【裁判傍聴記】大阪には逸材がおる
昨日まで次回移住先である大阪を視察しに行っていましたが、その際に裁判傍聴も体験してきました。
僕にとっては重要な娯楽インフラなので、感想を書きたいと思います。
行ったのは、大阪地裁。
立地は、大阪市役所の向かい側。
大阪駅・梅田駅の少し北側で、ビジネス街にあります。
冒頭写真のような立派な建物。
さすがに大都会・大阪だけあり、裁判数も豊富。
同時並行で複数(5個以上)が開廷されており、行けば何かしら面白そうなやつ見られそうです。
札幌や仙台だと、行っても目ぼしい裁判が1つもやってないことも普通にあるので、差は歴然。
今回傍聴したのは、窃盗事件。
被告人は、29歳の男性。
預かっていたクレジットカードを勝手に使った罪で前科があり、執行猶予中でした。
中学卒業後に、解体業等の職を転々としていました。
彼女の家に居候していましたが追い出され、友達の家を転々としており、犯行時は住所不定。
家族との折り合いも悪く、実家にも帰ることができない状況でした。
収入は30万円程ありましたが、旅行で浪費したり、仕事もサボリ気味になり、金銭的に窮して、寝る場所もままならなくなっていきます。
そこで被告人は、元職場の同僚たちがキーを指したまま車を駐車していたことを思い出します。
寝場所を確保するために、その車を盗み、駐車場を転々としながら生活していました。
数日後、被告人がコンビニの駐車場の車を停めていたところ、不審に思った警察官が盗難車であることを確認し、逮捕されました。
典型的なダメ男なんですが、被告人質問でクズっぷりがどんどん露呈していきます。
・旅行で浪費した額は40万円
・執行猶予中のカード詐欺の被害額を返済すると裁判で誓ったものの、ほぼ返済していない
・離婚した元妻との間に子どもがいるが、養育費は払っていない
・元カノの私物を勝手に売却した件で、事情聴取を受けている
・車のローン返済が中断しており家族が肩代わりしているので、実家との折り合いが悪い
お金の件で周囲に迷惑を掛けているにも関わらず、自分は旅行で40万円も豪遊。
目先の金に困ると、犯罪でその場をしのぐ。
だから人が離れていくんだと裁判官から指摘されると、離婚した元妻が家事を全然しなかったとか悪口を言う始末です。
犯罪者とは言え、1個ぐらい同情の余地があるのが普通。
そう思わせるために弁護士がいます。
しかし、被告人はそれが一切なく、ここまでのクズも珍しい。
大阪という土地柄、ミナミとか西成とかガラの悪い地区があります。
そこには、救いようのないような輩がいて、そういう中に身を置いていると、人間どこまででも落ちていく。
裁判傍聴の面白さという観点で見ると、札幌・仙台よりも逸材が多そう。
ちなみに、堺支部にも行ってきました。
支部ではありますが、政令市の堺なので仙台並の裁判数はありそうです。
時間の都合上、傍聴はしませんでしたが、ここでも逸材がいるんじゃないかと期待が膨らみますね。
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