金融商品選択のポイントは思考よりも知識
会社に生命保険の外交員が来て、同僚が説明を聞く。
その後自席に戻って、パンフレットを見ながら考えている姿をたまに見かけます。
大事なお金のこと、保険のことなので、よく検討しているのでしょう。
「自分の頭でよく考えましょう」
こんなことが言われて久しく、とても大事なことだとは思いますが・・・
こと金融商品に限っては当てはまらず、むしろ危険な姿勢だと思っています。
そもそも知識がない状態での思考なんて、意味がありません。
無から有を生み出すことができないように、正しい答えなど導けるわけない。
生命保険なら、関連書を2冊ぐらい読めば、保険の種類を理解でき、生命保険が損な賭けであり、極力加入しないことが正しいと分かるはずです。
選ぶのは、頭のいい人が共通して勧めている本でいいでしょう。
知識を身につけたら、その知識を元にマイルールの設定。
例えば、僕の生命保険のマイルールは以下の通り。
①生命保険には極力加入しない
②起こったら対処できないイベントのみ加入する(火災保険、個人賠償保険等)
③生命保険控除の枠が余っていれば、ほぼ貯金的な生命保険に加入する(明治安田生命の「じぶんの積立」等)
こうやってマイルールを定めているので、高コストの生命保険など全く検討に値しないと自信を持って即座にスルーすることができます。
しかし、知識・マイルールがなく、自分の頭で一から考えようとすると、往々にして失敗する。
生命保険は入ったほうがいいように思えてくるし、毎月分配型の投資信託もお得に見えてきます。
金融商品は、我々の不安や思考の歪みを利用して極めて巧妙に作られているので、ちょっと考えた人が一番引っかりやすくなっています。
セールスマンや無知な周囲のアドバイスが、さらに助長する。
考えるのではなく、まずは知識の習得。
1に知識、2に知識、3・4がなくて、5にマイルール設定。
知識を習得して、マイルールさえしっかりと固めておけば、余計な思考をして時間やお金を浪費することもなくなります。
あとは変化に応じて、知識やマイルールをアップデートしておけば完璧です。
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