シリアで展開されているペンタゴン側の民兵と、CIA側の傭兵との戦闘・・・
これを、米国の国軍(合衆国憲法で定められた公的軍隊)とグローバリストの私兵(いわば、街の立ちん坊の寄せ集め)との戦いであると気が付いた人は、世界の多くの謎を解くことができるかも知れません。
(※これはメルマガ第179号のダイジェストです。全文はメルマガでお読みください)
国際社会はプーチンに地球の未来を委ねようとしている
「シリアで、ペンタゴン(米・国防総省)とCIAが互いに銃を向け合って戦闘状態に入っている」・・・。
これはハリウッド映画の世界でのフィクションではありません。たった今、現実に起こっていることです。
・・・どうも、年老いたズビグネフ・ブレジンスキーの作ったグランド・チェス盤は、欠陥商品だったようです。
・・・国際金融マフィアにコントロールされている米国の主流メディアは、ワシントンの外交政策の、もっとも滑稽で失敗した場面を隠そうとしてきましたが、次から次へと現地から出て来る情報は、とうとう、それを否定できないまでに膨れ上がってしまったのです。
・・・今、この瞬間も、CIAが提供する武器と資金で完全武装した民兵(傭兵)は、シリアにいるペンタゴンの民兵に発砲しているのです。
以下、10月26日付のロサンゼルスタイムズから。
・・・ペンタゴンとCIAという、米国の異質の二つの軍事力によって、それぞれに武装化されたシリア民兵(傭兵)が、シリアで二番目に大きな都市、アレッポ(現在は包囲されている)とトルコとの国境線との間に広がる平原で互いに戦闘を繰り広げている。
それは別な見方をすれば、米国の情報将校たちと軍事戦略家たちが、この5年に及ぶシリアでの内戦で、彼らが資金と武器を提供し軍事訓練を施してきた各々のグループに、どのように強力な支配を及ぼしているか如実に示すこととなっている。
武装したCIAの一群と武装したペンタゴンの人間たちが、アレッポ北部郊外で領土を奪い合いながら、互いに繰り返し撃ち合っている。それは、この2か月間、激化の一途をたどっているのだ。
この事実は、米当局と反アサドの反政府勢力の両方の指導者が確認している。
今年2月中旬、「Fursan al Haq旅団」、あるいは、「正義の騎士団(Knights of Righteousness)」と呼ばれている自由シリア軍(略称FSA:シリアの反政府武装組織)系列の武装したCIAの傭兵は、クルド族が支配する地域からシリア東方にかけて進軍しているシリア民主軍(Syrian Democratic Forces)に押されて、アレッポの北方約20マイルのところにあるマレア(Marea)の町から撤退し始めている。
「われわれを攻撃しているすべてのセクトが、シリアのどの地域で支持を得ているかなどに関係なく、われわれは、彼らと戦う」と、「Fursan al Haq旅団」のリーダーであるファレス・バイシュ(Fares Bayoush)陸将は述べた。
アサドの政府に対して反乱を起こしている勢力は、アザーズ(Azaz)の町で同様の軍事衝突を起こし、同時に、イスラム過激派という名の傭兵と必要物資の重要な通過点となっているアレッポとトルコ国境との間の地域の状況、そして、まさに戦闘地域となっているシェイクマクスド(Sheikh Maqsud)に隣接するアレッポの現況について話してくれた・・・
それは別な見方をすれば、米国の情報将校たちと軍事戦略家たちが、この5年に及ぶシリアでの内戦で、彼らが資金と武器を提供し軍事訓練を施してきた各々のグループに、どのように強力な支配を及ぼしているか如実に示すこととなっている。
武装したCIAの一群と武装したペンタゴンの人間たちが、アレッポ北部郊外で領土を奪い合いながら、互いに繰り返し撃ち合っている。それは、この2か月間、激化の一途をたどっているのだ。
この事実は、米当局と反アサドの反政府勢力の両方の指導者が確認している。
今年2月中旬、「Fursan al Haq旅団」、あるいは、「正義の騎士団(Knights of Righteousness)」と呼ばれている自由シリア軍(略称FSA:シリアの反政府武装組織)系列の武装したCIAの傭兵は、クルド族が支配する地域からシリア東方にかけて進軍しているシリア民主軍(Syrian Democratic Forces)に押されて、アレッポの北方約20マイルのところにあるマレア(Marea)の町から撤退し始めている。
「われわれを攻撃しているすべてのセクトが、シリアのどの地域で支持を得ているかなどに関係なく、われわれは、彼らと戦う」と、「Fursan al Haq旅団」のリーダーであるファレス・バイシュ(Fares Bayoush)陸将は述べた。
アサドの政府に対して反乱を起こしている勢力は、アザーズ(Azaz)の町で同様の軍事衝突を起こし、同時に、イスラム過激派という名の傭兵と必要物資の重要な通過点となっているアレッポとトルコ国境との間の地域の状況、そして、まさに戦闘地域となっているシェイクマクスド(Sheikh Maqsud)に隣接するアレッポの現況について話してくれた・・・
その他、シカゴ・トリビューン、ハフィントンポストなども同じように報道しています。
シリアで起こっていることは、株式会社の“殺人サラリーマン”による乗っ取り劇
・・・ここで、読者が混乱しないうちに、こうした傭兵たちに、どのように命令が下されるのか、その系統について書いておきたいと思います。
まず、シリアのアサド政権を打倒して西側の傀儡政権を打ち立て、シリアを橋頭堡(進軍の足掛かり)にしてイラン侵攻を果たすことを目的とした組織が、ワシントンが設置した最高軍事評議会(SMC)です。
この最高軍事評議会(SMC)は、ワシントンのサポートによって、アサド政権の打倒を掲げる反体制派の指揮命令系統を一手に担っています。
最高軍事評議会(SMC)の号令一下、下に連なっているすべてのイスラム武装過激派といわれる「イスラムの皮をかぶった、金で雇われた傭兵」が、誰彼かまわず殺戮を繰り返しているのです。
最高軍事評議会(SMC)直下の下部組織としては自由シリア軍(FSA)があり、その手駒となって命を懸けた戦いを日夜繰り広げているのが、「Fursan al Haq旅団」、あるいは、「正義の騎士団(Knights of Righteousness)」と呼ばれている“殺人サラリーマン”である傭兵たちです。
「Fursan al Haq旅団」なり「正義の騎士団(Knights of Righteousness)」は民兵ですから、つまりは「人殺しのアウトソーシング」というわけです。戦争の下請け、戦争の民営化ということです。
今回のように、ペンタゴンとCIAのそれぞれの傭兵が戦闘状態にあるということから、一見するとワシントンが分裂しているように見えます。
しかし、それは米国という国家の国益を守る正規軍と、米国の国益を犠牲にしても、彼らの御本尊であるハザール・マフィアの利益を優先するスパイ組織との戦いであると見る方が当を得ています。
さらに、この戦いそのものが、米国とシリアという国家同士の戦いではない、ということを肝に銘じておかなければなりません。
これは民間の利害によって引き起こされているケチなギャング団による戦争なのです。
つまり、ワシントンは民間の利害によって戦争を起こしている世界最大の政府組織であり、それは、具体的に言えば、多国籍企業に乗っ取られてしまった官製戦争屋と言い換えたほうが分かりやすいのです。
ここで言う多国籍企業とは、軍事産業であり、医薬産業であり、石油産業であり、巨大建設会社などです。
さらに具体的に挙げれば、世界最大の石油掘削機の販売会社であるディック・チェイニーのハリバートンであり、「地震の起こるところにべクテルあり」と言われているブッシュの多国籍総合建設業べクテル、2010年にメキシコ湾原油流出事故を起こした国際石油資本のBP、世界最大の石油会社、エクソンモービル(XOM)、そして、エクソンと同様、スーパーメジャー6社のひとつ、シェブロンなどです。
・・・私たちは、戦争とは、その国その国の大義の下で、国益の調整が折り合わなくなったときに「仕方なく起こってしまうもの」と教えられてきました。
それは、まったくの間違いです。
私たちは、教育者たちの無責任と無知と怠惰を責めなければならないときにきているのです。といって、彼らもまた、私たちと同じように、戦後の洗脳教育の犠牲者と言えるのかも知れません。
・・・同様に、シリアと米国との戦いにおいても、本当の勝利者は別にいるのです。
例えば、カタールが、ペルシャ湾からシリアを通って、ヨーロッパへ天然ガスのパイプラインを伸ばしたいと画策していることはよく知られています。
そのため、カタールは、シリアで内戦を起こさせるために、サウジとは別に数十億ドルを投入しています。
サウジ、カタールには、そうした目論見があったのです。
「シリア戦争を拡大させることで誰が得をするのか」は3年前の記事ですが、現在の様相を言い当てています。読んでください。そうすれば、この複雑な分析が、いっそう理解できるようになります。
・・・だから、オバマは、米国の本当の大統領ではないのです。
プーチンのロシアの力を過小評価し過ぎたグローバリストたち
・・・ホワイトハウスを動かしているのは、100%多国籍企業です。もちろん、その背後にはバチカンが姿を隠しています。
私たちは、国家と株式会社との戦争を、あたかも国家と国家の国益を巡る戦争であるかのように錯覚させられてきたのです。
今、シリアで私たちが見せられているのは、株式会社が国家を乗っ取ろうと、それぞれの国の国民の税金を使ってギャング団が押し入り強盗をやっている姿なのです。
この本質をしっかり押さえると、世界で、あるいは日本で起こっている不可解なすべての事象の謎解きが、いとも簡単にできるようになるのです。
戦争に舵を切る“吹っ切れた”オバマ
・・・「われわれ米軍(ペンタゴン)は、地上でパートナーを必要とするということを分かっている。われわれが、そうした定石を無視してイスラム国を打ち破ることは不可能であると考えているので、われわれは、現地でのパートナーとの関係を作り上げようとしてきた」と彼はつけ加えます。
大統領になった当初、リベラルの穏健派と見られていたオバマですが、ここにきて、それを完全にかなぐり捨ててしまったようです。彼は、背後に控えている長老たちから、相当のプレッシャーを加えられています。
シリアに対しては「限定的な軍事攻撃」にとどめることを国民に約束したオバマは、反アサドのイスラム民兵を訓練して、最新鋭の武器で武装させる新しいペンタゴンの計画を最近認可しました。
・・・イスラム民兵の訓練には、米国から手当てされた弾薬とトラックの多くをアルカイダ系列の武装集団に手渡している新兵までもが含まれています。
後退を余儀なくされる中で、昨年の後半、ペンタゴンは、シリア北東部のクルド族に占拠された地域に、およそ50の特別作戦部隊を配備しました。
地方の傭兵たちと、ほどよく調整を取って、米国に支援されている反政府軍が、互いに戦い合うような愚を犯さないようにするためです。
ペンタゴンの「陽」の軍事作戦と、CIAの「陰」の秘密活動がシリアで衝突している
・・・ペンタゴンに支援されている約50の特別作戦部隊は、クルド人民防衛隊(YPG)、あるいは人民保護部隊として知られるクルド族の一団によってコントロールされています。
・・・米軍の特殊作戦司令部の司令官であり、中央司令部の後任の指揮官であるジョセフ・ボーテル(Joseph Votel)将軍は、今月、「シリア民主軍(Syrian Democratic Forces)」の戦闘員の約80%はクルド人である、と述べました。
クルド族の武装化にかなりの力を注ぎ込んできた米国(ペンタゴン)の支援は、トルコ政府との間で緊張を高める重要ポイントになっています。
トルコ政府には、クルド族の反乱を鎮圧してきた長い経歴があるからです。
エルドアンのトルコ政府は、ペンタゴンに支援されたクルド族の一団が、トルコの南側国境付近のより多くを支配するのを決して見たくないのです。
一方、CIAは、シリアの反政府軍に援助を継続しているトルコ国内に、それ自身のオペレーション・センターを持っています。
CIAは、サウジアラビアの武器備蓄庫から反政府軍にTOW対戦車用ミサイルを提供しています。
CIA側の傭兵「Fursan al Haq旅団」が保有している米国製対戦車用の誘導ミサイル「BGM-71 TOW」なども、その一例です。(上の写真)
なぜ、ペンタゴン側の民兵と、CIA側の傭兵が、互いに戦闘状態に入ってしまったのか。
ペンタゴンのシリアにおける一連の行動は、イスラム国に対抗する米国の同盟国による明白な努力の一部であることは間違いのないことです。
この点で、ペンタゴンは、ロシアのプーチンと軌を一にしていると言えます。
しかし、CIAによる傭兵への支援は、アサド政権への圧力を継続することを目的としています。CIAは、傭兵によってシリア内部を破壊させ、シリアの指導者を観念させて交渉のテーブルに着かせることを狙いとしています。
ペンタゴンの活動が、イスラム国の殲滅を目的とした「陽」の活動であれば、CIAのそれは、米国の分離された「陰」の秘密行動の一部でもあるのです。
ペンタゴンの「陽」の軍事作戦と、CIAの「陰」の秘密活動がシリアで衝突している
・・・CIA側の傭兵は、金で雇われた“殺人サラリーマン”です。「アメリカ」という国家の兵隊とは、何の関係もない人々です。
ロシア軍によって自分たちの国の兵隊が爆撃によって殺されたわけではないので、ペンタゴンはプーチンの二枚舌を問題にしないどころか、プーチンの戦果を喜んでさえいるのです。
ここで明白になったことは、「CIAとは、米国という国家の国益のために働いている情報機関ではない」ということです。
つまり、米国を乗っ取ってしまったハザール・マフィアと言われるグローバル・エリートたちの利益のために働いている無国籍のスパイ組織である、ということです。
・・・当然、CIAに支援された傭兵(それは、イスラム国を含んでいる)は、クルド族の率いるペンタゴンの約50の特別作戦部隊によって後退を余儀なくされます。このことが、この地域で頻繁に衝突が繰り返されるという結果につながっていったのです。
こうして、戦況は思わぬ方向に流れ、独立系メディアに「ペンタゴン vs CIA」といった見出しを書かせることになったというわけです。
決して忘れないでください。
CIAは米国の国益のために活動している情報機関でないということを。
そして、ワシントンの無数のシンクタンクが、多国籍企業から提供される資金によって運営されている、ということを。
・・・それは、シリアでの戦争が長引けば長引くほど利益を得るのが、ニコラス・ヘラスの雇い主だからです。
ワシントン周辺のシンクタンクのほとんどが、この手のグローバリストの色のついた組織であるということを知っておくことは重要です。
イスラム国最大の宿敵・クルド族
シリア内戦中、マレア(Marea)の町は、アレッポ行政区のさらに北側のシリア北部地域へ向けて進もうとするイスラム国にとっての最前線でした。
・・・ここで、再び、翻訳と解説が必要になってきます。
トルコのエルドアンは親米を装うCIAの傀儡、つまり、エージェントであるということです。
トルコの領土内にCIAとの共同作戦センターを設置したのも、CIAが手塩にかけて育て上げたイスラム国をシリア内部に温存するためです。
・・・グローバリストの利益とは、シリアの内戦を激化させ、アサドを屈服させるか、あるいは暗殺することによってCIAの意のままに動く政権を打ち立てて、イラン侵攻への橋頭保を築くことです。
それは大中東アジェンダという、世界の自然資源・労働資源・エネルギーのすべてを掌握する大命題のためです。
CIAこそが、バチカンとタッグを組んで、今の奴隷制度をいっそう強化して世界市民を支配する世界政府を樹立しようとしている陰謀勢力である、ということなのです。
・・・クルド族は、決して支配者に隷属しない誇り高い民族です。
グローバリストは、自分たちの言うことをきかない民族を「民族浄化」によって地球上から抹殺しようとしているのです。(※クルド族の役割は、臨時増刊号 2015/10/31【Vol.005】 にて詳述)
そのクルド族が、米国の正規軍であるペンタゴン側について、マレアからイスラム国を追い出すことによって、アレッポへの兵站ライン(イスラム国に物資を届けるルート)を切断しようという作戦に出ているのです。CIAと衝突するのは当然の帰結と言えるでしよう。
プーチン、ペンタゴン、トランプ・・・グローバル・エリートから見れば、彼らは同じグループ
・・・ロシアは、去年暮れ辺りからクルド族に接近しています。
そして、今年の4月には、ロシアはクルド族との連携を深めることを正式に発表しました。
ロシアがクルド族を保護することは、米国の正規軍であるペンタゴンの利害と一致するのです。
その利害とは、「米ロとも、ハザール・マフィアに唆されて互いに無益な戦争で国益を削ぐような愚かなことは、もうおしまいにしよう」ということです。
ペンタゴンが、水面下でロシアのプーチンの政策を支持するのも当然のことなのです。
・・・米比戦争によって同じような目に遭ったフィリピンのドゥテルテ大統領は、マハリカン(Maharlikan:現在フィリピンの人々として知られている)が、どのようにして西側に対してアイデンティティーを喪失してしまったのか痛いほど理解しています。
彼が毒づいているのは、CIAのエージェントであるオバマに対してであり、米国を私物化して米国民を奴隷のように扱っているハザール・マフィアに対してであり、決して、被害者である米国民に毒づいているわけではない、ということを、いったい何人の米国民が理解しているのでしょう。
・・・しかし、どうも見てもハザール・マフィアは、パニック状態にあります。
・・・ドナルド・トランプにはペンタゴンのバックアップがあります。
オバマとヒラリーにはCIAのバックアップがあります。
ハザール・マフィアは、中国を唆して第三次世界大戦の引き金を引かせようとしています。
しかし、ドゥテルテの登場によって、荒れ狂っていた南シナ海は、凪のように静かになりました。
ロスチャイルド(彼は、ジョージ・ソロスを使ってヒラリーをなんとしてでも勝たせようとしている)は、ヒラリーを大統領にして、本当に第三次世界大戦を引き起こそうとしています。
・・・しかし、プーチンの勢いは強大です。習近平もしたたかです。
ひとり取り残されているのは日本の安倍首相です。
自民党と最大発行部数を誇る日本の新聞と放送局が、CIAによってつくられたことは証明されている事実です。
つまり、日本の長期政権とマスコミは、終戦直後からグローバリストの世界政府主義のために国民を奴隷化してきたし、国民が目覚めなければ、これからも、いっそう、それは激しくなっていくということなのです。
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