FIREの考察に納得できない理由
FIRE志望者の増加と共に、それに対する考察をよく見るようになりました。
先日もYahooニュースで、以下の記事を見つけました。
●「FIRE」の前に何がやりたいか考えよ! お金は「手段」であり「ツール」
記事を抜粋・要約。
・会社での仕事に投入していた労力と時間をどこかに振り向けなければ、毎日が退屈すぎて張り合いのない日々を過ごすことになりかねない。
・今でも仕事での達成感、充実感が1番だと考える人は少なくないだろう。やはりお金とキャリアは切り離してはいけないのである。
・リタイアのためにお金を貯める前に、いったい自分は何をしたいのかを同時に検討しておく必要がある。
要は、仕事がなくなると暇になる危険性があるので、リタイア後にやることをしっかり考えておく必要があると、FIREをやや批判的な切り口で書いています。
僕も同じことを百万回ぐらい言われてきましたが、やっぱりこの手の考察には納得できないし、心に響きません。
と言うのも、こういった批判は基本的に攻めのFIRE・セミリタイアを念頭に書かれているからです。
前提として、FIREやセミリタイアには、大きく攻めと逃げの2パターンあります。
攻めと言うのは、普通に仕事はできるけど、豊富な自由時間に憧れたり、他にもっとやりたいことがある場合。
一方の逃げは、仕事が全然できずに死ぬほど嫌で、何とか仕事から逃れたい場合。
完全にどちらかと言うのは少数派で、どちらの割合が強いかで攻めor逃げが決まります。
ちなみに、僕は攻め5%、逃げ95%でゴリゴリの逃げタイプ。
で、逃げのセミリタイア志望者にとっては、「退屈すぎて張り合いがない」とか「自分は何がしたいのか」とか言われても・・・
「僕がどれほど仕事に行きたくないか?仕事のできるあんたには分からんだろうよ」としか思えません。
仕事が意味不明過ぎてヤバくて、明日仕事に行くのが死ぬほど嫌。
それほどではなくても、またいつそうなるかと思うと不安で仕方がない。
そうなるリスクを完全に抹消したい。
それさえ達成できればもう十分すぎるし、こんなハッピーなことはありません。
何がしたいのか?と言われれば、仕事で悩みたくないだけ。
これが全て。
基本的に多くの人が目にするようなコラムは、攻めのFIRE前提に書かれています。
依頼されるのは、仕事で実績をあげた人でしょうから、自己実現とか高次元の話になるのも納得。
でも逃げタイプの人には、遥か低次元のところで止まっているので、参考になるものではありません。
逃げタイプの実践者として、同じような方々に向けて、多くのFIRE記事では触られない視点でブログを書いていければと思っています。
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