福島第一原発で、どんなことが起これば、「いよいよの時」なのか、マスコミ報道からはイメージできません。
福島の現場では、今日も、そして今このときも、熾烈を極める作業が続いているはずなのです。
ACジャパンの教条主義的ともいえるような「お仕着せ啓蒙広告」には、うんざりです。
震災キャンペーンも、「ひとつになろう」と呼びかけながら、ACジャパンの会員企業がスポンサードしている民放の安値の番組は、「ひとつになろう」どころか、震災前のように下品なお笑いで視聴率が稼げると思っているようです。
私たちは、あの、切迫した原発の恐怖を少しずつ忘れようとしています。マインド・コントロールはうまくいっています。
しかし、事態は何も変わっていないどころか、ますます悪くなっているのです。
とてつもないプロパガンダが働いています。
残念ながら、明らかに政府は情報統制をしているでしょう。それだけ深刻の度合いが深まった、ということです。
私たちが、本当に何が起こっているのかイメージできた頃には、それ相当の被曝を受けてしまっていることでしょう。
「いよいよの時」になった場合、福島第一原発から、遠く離れた場所に移動できる条件を持った人たちは、いちはやく「原発疎開」を済ませるにこしたことはないのです。
そういう状態ですから、これからは腹をくくって、自分で考え、自分で行動を起こすべきです。
私が毎日、見ているサイトは、全国都道府県別環境放射能水準調査と、東京都の1時間ごとの測定結果です。
特に東京都の1時間ごとの測定結果は、細かく推移を見ることができるので重宝しています。
大気中の放射線量と、アメダス風向風速を併せて読んで、水源の状態を予想し、2~3日後の水道水の放射性ヨウ素の量をイメージします。
大気中の放射線量と風向きによっては、突然、水道の摂取制限が出されることがありますから、いちばん注意しています。
放射線の濃度が上がったまま雨でも降ろうものなら、すぐに浴槽に水を入れ、家中のポリタンク、ペットボトルに水道水を溜めておくべきです。ペットボトルの水など手に入らなくなるでしょうから。
こうして、「ゆるゆる被曝」、「だらだら被曝」を続けて行く分には、被曝線量の積算値を計算していれば、なんとなく考える余裕も生まれます。
しかし、最悪の事態-------炉心がどんどん溶け出して圧力容器が破裂、外側の格納容器も爆裂した場合は、果敢に行動を起こす必要があります。
今の政府の公式発表、原子力安全・保安院の発表、マスコミの報道では、明らかに「予断を許さない深刻な事態」が続いてることは分かりますが、マスコミ報道が、だんだん先細りしているのが気がかりです。
私は、今後、政府は、ちゃんとした情報を出さなくなっていくと思います。
何より知りたいのは、「首都圏から避難するしかない切迫した非常事態」になる直前に、何が起こるか、ということなのです。
最悪の事態-------水蒸気爆発。
いままで、福島第一原発で起こった爆発は、外側のコンクリート製の建屋が破壊された水素爆発でした。
今度は、水素爆発とは違って、圧力容器内で急激な炉心の溶融が進んだ場合、溶け出した核燃料が下に落ちて水に触れ、破壊的な水蒸気爆発を起こす可能性が高くなります。
そのときは、風向きによりますが、数時間(?)で首都圏にも高濃度の放射性物質が飛んできます。
実際は、数時間なのか、一日なのかは素人の私には分かりません。天候によっても違うでしょう。臨機応変でいいとは思いますが。
ただ、遠く離れた東京にいたとしても、とんでもない量の放射性物質によって被曝することは想像できます。
1年間に浴びていい量の放射線量を、わずかの時間に浴びてしまうかもしれません。
そのとき、浴びていい「放射線量の残高」は、0どころかマイナスになってしまうかもしれません。
それを想定して、すぐに行動を起こせるように、おおまかでもいいので、計画を考えておくことは大切です。
車なら、ノートパソコンと携帯電話、ガイガー・カウンターがあれば最高です。車のシガーソケット電源から充電するためのインバーターをひとつ入れておけば、携帯電話、ノートパソコンの充電なども車内でできるので安心です。
日頃から、半分手前まで減ったら、すぐに満タンにしておくとか、習慣づけておくのも必要かもしれません。
で、多少、扱いに注意が必要ですが、ガソリン携行缶なども積んでおけば心強いものです。
それに、寝袋なども放り込んでおけば、冬場でも凍死することはないでしょう。
どちらかというと、たまに危険な場所に行くことがあるので、こういう装備は防災のためではなく、趣味のために日常化しています。実際は、いろいろな場面を想定して、もっと細かく準備をしています。
特に地震等の天災のためではなく、好きでやっているので、まったく苦になりません。
こうしたことはともかく、何が知りたいか、というと、やはり原子炉格納容器の中で何が起こっているのか、起こりつつあるのか、ということです。いち早く察知して行動につなげたいからです。
マスコミ報道からは、そうした情報を得ることはできません。
素人ながら、自分で勉強する他ありません。
下の画像は「福島県原子力広報協会」からのもの。
工事中の原子炉格納容器です。
上のモノクロの画像は、放射るネットワーキングサービスの「画像&動画掲示板」から。
このタイプはGEのマークⅠ型原子炉。
福島第一原発の1~5号機に使われているタイプ。
アメリカでは欠陥原子炉としてPL法訴訟の対象になっている原子炉で、格納容器が小さすぎるために、水素爆発を起こしやすい致命的な欠点を抱えている「いわくつき」の原子炉。
土台のように見える下のドーナツ型のものは、水が入っているサブレッション・チェンバー。格納容器内の高圧の蒸気をここに吹かして水蒸気を水にする。冷却と同時に圧力を下げる役目をしているものです。
手前のまんじゅう型のものは、格納容器の蓋。
その上に塔のように建っているのが原子炉格納容器。さらに、外からは見えませんが、この中に、原子炉圧力容器が入っています。
爆発しにくいように、原子炉格納容器の中は窒素で満たされていますが、福島第一原発の各原子炉の格納容器からは、すでに窒素は漏れてしまっていることでしょう。
中の原子炉圧力容器が破壊されて、核燃料が溶融し、下に落ちてしまうと、原子炉格納容器の土台のコンクリートをも溶かしてしまうメルトダウンが起こり、いわゆる映画の「チャイナ・シインドローム」状態になる。
チャイナ・シンドロームは、たとえですが、とにかくペレットなどの核燃料が塊となって下に落ちてしまう。
このとき、格納容器の中の水と接触して、水蒸気爆発が起こって、原子炉格納容器も吹き飛んでしまうと、大量の放射線、放射性物質が撒き散らされることになります。
これが最悪のシナリオ。
後藤政志氏(東芝・元原子炉格納容器設計者)は、12日に急遽、使命感から記者会見に臨んでいます。
「隠しているのか?
私は原子炉の設計者として、非常に、怒りをもって、ここに来ている」
と、使命感から急遽、記者会見に臨んで解説しています。
どうも、原子力安全・保安院は、専門家の間でも、かなり評判が悪いようですね。隠している。そして、専門家がいない。
●炉心が継続的に冷却できるか。
●原子炉格納容疑が壊れないか。
この2点が、今回の事故が収束に向かうかどうかの基本的な条件。
その場しのぎの対策をいくら講じても、このことが確実なものとならない限り、原子炉は安定に向かうことはない。むしろ、時間の経過とともに、状況は悪化の一途をたどっていく、ということを力説なさっています。
さて、現状は、どうでしょう。
最新の情報では、このように報道されています。
2号機の海側にあるピットと呼ばれるコンクリート施設にひび割れができて、高濃度の汚染水がそのまま海に漏れ出して止まりません。いろいろな「出たとこ勝負」の小技を使って、なんとか流出を食い止めようとしていますが、すべて失敗に終わっています。
報道は、環境汚染への影響に絞っています。本当は、格納容器、あるいは圧力容器のひび割れの状態が、いちばん重要なのに。
水を入れても漏れてしまうのですから、燃料棒、ペレットの溶融は、どんどん進むことになります。
もし、圧力容器、もしくは格納容器の破損が、さらに広がってしまえば、冷却水を入れてもザルのように流れてしまいますから、燃料棒はむき出しになってしまい、一気に溶融が進みます。
くどいのですが、水蒸気爆発というと、今まで、もっとも外側のコンクリート建屋の爆発の映像が浮かびますが、今度の水蒸気爆発は、圧力容器、そして最後の守りである格納容器の破壊につながりますから、放射線、放射性物質は一気に飛散します。
そうなれば、福島第一原発の敷地内には、誰も踏み込むことができなくなり、放置状態に置かれます。
そうなったとき、チェルノブイリのような惨状になるかもしれません。
ただ、これは、本当の最悪の事態。そこまで行かないと思いたい。
でも、万一、そうした事態になれば、トム・バーネット博士のように、「核爆弾で、一気に散らす」などという物騒なアイデアも出てくるかもしれません。
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私たちは、あの、切迫した原発の恐怖を少しずつ忘れようとしています。マインド・コントロールはうまくいっています。
しかし、事態は何も変わっていないどころか、ますます悪くなっているのです。
とてつもないプロパガンダが働いています。
残念ながら、明らかに政府は情報統制をしているでしょう。それだけ深刻の度合いが深まった、ということです。
私たちが、本当に何が起こっているのかイメージできた頃には、それ相当の被曝を受けてしまっていることでしょう。
「いよいよの時」になった場合、福島第一原発から、遠く離れた場所に移動できる条件を持った人たちは、いちはやく「原発疎開」を済ませるにこしたことはないのです。
そういう状態ですから、これからは腹をくくって、自分で考え、自分で行動を起こすべきです。
私が毎日、見ているサイトは、全国都道府県別環境放射能水準調査と、東京都の1時間ごとの測定結果です。
特に東京都の1時間ごとの測定結果は、細かく推移を見ることができるので重宝しています。
大気中の放射線量と、アメダス風向風速を併せて読んで、水源の状態を予想し、2~3日後の水道水の放射性ヨウ素の量をイメージします。
大気中の放射線量と風向きによっては、突然、水道の摂取制限が出されることがありますから、いちばん注意しています。
放射線の濃度が上がったまま雨でも降ろうものなら、すぐに浴槽に水を入れ、家中のポリタンク、ペットボトルに水道水を溜めておくべきです。ペットボトルの水など手に入らなくなるでしょうから。
こうして、「ゆるゆる被曝」、「だらだら被曝」を続けて行く分には、被曝線量の積算値を計算していれば、なんとなく考える余裕も生まれます。
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私は、今後、政府は、ちゃんとした情報を出さなくなっていくと思います。
何より知りたいのは、「首都圏から避難するしかない切迫した非常事態」になる直前に、何が起こるか、ということなのです。
最悪の事態-------水蒸気爆発。
いままで、福島第一原発で起こった爆発は、外側のコンクリート製の建屋が破壊された水素爆発でした。
今度は、水素爆発とは違って、圧力容器内で急激な炉心の溶融が進んだ場合、溶け出した核燃料が下に落ちて水に触れ、破壊的な水蒸気爆発を起こす可能性が高くなります。
そのときは、風向きによりますが、数時間(?)で首都圏にも高濃度の放射性物質が飛んできます。
実際は、数時間なのか、一日なのかは素人の私には分かりません。天候によっても違うでしょう。臨機応変でいいとは思いますが。
ただ、遠く離れた東京にいたとしても、とんでもない量の放射性物質によって被曝することは想像できます。
1年間に浴びていい量の放射線量を、わずかの時間に浴びてしまうかもしれません。
そのとき、浴びていい「放射線量の残高」は、0どころかマイナスになってしまうかもしれません。
それを想定して、すぐに行動を起こせるように、おおまかでもいいので、計画を考えておくことは大切です。
車なら、ノートパソコンと携帯電話、ガイガー・カウンターがあれば最高です。車のシガーソケット電源から充電するためのインバーターをひとつ入れておけば、携帯電話、ノートパソコンの充電なども車内でできるので安心です。
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こうしたことはともかく、何が知りたいか、というと、やはり原子炉格納容器の中で何が起こっているのか、起こりつつあるのか、ということです。いち早く察知して行動につなげたいからです。
マスコミ報道からは、そうした情報を得ることはできません。
素人ながら、自分で勉強する他ありません。
下の画像は「福島県原子力広報協会」からのもの。
工事中の原子炉格納容器です。
上のモノクロの画像は、放射るネットワーキングサービスの「画像&動画掲示板」から。
このタイプはGEのマークⅠ型原子炉。
福島第一原発の1~5号機に使われているタイプ。
アメリカでは欠陥原子炉としてPL法訴訟の対象になっている原子炉で、格納容器が小さすぎるために、水素爆発を起こしやすい致命的な欠点を抱えている「いわくつき」の原子炉。
土台のように見える下のドーナツ型のものは、水が入っているサブレッション・チェンバー。格納容器内の高圧の蒸気をここに吹かして水蒸気を水にする。冷却と同時に圧力を下げる役目をしているものです。
手前のまんじゅう型のものは、格納容器の蓋。
その上に塔のように建っているのが原子炉格納容器。さらに、外からは見えませんが、この中に、原子炉圧力容器が入っています。
爆発しにくいように、原子炉格納容器の中は窒素で満たされていますが、福島第一原発の各原子炉の格納容器からは、すでに窒素は漏れてしまっていることでしょう。
中の原子炉圧力容器が破壊されて、核燃料が溶融し、下に落ちてしまうと、原子炉格納容器の土台のコンクリートをも溶かしてしまうメルトダウンが起こり、いわゆる映画の「チャイナ・シインドローム」状態になる。
チャイナ・シンドロームは、たとえですが、とにかくペレットなどの核燃料が塊となって下に落ちてしまう。
このとき、格納容器の中の水と接触して、水蒸気爆発が起こって、原子炉格納容器も吹き飛んでしまうと、大量の放射線、放射性物質が撒き散らされることになります。
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後藤政志氏(東芝・元原子炉格納容器設計者)は、12日に急遽、使命感から記者会見に臨んでいます。
「隠しているのか?
私は原子炉の設計者として、非常に、怒りをもって、ここに来ている」
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どうも、原子力安全・保安院は、専門家の間でも、かなり評判が悪いようですね。隠している。そして、専門家がいない。
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さて、現状は、どうでしょう。
最新の情報では、このように報道されています。
2号機の海側にあるピットと呼ばれるコンクリート施設にひび割れができて、高濃度の汚染水がそのまま海に漏れ出して止まりません。いろいろな「出たとこ勝負」の小技を使って、なんとか流出を食い止めようとしていますが、すべて失敗に終わっています。
報道は、環境汚染への影響に絞っています。本当は、格納容器、あるいは圧力容器のひび割れの状態が、いちばん重要なのに。
水を入れても漏れてしまうのですから、燃料棒、ペレットの溶融は、どんどん進むことになります。
もし、圧力容器、もしくは格納容器の破損が、さらに広がってしまえば、冷却水を入れてもザルのように流れてしまいますから、燃料棒はむき出しになってしまい、一気に溶融が進みます。
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