裁判傍聴マニュアル
僕の趣味は裁判傍聴。
土日休みの仕事なので、普段は見られないんですが、月に2日くらい有休を取得して、傍聴に行っています。
今回は、最高のエンターテイメントである裁判傍聴を紹介します。
■目的
ずばり、リアルな人間ドラマを見るため。
裁判では加害者、被害者、そして関係者それぞれの人間ドラマが浮き彫りになります。
どういう経緯で犯罪に至ったのか?
被害者は被害を受けてどうなったのか?
加害者の家族はどうなったのか?
事件を知ったり、検察VS被告人&弁護士の攻防を見る中で、欲望にまみれた実に人間くさい部分を見ることができます。
それらがリアルに分かるのが、本当に面白い!
■費用
完全無料です。
■傍聴の流れ
地方都市では裁判数が少ないですが、政令指定都市レベルの地方裁判所なら、何かしらの裁判は常時やっています。
予約は一切不要。
普段着でふら~っと裁判所に行って、各法廷ドアの前に貼ってある面白そうな裁判を見ます。
受付のところには、一覧表が置いてあるので、それを参考にしてもいいかもしれません。
ちなみに裁判員裁判以外はネットでは公開されていないので、行ったとこ勝負。
さらに、窃盗とか、覚せい剤とか罪名しか書いてないので、詳細は裁判が始まらないと分かりません。
■裁判の流れ
傍聴するのは、地方裁判所の刑事事件が原則。
民事は代理人が話し合ってるだけで、見る価値はありません。
高等裁判所も詳細な説明がなく、面白くないよう。
流れは以下のとおり。
検察官が事件の概要を読み上げ
↓
裁判官が被告人に事実か否かを確認
↓
検察官が証拠資料を示す
↓
弁護士が情状書類の提出(被告人の反省文、示談書等)
↓
(いれば証人尋問)
↓
被告人質問
↓
検察官、弁護士の意見陳述
↓
判決
基本的には、即日判決はよほど簡易な裁判を除きありません。
判決は、それだけで別日程で行います。
そして、それ以外の審理は1日でやるものもあれば、証人が多いものや複雑なものは複数日をかけてやります。
■最大の見どころ
1つ目は、検察官のツッコミ。
犯罪者の多くは、非常に頭のいい人物で、軽妙なトークで言葉巧みに言い訳をします。
また弁護士も合いの手を入れて、心象を良くしようとします。
バカな僕なんかは、被告人に騙されそうになります。
しかし、ここで検察官が発言の矛盾点をつき、鋭いツッコミを。
特に、悪人に対して厳しく追及する場面は痛快です。
もう1つは、証人尋問。
よくあるのは、被告人の家族が出てきます。
被告人は犯罪を犯した人物なので、同情することはあまりありません。
しかし、その親や妻が出てくると、何とも言えない気持ちになることがあります。
特に、性犯罪系で妻が出てきて、必死に証言している姿は必見。
■まとめ
いかがでしたか?
平和で穏やかそうに見える社会の片隅では、今日も大なり小なり事件が起こっています。
その事件をひも解いてみると、欲望や人間臭さが凝縮されている。
これを、気軽、無責任、無料で楽しむことができるのです。
はっきり言って、こんな楽しいことはありません。
みなさんも仕事なんかしている場合ではありません。
有休を取って、裁判所にGO!
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