新型コロナウイルスによって、世界中でマスクが不足している状態にあるが、マスクを着用していることによる弊害もある。マスクを付けたままではFace ID(アップル社開発の顔認証システム)が作動しないからだ。
その問題に対応する為、アメリカのサンフランシスコにあるベンチャー企業が、ユーザーの顔にカスタム印刷されたマスクで顔認証できる独自のN95マスクを開発中だ。
ユーザーの顔の下半分をマスクにカスタム印刷
マスク装着中は何度も取り外してFace ID認証をしなければならないとなると、折角マスクをしている意味も薄れてくる。
そもそもマスクは正しい付け方をしないと効果はないと言われているし、同じマスクをするなら、外す前には手の消毒が必要だ。
そこで、サンフランシスコでベンチャー企業を経営し、プロダクトデザイナーかつビジュアルアーティストとしても活躍するダニエル・バスキンさんが生み出したアイデア商品が、「顔認証マスク」だ。
病院でよく使用されている米国労働安全衛生研究所のN95規定をクリアし認可された微粒子用マスク「N95」を使用して、ユーザーの顔の下半分をマスク自体にカスタム印刷することで、マスクをしていないようなリアルな口元が出来上がり、顔認証もマスクをつけたまま可能にすることが狙いだ。
そしてこのマスクは、もちろん普通のマスクのように、感染予防対策やその他の体の保護を目的としても使用できる。
Twitterが拡散し、一部では批判の声も
2月15日にバスキンさんがシェアしたTwitterでの投稿は大きな反響を呼んだ。
普通のマスクでは生体認証データを使用してのアクセスは困難ですが、ウイルス流行の間、マスクを取り外さなくても簡単にスマホにアクセスできるN95のマスクを開発中です。
しかし、これには一部ユーザーから「世界的にマスク不足時に、このプロジェクトのためにマスクを買い占めるつもり!?」といった批判の声が寄せられた。
これについてバスキンさんは次のように回答している。
このプロジェクトのために私がマスクを大量購入することはまずありません。マスク不足問題が解消してから、開発を更に進め、生産に入る予定です。
私が今使っているN95のマスクは2016年に購入したものです。仕事で化学薬品を扱うこともあるため、装着しています。
ジョークなの?どうなの?
顔認証の技術は3Dマッピングに依存していることから、果たしてこのマスクが実際に顔認証に効果を発揮できるのかどうかは疑問だ。
そうした疑問を声にするユーザーに対して、バスキンさんはこのように応えている。
マスクした顔を新しい顔に設定すれば問題ないと思います。新しいメガネをかけた時と同じように、検出プログラムでスキャンプロセスを実行できるはずです。
とはいえ、今のところはテスト&開発中であり、顔認証マスクとしては通用するかどうかも証明されていないそうだ。
バスキンさんの企業サイトにもこのプロジェクトの開発に関する記載があるが、新型コロナウイルスが蔓延している時期が時期だけに反応が微妙であり、「これってジョークなの?」という声が寄せられているという。
YesともNoとも言えます。ウイルスはもちろんジョークではありませんから、しっかり予防して頂ければと思うのですが、マスク開発については深刻ではないけれどもジョークでもないですし、プロジェクトが実行されないとも限りません。
このプロジェクトにはディストピアのユーモアがあるので、そんな製品を製造するのが当社の目標ですから。販売価格は40ドル(約4500円)を予定しています。(バスキンさん)
顔認証アイデアから別の可能性を引き出す声も…
顔認証目的で開発中のマスクだが、バスキンさんのTwitterにはあるユーザーからこのようなコメントが寄せられた。
自分が患者として病院に入院していた時、一時期隔離されていたことがあったんだけど、部屋に入って来た医師や看護師の写真を撮影して、プリントしてそれをテープでマスクに貼り付けたんだ。
もし、あなたのアイデアが本格的に製品化されるなら、面白いマスクである以上に、いいアイデアだと私は思う。
特に小児病院では、スタッフがこのマスクをしていると子供たちの不安を取り除いていいんじゃないかな。自分の経験上、医師と患者間の緊張も和らぐと思う。
これを見たバスキンさんは、このように返信している。
なるほど、興味深いですね。単なるファッションアクセサリ的に、面白さだけを考えていたけれど、病院でのこのマスク使用はいいアイデアかも。患者にとっては目しか見えない医師や看護師の姿は表情が読み取れなくて落ち着かないものですものね。確かに、このマスクだといい雰囲気が生まれそう。
マスクの不足問題が解決される頃、このアイデアがまだ生きているか否かは不明だが、バスキンさんのTwitterによって、多くのユーザーがマスクには病気感染予防や煙吸引防止といった体を保護するための使用途以外にもユニークな可能性があることを知ったようだ。
というか現在、本当にマスクはどこも売り切れで、Amazonでは法外な値段、もしくは法外な送料で売られているのが現状である。
マスクが感染予防に効果があるのかどうかは疑問視する声もあるが、人にうつさない効果はあるようだ。とは言え正しい付け方をしないと意味がないので注意しよう。
References:mashable.comなど / written by Scarlet / edited by parumo
塗料が微細孔を塞いで空気が横の隙間から出入りしやすくなったりはしないんだろうか
てかコレで認証通るなら写真プリントのお面で他人が認証クリア出来るのでは
登録し直すんだったら指紋認証とか別の認証に変えとけばいいだけじゃん
※1が言うような危険性もあるし
小児科での不安軽減っていうアイデアは良いけど本人の顔だと余計怖そう
動物とかアニメキャラクターの絵をプリントしたほうがいい
※23
iPhoneをはじめとして、顔認証しかできないスマフォはよくあるよ
顔認証や虹彩認証に加えて指紋認証もできるスマフォならその手が使えるが…。
すまんけど笑顔のマスクして咳してたら何かハラ立つ
子供は逆に怖いだろこれ
猫とか犬とかカラスとかの口をプリントしてだな、
これ道端やゴミ箱に捨てられてたらギョっとするな
パターンをたくさん作って自分の顔で髭やメイクを変えた時のイメージ用に使おう
医療現場では普通にアリかもしれない。
そうでなければ要らない。
顔認証やめてパスワード認証にすればいいだけじゃん。
フルフェイスで作ったら目の色さえ一緒なら顔認証を他人でも通せるんじゃね?
※8
ルパンがよくやってるやつね
自分もマスクしてるときにスマホが顔認証されないでイラッとしたことあっただけに
アイデアは面白いけど時期が悪かったか
でなきゃもうちょっと受け入れられたんだろうけどねえ
ただちょっと見た目不気味なので自分はつけたいとは思わないかなあ
マスクしてても認証してくれるようになったら良いんだろうけどねえ
iPhoneの顔認証はマスク問題を受けて早い段階から2つまで登録できる様になってるけどAndroidは出来ないの?
それとも知らないの?
マスクなんか色さえ変わらなきゃ顔認証通るよ
てゆーか、虹彩認証でいいんじゃね?
本人がするからいいのであって、これ他人に成り済ませるよってことだよね。
マスクにメンソレータムを薄く塗って使ってるよ。
グリセリンは微粒子を捕まえるからね。
>>14
スースーするから鼻づまりにも良さそうな。
これで顔認証できるなら全然役に立たないな
指紋認証や虹彩認証とかも同じ運命だな
「マスクかけた状態で登録し直す」って書いてあるのに、「これで顔認証できるなら全然役に立たない」みたいなこと言ってるコメントなんなの
確かに、この似顔絵マスクかけた状態で登録すると、他人でも同じ似顔絵マスクかけちゃえば顔の半分は手軽に偽装できるようになるから弱くはなるけどね。
ちなみにAppleのFaceIDは最新のiPhone11でもマスクで鼻が隠れてると、顔登録させてくれない。このマスクみたいに鼻が出てるようにみえるとそのまま登録できそうだね
あまりにもマスクが手に入らないんで、同じ使い捨てマスクを2~3回使用する汚ねーワイ。
顔認証はともかく個人識別しやすいマスクならありだと思うなー
まぁでっかく名前つけてくれればそれで済むんだけど
曇るから使えんかも知らんけど、透明のマスクも需要があるかなと思った。
少なくとも通常のマスクで突破できない顔認証システムでこれを付けたからと言って突破はできないんじゃないかな?
かりにできたとしたら、その顔認証システムはザル
いまに、乱反射しないシースルーな極細ファイバーで、透明なマスクができるだろうか
自分の顔のプリントとか見るに堪えないからイケメンマスクにしてくれ
アレルギー性鼻炎のわい
iPhone使いだけどマスク率高すぎるから指紋認証機種が好き
しかしこのマスクゴミで落ちてたら怖いし誰の顔か近所の人ならわかりそうで嫌だ
間違えて他人の顔プリントされてるの付けて鏡見て初めて気づくとかありそう
ブラジャーにも応用できるじゃないか!
はさておき、別の凹凸面に対する印刷に対しても応用できれば、また別の利用法も考えられるかも知れない。肯定を以って見てみれば、世界は祝福に満ちている。
マスク洗っちゃったから今日は嫁のつけてきた親父が怖い。
多分仕事にならないと思う。