知識の使い方
以前、10時~16時までの6時間のバイトがありました。
昼に休憩があって、その休憩後の一幕。
Aさん「6時間だけやったら、休憩で給与引かれるより、休みなしで働かせてほしいですわ」
Bさん「いや、6時間以上やったら休憩与えんとあかんのや。以上やから、6時間ピッタリも含むってことになる」
「Bさん違う・・・」と思いました。
休憩を与えないといけないのは、6時間以上ではなく、6時間を超える場合。
だから6時間ピッタリなら、休憩なしでも問題ありません。
一応社労士として、この手の話は専門。
勉強してきた身として、知識を使って解説したい気持ちがあります。
しかし、グッと堪えて黙っておきました。
もし、Bさんの話を訂正して、”以上”と”超える”を説明したら、絵に描いたようなマウント。
Bさんも決していい気分にならないだろうし、周りからも面倒くさそうな奴と思われるでしょう。
知識と言うのは、正しく使えてこそ本物。
この場合の正しいとは、単純な正しさだけじゃなく、使うべき場面の正しさもあると思っています。
バイトの雑談内で、労働基準法の正確さなど全く意味をなしません。
例え正しくても、使う場面を明らかに誤っています。
勉強したばかり頃なら、衝動を抑えられなかった可能性もあるので、少し成長したかもしれません。
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