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インターネットは我々にどのような影響を与えるのだろうか?最近報道された5つの研究結果

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 Eメール、ツイッター、フェイスブック、グーグル。途方もないテクノロジーの時代の中、パソコンの前で買物したり、果ては恋愛相手までも探せるようになり、私たちの日常は、常にインターネットに支配されているといっていいだろう。ずっとパソコンの画面を見ることで、我々の心身、脳にどのような影響を与えるのだろうか?

 作家のニコラス・カーは著書の中で、「インターネットはシステムを妨害する。我々の注意力を奪い、めちゃくちゃにするだけだ」。と言っているが、実際のところどうなのだろう?ここでは最近報道されたインターネットが我々に与える5つの影響に関してみていくことにしよう。

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1.ネット依存症になる

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 ネットをやめられないユーザーの脳をMRIで検査したところ、アルコールや薬物依存者と似たような脳の状態が確認された。1日ネットの使用をやめさせただけで、心身ともに禁断症状があらわれたという。特に長時間RPGなどに熱中するゲーマーは、日常生活で必要なことまでやらなくなる傾向にあるという。

2.孤独で嫉妬深くなる

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 多くの人と簡単につながることができるソーシャルメディアは便利だ。しかし、ドイツの研究者の調査によると、他人の休暇の写真や、成功話などを繰り返し見続けていると、嫉妬や焦燥感、悲しみなどを強く感じるようになるという。こうした現象は「フェイスブック鬱」と呼ばれ、多くの人がフェイスブックで孤独感や不満や怒りなどネガティブな体験をしていることを物語っている。

3.十代の若者の間で自殺率が高まる恐れ

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インターネットが思春期の若者に及ぼす影響について、英オックスフォード大学が調査を行った。その結果、ネットを見ている時間と、傷つきやすく繊細な10代の若者が自傷行為や自殺する危険性の増加には関連があると結論づけた。

「インターネットに夢中になっているすべての若者が、自殺や自傷行為の危険性を増加させていると言っているわけではない」というのは、同大の心理社会的の教授ドクター・ポール・モンゴメリー。「我々が危険視しているのは、すでに自殺を考えていたり、自傷行為についてもっと情報を得ようとしている壊れやすい若者のことだ。ネットの内容が引き金になって、自傷行為や自殺をするのかどうかということが問題だが、関連があることはわかっている」。

4.情報過多による記憶障害の可能性

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 スウェーデンのコンピューターサイエンス学教授の研究によると、単になるソーシャルメディアのやりとりだけだけでも情報過多になり、頭の中の記憶の整理が困難になるという。人の脳は何本もの電子情報の流れに絶えず攻撃されているような状態で、外界からさまざまな情報を絶えず受け入れ、記憶を引き出したりしている。今現在の目的には直接関連のない情報をふるい分けることはできない。このふるい分けの失敗によるちぐはぐな情報のせいで、脳の効果的な作業能力が低下することになる。

5. 悪いことばかりではない。適度なネット使用は脳を活性化する

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MRIでスキャンした脳の神経回路の様子(赤い部分)。左は本を読んでいるとき。右はインターネットをしているとき。

 2008年の研究では、ネットの検索エンジンの利用は、高齢者の脳の神経活動を刺激して、脳の機能を高めることがわかった。コンピュータ化技術は人に生理学的な影響も与え、中高年以上の人たちの役にたつ可能性もある。インターネットを使うことは、複雑な脳の活動と結びつき、脳の機能を鍛え、改善するのに役立っているのかもしれない。

via:This Is How The Internet Is Rewiring Your Brain

原文翻訳:konohazuku

 ということで、適度な使用が望ましいわけだが、どうしても依存の傾向に走りがちなのが昨今の現状ではないだろうか。

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この記事へのコメント、27件

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  1. ゲームは一日1時間
    お酒は一日コップ2杯
    ネットは一日何サイト?

  2. 確かにインターネットばかりやっていると、自分で考える時間や読書する時間はへるよね。
    そのことで、思いもよらない情報には拒絶反応がある可能性がある。
    インターネットをアメリカで監視するとかを、最初信じられなかったなぁ。

  3. ついつい動画やらラジオやらと平行してながら巡回しちゃう
    情報過多やばい、どんどん集中力削られてく

  4. 確かに大学生になってスマホでネットばかりしてるせいか、記憶力が本当に衰えたと思う。簡単な化学式や元素記号が覚えられなかったり

  5. マルチタスクを辞めて一つのHPだけ集中してみる、ってだけでもかなり改善するからやってみ?。

  6. 俺が昨夜見た、ザッカーバーグの金髪秘書からいきなり「アナタ、フェイスブックのNo.2になりなさい」て言われてビビりながらも引き受けちゃう夢もネットの弊害に入るの?

  7. 人としゃべらずネットばかりやっていると滑舌が悪くなったりもする

  8. 4はここ数年ですごく実感してる
    驚くほど記憶力が無くなってきた

  9. ネットを批判すのはいいが、そもそもこれからの社会自体がネットから切り離せないわけで、ネットの害を論ずるのもいいが、付き合い方を考えなければならない。

  10. ネットで取り憑かれたように情報収集してると脳の一次記憶領域がネット情報でいっぱいになり、普通の生活に必要な情報や思考が入らなくなるんじゃないだろうか。

  11. たしかにネットをやっているせいで、記憶力がやばい気がする。
    ぱっとものを覚えたりとか、今さっき読んだ本の詳細とかすぐ忘れちゃう。
    いや年齢のせいじゃないよほんとだよ

  12. 記憶力の低下は単に老化じゃね?
    たしかあれだいたい二十歳から衰退するだろ

  13. 100kbps位の低速回線はネット依存対策にちょうどいいぞ
    一人暮らしの時使ってたが回線が遅すぎてネット接続自体がストレスになって
    自然と無意味な検索とかが減り自分に本当に必要なネット利用しかしなくなる

  14. 優れた発明は要は使いようだろ?
    出来るからって便利さに飲まれるから問題が出る訳だ
    火薬や飛行機なんてどれだけ命を奪ったか分からないけど、無くちゃならない存在なんだぜ
    自分らの弱さを発明の所為にしちゃあいけないよ。皆で付き合い方を考えなくちゃ

  15. 悪い事ばかり上がるのは
    良い事じゃないと思うけどな(-ω-)
    遠くに人と話したり不思議な物を見たり
    面白い物や感動する物を見れる事を
    忘れてはならない。

  16. 引き籠りニートだけど4までそのまんま当てはまってる・・・怖い

  17. 記憶はネットがあるとしゅぐ調べられるから
    思い出す必要性が薄まってしまうんだよな

  18. これらはインターネット以前の問題!
    インターネットによって引き起こされただけだろ?
    大半の人が健全にインターネットを活用しているだろ?

  19. 結局、他のツールと一緒。使う人次第。
    本文のほうにも書いてるけど、自殺考えてる人が情報を集めやすいインターネットを使ったら
    悪いほうにいくのは当然だよね。
    俺なんかは特に2が理解できない。他人は他人、自分は自分でしょ。
    まあ2みたいになっちゃう人もいるんだろうなってのは理解できるけどね。

  20. 大人のことは大人自身の問題としても、「子供がしょっちゅう、時には何時間もスマホ使ってる状況が当たり前」と思っている大人が多いのはおかしい。

  21. 情報依存症にはなるな。
    ほとんどは処理できていない情報なのに…

  22. 結局のところ人間が適用できなかった世界って事になるんだろうな
    インターネッツ拡張する前に人間の拡張に失敗してる・・・・・技術が進化を追い抜いた瞬間でもあるのかもしれない。

  23. インターネットでどれほど知識を得ても人間の成長は起こらない。
    こころのふれあいがあって成長がおこる。
    インターネットもほどほどに!

  24. 情報伝達の速さで文化や感性が均一化が進むと世界のどこへ行ってもファッションや街並みが同じように感じるようになるだろうか。なにが言いたいかっていうと、そのうちなにもかもつまらなく感じるようになってしまうだろうか。

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