『ちょっと今から仕事やめてくる』(北川 恵海 著)の読書感想文
週末に図書館で借りて、以下の本を読みました。
映画化もされており、前から何となく気になっていたのですが、偶然見つけました。
読みやすく、またかなり面白く、久々に引き込まれました。
あらすじは以下の通りです。
ブラック企業にこき使われて心身共に衰弱した隆は、無意識に線路に飛び込もうしたところを「ヤマモト」と名乗る男に助けられた。同級生を自称する彼に心を開き、何かと助けてもらう隆だが、本物の同級生は海外滞在中ということがわかる。なぜ赤の他人をここまで?気になった隆は、彼の名前で個人情報をネット検索するが、出てきたのは、三年前に激務で自殺した男のニュースだった―。
僕はブラック企業に勤めたことはありませんが、仕事で精神的に追い詰められた経験があります。
主人公・隆の前半の描写は、非常に共感できる点が多かった。
以下は、まさに当時の僕の気持ち。
眠ってしまうと今日が終わる。
目覚めた時にはもう明日だ。
眠りたくない。眠らなければ明日は来ない。
ボロボロになって仕事から帰ってきて、束の間の休息を過ごした深夜0時頃。
毎日こんなこと考えていたな・・・と、ちょっと切なくなりました。
そして話は進み、タイトル通り隆は仕事を辞めてくるわけですが、その時のセリフが実に素晴らしい。
僕には、世界を変えることはできません!
それどころか、この会社ひとつ、この部署ひとつ、向かい合う人間ひとりの気持ちすら変えることのできない、そんなちっぽけで何の取り柄もない人間です。
でも、そんな僕でもひとつだけ変えられるものがあります。それが、自分の人生なんです。
(中略)
まだ今は自分が何をしたいのか、何ができるのかもわかりません。でも、何をしてもいい。ただ、笑って、したいことをして生きていきます。自分に嘘をつかないように、生きていきます。
そんな僕でも、自分の人生だけは変えられる。
セミリタイアアドバイザーとして、ぜひ伝えていきたい言葉です。
僕は自分の仕事のできなさに愕然としました。
理解できないし、覚えられないし、八方塞がりです。
僕がどれだけダメでも、周りは何も変わりません。
仕事能力が低いからと言って、超簡単な仕事ばかりさせてくれるわけではありまん。
同僚が丁寧に説明して、手取り足取り教えてくれることもありません。
でも、お金を貯めてセミリタイアを目指すことはできます。
どれだけ批判されようとも、バカにされようとも、僕は資産形成に励みました。
誰に何と言われようとも、自分の信じた道だけを進みました。
結果、4,300万円貯めて仕事を辞めたら人生が変わりました。
全く他力本願ではない、自分の決断と実行のみで人生が変わりました。
今はもうダメ人間っていう自覚はないし、そもそも毎日が楽しいので、そんなことはどうだっていいです。
セミリタイアは、自分だけの力で人生を劇的に変えられる大いなる可能性を秘めているのです。
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