サラリーマンは特に守られてはいない
サラリーマンは守られている。
ちょくちょくこういう話を聞きますし、退職する際に同じような趣旨のことを言われました。
しかし、違和感があるし、やってみた感想としてそんな感覚もありません。
サラリーマンは特に守られていません。
確かに、サラリーマンには保障があります。
会社に所属して、出勤すれば、決まった給与が支払われます。
故意や過失でもない限り、ダメダメでも失敗しても大丈夫。
退職時には雇用保険。
仕事や通勤時の怪我には労災保険。
仕事外の怪我や病気で休んでも、健康保険の傷病手当金があります。
他にも、妊娠中、出産後、育児の間にも、収入が保障されています。
しかし、これらのTAKEは、GIVE前提で成り立っているだけ。
サラリーマンである以上、どれだけ活躍しても収入は頭打ち。
会社の都合で、就労時間、勤務地、仕事内容も決められてしまいます。
与えられた仕事を一定レベル以上で完成する、大きな責任も負っています。
会社は、家族みたいに慈悲深い精神で守ってくれる訳ではありません。
それだけのGIVEをしているから、保障というTAKEが与えられているだけの話。
GIVE&TAKEのドライな関係の契約です。
日雇いバイトであれば、保障は雇用保険ぐらいで、TAKEは少ない。
それは超簡単な仕事を無責任でやっている、極小のGIVEに対応するもの。
自営だとさらに保障は少ないですが、自分の能力次第で収入は青天井、自分に多くの決定権があるということに対応しています。
多くのプレーヤーが参加する労働市場は、かなり平等な世界。
どれが有利でどれが不利などは、一概に言えないと思います。
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