PLEASE DO NOT WORRY II..., a photo by WilliamBanzai7
「下げトレンド」の岐路に立った日経平均
今日、日経平均が-512円という今年三番目の大幅下げを記録。
「大暴落」とまではいかないものの、やはり「暴落」でしょう。
今日、気になるシグナルがいくつか出てきました。
株式投資の経験のない方のために、少し解説しておきます。
その前に、この記事は相場の予想をするためではなく、政治の今後を予測するための材料にするために書くので、万が一、この記事を売買の参考にされても、その結果については当方、一切の責任を取らないことをお断りしておきます。
さて、下のグラフは、今日一日の日経平均の日足チャート(今日だけ)です。
後場(12時30分~)の開始から徐々に下げて、最後はクグッと下げて終っています。(グラフの赤丸)
騙しであろうがなかろうが、下げのエネルギーがまだ放出されていないことを示しています。
買いのエネルギーより、売りのエネルギーのほうが大きいのです。
下のグラフは、過去3ヵ月間の日経平均のチャートです。
このチャートには、当面の株価のターニング・ポイントが来たことを告げるシグナルが含まれています。
それは、グラフ上に書かれてある①と②です。
この意味を理解するために、まずは、分かりやすく解説してある記事があるので読んでください。
日経平均テクニカル:ボリバン-2σへのトレンドが強まる
(16時54分配信 フィスコ)
日経平均は大幅下落で13300円を割り込んでいる。
先週末の段階でボリンジャーバンドの-1σが上値抵抗として意識される格好となり、本日は-2σへの トレンドが強まった。
このボリンジャーバンドの-2σは下向きに転じており、-2σを割り込んで売られ過ぎシグナルが発生しづらくなる。
また、上下にひげを残さない陰線を形成しており、明確なボトム形成のシグナルもない。
週足ではサポートとして意識されている13週線を割り込んできており、早期に下ひげを残しての切り返しをみせたいところ。
週足形状では、4月前半に12830-13200円辺りにマドを空けており、マド上限での攻防に。
マド埋めとなれば、月足の一目均衡表の雲上限が位置する12660円辺りを試す可能性が出てくる。
なお、MACDは昨年6月安値水準まで下げてきており、リバウンドをしてもおかしくない。
(16時54分配信 フィスコ)
日経平均は大幅下落で13300円を割り込んでいる。
先週末の段階でボリンジャーバンドの-1σが上値抵抗として意識される格好となり、本日は-2σへの トレンドが強まった。
このボリンジャーバンドの-2σは下向きに転じており、-2σを割り込んで売られ過ぎシグナルが発生しづらくなる。
また、上下にひげを残さない陰線を形成しており、明確なボトム形成のシグナルもない。
週足ではサポートとして意識されている13週線を割り込んできており、早期に下ひげを残しての切り返しをみせたいところ。
週足形状では、4月前半に12830-13200円辺りにマドを空けており、マド上限での攻防に。
マド埋めとなれば、月足の一目均衡表の雲上限が位置する12660円辺りを試す可能性が出てくる。
なお、MACDは昨年6月安値水準まで下げてきており、リバウンドをしてもおかしくない。
と、この記事を使ってテクニカルの観点から解説しようとしたのですが、やはり閲覧者の人の方で証券会社に口座を設けて、投資ツールをダウンロードしていなければ説明不能と判断したので、以下、結論だけ。
●(上のチャート)今日の日足では大きな上ヒゲが付いているはずなので、下げのエネルギーは放出されていない。(まだ下げる可能性が高い)
●ボリンジャーバンド(帯状の上限と下限の間を株価は振れて動く)の下側の-2σは下向きに転じているので、今後も下げトレンドは持続することを示している。
●今日の日足で、13週線(下のグラフの赤い横線)を下に割り込んでしまったので、明日、遅くても明後日までに株価の上昇トレンドを示すシグナルが出ないと、そのまま力尽きて、だらだら下げに転じてしまう可能性がある。
●重大なシグナルは、4月前半に12830-13200円辺りにマドを空けていること。
株価は、ローソク足の間が空かないように上げ・下げするので、下げ傾向が確定してしまうと、過去に空けた空間(マド)のところまで株価は下げていって、それを埋める、という経験則がある。
●ただし、この数日間の上げ・下げを示すMACDという指標が「リバウンド妥当」というシグナルを示しているので、目先、やや値を戻すこともありうる。
簡潔にまとめると、以上のような解説になります。
しかし、全体的に言えば、もっとも分析が難しい一目均衡表というシグナルの「雲」(グレー色の帯)の中に、株価が入ってしまいそうなので、そうなった場合は、明暗が分かれる局面が訪れる。
フィスコの分析は、一目均衡表の月足という長い期間を使用しているので、いったん一目均衡表の「雲」の中に入ってしまうと、抜けるまで時間がかりそうです。
ということで、明日、明後日で、ファンダメンタルをひっくり返すような大材料が出ないと、「国際金融マフィアによる騙し上げ・ご祝儀相場は、いったん大きな調整に入った」と見る分析が、あちらこちらの証券会社から出てくるでしょう。
今後、株価を上げるのは、企業の確実な業績上向き予想が出たり、法人税の大幅減税などのサプライズが必要。
今日、日経平均のチャートにも、それを知らせるシグナルがはっきり出た、ということです。
後は、日銀の剃刀の上を綱渡りのようにして歩くような金融緩和政策が、いつまで可能なのか。
すでに長期金利が上がり、国債の価格が下げているので、イケイケドンドンの黒田総裁でも、あまり打つ手が残されていません。
次々と地方との「ねじれ」が生じ、新規政策を次々と政権公約に詰め込む政調会長
さて、日経平均と連動するかのように変わる安倍内閣の閣僚たちの表情ですが、ここにきて、いろいろ不協和音が出てきたようです。
参院選が迫る中、石破茂幹事長の下、急いで自民党の公約をまとめなければならないのに、6月20日まで延期されたことが、裏事情をよく示しています。
常軌を逸した安倍発狂内閣は、参院選の公約に「安全が確認されたものについては、すべての原発を再稼動させることを公約にする」と明言しましたが、福島県連は、原発事故で地域が甚大な被害を受けていることから、「県内の原発10基全ての廃炉」を地域版の公約に掲げる考えを示しています。
安倍内閣は、東北の有権者の反発必至で、どうやら公約ではなく「政策集」にして、またまた国民を騙そうと企んでいるようです。
また、普天間基地の辺野古への移設方針についても、「すでに決定したこと」と、かたくなな態度を取り続けており、これに対しても一方の自民党沖縄県連は、「県外移設」を地方版の公約に掲げる考え。
ここでも福島第一原発事故を巡る東北の県連と同じような党内の「ねじれ現象」が起きています。
これと同時進行で、地方選での「ほぼ全滅」と言っていいほど敗北が、石破をいっそういらだたせているようです。
4月には青森市長選、名古屋市長選、東京都の小平市長選で自民敗北。
5月19日のさいたま市長選で自民敗北。
5月26日の千葉県八千代市長選で自民敗北。
同じく、5月26日の千葉市長選でも自民敗北。
6月16日の静岡県知事選でも、自民が危うい状況。
簡単にコロコロ負ける自民党候補に石破茂幹事長は、
「党の看板があれば当選できるというムードがある」
と言っているようですが、不正選挙と違法選挙によって奪い取った政権など、本当は支持していないことを理解して欲しいものです。
地方との「ねじれ」で決定的なのが、県農協政治連盟とのTPPを巡る確執です。
TPP対策委員長の西川公也議員が、米沢市内で農業関係者や地元議員ら約50人を前に、「いま自民党を敵にして農業が大丈夫だと思っているのか」と、県農政連を恫喝したとか。
さまざまなところで「安倍晋三と自民党の本性」が露呈されています。
このまま地方との「ねじれ」を解消できずに参院選に突き進んだ場合、再び、「ムサシ」の力を借りて、去年12月16日投開票の衆院選で限りなく不正が疑われる選挙が実施されたように、今度はよほど緻密に計画を練る必要があるでしょう。
頼みの綱は、「地方への復興予算のばら撒き」で、これで何度目なのか、またまた新たに被災地以外に1千億円が流用されていたことが発覚しました。
自民党は、復興予算流用事件が発覚するたびに、「事実であれば由々しき問題」と決まりきった答弁を繰り返してきました。
つまり、参院選を巡る自民党の地方との「ねじれ」を緩め、政権公約に盛り込むことに反対している自民党地方議員を懐柔するために、復興予算の流用の事実を知っていながら、見て見ぬふりをしているのです。
だから、もう自民党の「やりたい放題」。こうなると、もう、ならず者集団です。
この税金は復興特別所得税。
平成25年度分の所得税から今後25年間も、それまでの所得税に上乗せされて徴収されるのです。
税金の流用問題は重大犯罪です。刑事事件として捜査すべき事案なのです。
しかし、何度、流用問題が発覚しても、自民党は何もしない。
安倍内閣は、地方との関係が「金の切れ目が縁の切れ目」であることを十分知っているのでしょう。
安倍政権とは、官僚が手取り足取りお膳立てしなければ、一歩も前に進めない政権です。
最近、漢字が書けない、読めない安倍晋三のために、中学校で習う漢字に細かくルビがふってあると言われている官僚の作った答弁書を、隠すことなく棒読みするようになりました。
彼が答弁に立っても、同じ自民党の議員たちからの拍手もまばら。官僚に拍手するようなものですから。
安倍晋三が「父親の仇を取る」(=参院選でも勝って憲法改正を実現すること)と意気込んでいる参院選ですが、重要な政策ほど公約ではなく「政策集」で誤魔化さなければならない自民党の「“そのときだけ”公約」に、どれだけの人が賛同するのでしょう。
衆院選のときに掲げられた政権公約は、安倍晋三が首相になってたった二ヵ月ですべからく破られてしまいました。
彼は国民を何度も何度も裏切っているのです。
そんな人間に「賛同しろ」というほうが無理と言うもの。
苛立つ石破。
厚化粧ママ、高市早苗政調会長に八つ当たりするも、彼女とて、目玉の公約がすべて「政策集」に後退してしまいそうだという危機感からか、バーゲン会場で、あれもこれもバッグに詰め込むオバサン主婦のように新規政策を詰め込みたいのでしょう。
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