簡単に一つの外付けHDDにアクセスできる環境を作れるというわけです。
別の言い方をすると、外付けHDDをファイルサーバのように使うわけですね。これができるのが「ネットワーク接続(対応)ハードディスク(NAS[ナス]:Network Attached Storage)」と呼ばれるものです。(以下、NASと記載します。)
接続方法も簡単で、ルーターやハブに接続して簡単に使えます。では、どのような使い方ができるのかを見ていきましょう。
NASはどのような使い方ができるの?
簡単に言うと、家族専用や会社専用、あるいは自分専用のクラウドストレージとして利用できます。もっとわかりやすく言うと、以下のようなことができます。
◆家族や社員同士で簡単にファイル共有ができる
◆遠方の祖父母や両親と写真や動画を共有できる
◆複数のPCやスマートフォンから同時にアクセスできる
◆外出先からも自宅のNASにアクセスできる
◆音楽や動画を複数の端末から楽しめる
◆容量の重い動画や画像も手軽に共有できる
◆メールで送れない大容量のものも簡単に共有できる
◆ポータブルHDDを持ち歩く必要がない
◆データを忘れても外出先からアクセスして取り出せる
◆スマートフォンのデータも保存できる
◆NASにプリンタを繋いで複数のパソコンから印刷できる
◆テレビの録画やダビングもできる
つまり、家族や会社、あるいは遠方の祖父母や両親などで小さなグループを作って、そのグループ内でファイルを一緒に使えるようにするわけですね。
使い方も簡単で、パソコンの「Cドライブ」や「Dドライブ」に写真や動画を保存するのと同じ感覚で使えます。
では、以下に具体的な例を挙げてみたいと思います。
家族間で使う
NASを使えば文書ファイルや写真はもちろん、サイズの大きい音楽や動画ファイルなども手軽に共有できるので、家族間でのデータ交換が容易になります。
たとえば、あなたが一階のリビングにあるデスクトップPCで、家族旅行の動画や画像を編集してNASに保存したとしましょう。
すると、子供が自分の部屋で使っているノートパソコンやスマートフォンからも、すぐに再生できるようになるわけです。
もちろんインターネットが繋がれば外出先からもNASにアクセスすることもできます。
あなたのスマートフォンやタブレットを使って、職場やカフェからNASに保存してある写真や動画を同僚や友人に見せることもできますし、たくさんの音楽をNASに保存しておけば持ち歩く必要もなくなります。
逆に、旅行でスマートフォンを使って撮影した動画や画像も、インターネットを介してNASにアップロードすれば保存も可能です。これにより旅先で容量不足を気にすることもなくなります。
つまり、スマートフォンやタブレットなどのストレージ(データを蓄積する機器)としても使えるわけです。
また、プリンタなどのUSB機器をUSBケーブルでNASに接続すれば、1台のプリンターを複数のパソコンで使うこともできるようになります。たとえば、リビングにあるプリンターを2階のノートパソコンから使えるといった具合ですね。
さらに、録画対応テレビから地デジ番組のダビングもできますし、録画した番組をパソコンで見ることも可能です。レコーダーがあればブルーレイやDVDに書き出すこともできます。
仕事で使う
もちろん、ビジネスにも応用できます。
小規模オフィスで、社員同士がファイルを共有したいときも簡単に行えるようになりますし、社内はもちろん、外出先からもファイル交換や更新の作業がスムーズに行えるのでストレスの低減にも繋がります。
たとえば、外出先で気が付いたときにPowerPointやExcelなどの文書ファイルを呼び出して修正したり、部下が作成した資料を確認して外出先から細かな指示を出すことも可能なわけです。
また、プレゼンテーションで使う動画やファイルも取引先でインターネットが繋がれば、その場で呼び出すといった使い方もできます。
離れた人たちと使う
他にも大学のサークルや趣味のグループ間での情報共有にも役立ちますし、離れた土地に住んでいる祖父母や両親に、孫の写真や動画を手軽にアクセスして見てもらうことも可能です。
メールに添付できないような大容量の動画も簡単に共有できるのは助かります。
この他にも用途に合わせていろいろな使い方ができるので、生活やビジネスをより充実したものに変えられると思います。
NASにはこうした魅力がある点からも、他のハードディスクとは一線を画します。試しに使ってみると、これまでの生活やビジネススタイルが大きく変わるはずです。
NASは各メーカーから出ているので選択肢は豊富ですが、個人向け製品で選ぶなら以下のメーカーのものが良さそうに感じました。初心者向けの製品も用意されていて、機能が充実している割に使い方も簡単なので、NASに詳しくない方でも手軽に始められると思います。
◆Amazonなら品揃えも豊富:I-O DATA NAS
初めて使うのであれば、いきなり高額なものから始めるよりも、まずは試しに安価なタイプのものから使ってみて、良さそうであれば他の製品にも手を広げるといった方法をとると安心だと思います。
容量の目安としては、個人で使うのであれば2TBでも十分だと思うので、よほどたくさんの画像や動画などを入れない限りは容量不足の心配はないと思います。
なお、事業で使うのであれば法人向けのNASを考慮しましょう。
それと、テレビの録画に関してはテレビの種類によって正常に動作しないものもあるので注意しなければなりません。各メーカーサイトで動作確認ができているかを確認してから選ぶことも大切です。
これはネットワーク接続ハードディスクに限らず、テレビ録画が可能なハードディスク全てに言えることです。録画用HDDに関しては「外付けHDDの選び方!テレビの録画におすすめなのは?」も一緒に参考にしてください。
最後に、NASはとても便利なものなのですが、使う際は設定やセキュリティ面なども考慮して使う必要があります。つまり、とても便利な使い方ができる反面、他の外付けHDDとは使い方が大きく異なるので、それなりの知識を要するということです。
もし、こうした面で不安を感じるのであればNASは選ばずに、一般的に使われているUSB接続タイプの外付けHDDを選ばれた方が使い方も簡単なので安心だと思います。
一方、こうした点も考慮したうえでNASを実際に使ってみたいというときは、先ほど紹介した初心者向けの製品を選択肢に入れておくと良いかもしれません。
ネットワーク接続ハードディスクについてはこんな感じです。この他にも外付けHDDにはいろいろな種類があります。用途に合わせて選んでみると、納得のいくものを見つけられると思います。詳しくは、「外付けHDDの選び方!据え置きとポータブルでおすすめなのは?」でわかりやすくまとめましたので、こちらを参考にしてください。
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