カテゴリ:当たるも八卦、当たらぬも八卦 の記事一覧
相場が動き出してきた気がします
地政学的リスクの高まりで円高・株安気味です。
相場が安定した状態が長く続いたので、ボラティリティの高まりには要注意ですね。乾燥した日が続くと山火事が起きやすいです。
今回は、相場の雑感です。
いま注目しているのは為替市場です。
4月の水準を下回って、107円台の円高になると雰囲気が変わるかなーと思ってます。
円高になるのはリスクが高まっていることの裏返しでしょうね。リスクとは軍事的、政治的、経済的なものがごっちゃになってのリスクです。
米国は利上げ局面にあります。その割には長期金利は低下気味です。債券市場は、この先の景気を強くは見ていないということでしょう。
なので、為替市場では円高気味、債券市場は金利低下気味。
でも米国株式市場は強かった、という状況です。
ここ数年の市場の活況を受けて投資する人はもう投資しちゃってますし、早い人はある程度ポジションを落としているでしょう。これからは追加的に投資する人を獲得するのは大変でしょうね。
投信の資金流入を見ても鈍化しているように見えます。
投資家はだいぶ飽和状態。
そんな中で為替市場ではリスクの高まりが意識されていますし、債券市場を見ると景気に強気なようには思えません。
投資家、為替市場、債券市場の全体感からは、この先の株式市場は警戒的に見ておきたいです。
ボラティリティの高まりはそれ自体がリスクを増します。
リスクが高まると投資量を減らして全体のリスクを減らそうとする投資法があります。「SMBC・アムンディ プロテクト&スイッチ ファンド(愛称:あんしんスイッチ)」は分かりやすい例です。
株価が下がってボラティリティが高まると、プロテクトラインを割り込む確率が高まります。
割り込むと困るので、投資量を減らす(株式を売る)ことでプロテクトラインを割り込む確率が高まらないようにします。
株価が下がっていくと、それに応じて株式を売ってリスクを落としていく取引が出てきます。下げが下げを呼ぶ、売りが売りを呼ぶ状況ですね。
リーマンショックは2008年の9月
ロシア危機は1998年の8月(アジア通貨危機は同年7月)
ブラックマンデーは1987年の10月
だいたい10年前後を1サイクルとして暴落が起きています。
しかも、夏から秋ごろなんですよね。
まあ、ランダムウォーク理論では過去の実績は将来の予測には役に立たないのですが、私はそこまでファイナンス理論を信奉しているわけではありません。
相場も人の営みですからね。
人の常として「歴史は繰り返す」という面もある気がします。
暴落は繰り返す、を待ち望んでいるわけじゃないですけど・・・(^^;
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相場が安定した状態が長く続いたので、ボラティリティの高まりには要注意ですね。乾燥した日が続くと山火事が起きやすいです。
今回は、相場の雑感です。
注目は為替市場
いま注目しているのは為替市場です。
4月の水準を下回って、107円台の円高になると雰囲気が変わるかなーと思ってます。
円高になるのはリスクが高まっていることの裏返しでしょうね。リスクとは軍事的、政治的、経済的なものがごっちゃになってのリスクです。
米国は利上げ局面にあります。その割には長期金利は低下気味です。債券市場は、この先の景気を強くは見ていないということでしょう。
なので、為替市場では円高気味、債券市場は金利低下気味。
でも米国株式市場は強かった、という状況です。
長期的には右肩上がりかもしれませんが
ここ数年の市場の活況を受けて投資する人はもう投資しちゃってますし、早い人はある程度ポジションを落としているでしょう。これからは追加的に投資する人を獲得するのは大変でしょうね。
投信の資金流入を見ても鈍化しているように見えます。
投資家はだいぶ飽和状態。
そんな中で為替市場ではリスクの高まりが意識されていますし、債券市場を見ると景気に強気なようには思えません。
投資家、為替市場、債券市場の全体感からは、この先の株式市場は警戒的に見ておきたいです。
ボラティリティの高まりは要注意
ボラティリティの高まりはそれ自体がリスクを増します。
リスクが高まると投資量を減らして全体のリスクを減らそうとする投資法があります。「SMBC・アムンディ プロテクト&スイッチ ファンド(愛称:あんしんスイッチ)」は分かりやすい例です。
株価が下がってボラティリティが高まると、プロテクトラインを割り込む確率が高まります。
割り込むと困るので、投資量を減らす(株式を売る)ことでプロテクトラインを割り込む確率が高まらないようにします。
株価が下がっていくと、それに応じて株式を売ってリスクを落としていく取引が出てきます。下げが下げを呼ぶ、売りが売りを呼ぶ状況ですね。
アノマリー
リーマンショックは2008年の9月
ロシア危機は1998年の8月(アジア通貨危機は同年7月)
ブラックマンデーは1987年の10月
だいたい10年前後を1サイクルとして暴落が起きています。
しかも、夏から秋ごろなんですよね。
まあ、ランダムウォーク理論では過去の実績は将来の予測には役に立たないのですが、私はそこまでファイナンス理論を信奉しているわけではありません。
相場も人の営みですからね。
人の常として「歴史は繰り返す」という面もある気がします。
暴落は繰り返す、を待ち望んでいるわけじゃないですけど・・・(^^;
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八百長レースと、株式市場の需給とファンダメンタルズについて
このところの相場は方向感が出ないですね。
相場の方向性が見えにくい中、買いを推奨するウェブ記事を見つけました。[外部記事]
今回は、株を買う視点について
買いを推奨しているのは経済評論家の山崎元氏です。
論旨を私なりにまとめると
ということです。
ここまで読むと、適正な株価水準がわからなくなっていて、しかも、上げ底やカツラで大きく見せているのだから「適正な株価水準より、だいぶ割高に持ち上げられているはずだ」と思えます。
となると、到底買えないですよね。
無理やりに持ち上げられているのですから。
ところが話はここで終わりではありません。
山崎氏は、日銀を競馬の主催者にたとえて、主催者公認の八百長レースなのだからそれに乗らない手はない、といいます。
ん・・・
このたとえは妥当なのかな、とは思いますが話を進めましょう。
さて、山崎氏の買える理由です。
ロジックを整理すると
そして結論として「客観的には、シークレットブーツが好きでなくとも、身長の伸びに賭ける方が有利な時期が来ているのかも知れない」と結んでいます。
日銀のETF買いが好きでなくても、その効果に乗って株式やETFを買うのに賭ける方が有利な時期に来ているのかもしれない
ということです。
リスク・プレミアムが低下して株式の理論価値は上昇するといいますが・・・
それでは足りないです。
株式の理論価値は少なくとも2つの変数、将来の期待キャッシュフローと、その割引率(=リスク・プレミアム)の関数だからです。
日銀の金融政策でリスク・プレミアムの低下を促したとしても、もう一方の変数である「将来の期待キャッシュフロー」が振るわなければダメなんです。
将来の期待キャッシュフローとは、将来の利益、業績見通しと考えていいです。
株式に投資するタイミングとして、私は、いまはあまり良くないと思っています。
株式に投資する場合、ざっくりと2つの要素がありますね。
1. いまの株価は割安か
2. この先の業績は上向きか
バリューがあるか、グロースが期待できるか、です。
(それらがどのくらい織り込まれているかという視点も必要ですが)
日銀のETF買いで本来の水準よりかさ上げされているとしたら、いまの株価は割安ではないです。では、この先の業績は上向かというと、景気循環的には楽観よりは懸念の方が強いです。
当局による市場介入と、経済のファンダメンタルズでは、最後に勝つのは経済のファンダメンタルズだと思っています。
あまり需給に賭けない方がいいと思うんです。
為替市場では1日に兆円規模の為替介入が行われることがあります。スムージングの効果はありますが、流れを変えるほどの力はありません。
当局の介入で市場をコントロールできないのは為替市場も株式市場も同じでしょう。
需給は無視できませんが、過度に期待するのはどうかなと思います。
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相場の方向性が見えにくい中、買いを推奨するウェブ記事を見つけました。[外部記事]
今回は、株を買う視点について
日銀のETF買い
買いを推奨しているのは経済評論家の山崎元氏です。
論旨を私なりにまとめると
- いまの日本の株価は、日銀のETF買いで上げ底のブーツを履いているようなものだ。
- しかも最近、ブーツの上げ底の厚みを増した。(日銀のETF買いの増額)
- さらにはマイナス金利で頭にはカツラをかぶっている。
- 実際の身長(適正な株価水準)が分からなくなっている。
ということです。
ここまで読むと、適正な株価水準がわからなくなっていて、しかも、上げ底やカツラで大きく見せているのだから「適正な株価水準より、だいぶ割高に持ち上げられているはずだ」と思えます。
となると、到底買えないですよね。
無理やりに持ち上げられているのですから。
主催者公認の八百長レース
ところが話はここで終わりではありません。
山崎氏は、日銀を競馬の主催者にたとえて、主催者公認の八百長レースなのだからそれに乗らない手はない、といいます。
ん・・・
このたとえは妥当なのかな、とは思いますが話を進めましょう。
さて、買える理由
さて、山崎氏の買える理由です。
ロジックを整理すると
- 日銀のETF買いは安心感につながる。しかも当面止めないことが予告されている。
- ブレグジットやトランプ懸念などの要因も「見かけ上のリスクが低下する」方向に動いている。
- リスクが低下しているのは、リスク・プレミアムが低下することであり、株式の理論価値(ファンダメンタル・バリュー)は上昇する。
そして結論として「客観的には、シークレットブーツが好きでなくとも、身長の伸びに賭ける方が有利な時期が来ているのかも知れない」と結んでいます。
日銀のETF買いが好きでなくても、その効果に乗って株式やETFを買うのに賭ける方が有利な時期に来ているのかもしれない
ということです。
いや、そのりくつでは足りない
リスク・プレミアムが低下して株式の理論価値は上昇するといいますが・・・
それでは足りないです。
株式の理論価値は少なくとも2つの変数、将来の期待キャッシュフローと、その割引率(=リスク・プレミアム)の関数だからです。
日銀の金融政策でリスク・プレミアムの低下を促したとしても、もう一方の変数である「将来の期待キャッシュフロー」が振るわなければダメなんです。
将来の期待キャッシュフローとは、将来の利益、業績見通しと考えていいです。
株式投資の考え方
株式に投資するタイミングとして、私は、いまはあまり良くないと思っています。
株式に投資する場合、ざっくりと2つの要素がありますね。
1. いまの株価は割安か
2. この先の業績は上向きか
バリューがあるか、グロースが期待できるか、です。
(それらがどのくらい織り込まれているかという視点も必要ですが)
日銀のETF買いで本来の水準よりかさ上げされているとしたら、いまの株価は割安ではないです。では、この先の業績は上向かというと、景気循環的には楽観よりは懸念の方が強いです。
需給と経済動向
当局による市場介入と、経済のファンダメンタルズでは、最後に勝つのは経済のファンダメンタルズだと思っています。
あまり需給に賭けない方がいいと思うんです。
為替市場では1日に兆円規模の為替介入が行われることがあります。スムージングの効果はありますが、流れを変えるほどの力はありません。
当局の介入で市場をコントロールできないのは為替市場も株式市場も同じでしょう。
需給は無視できませんが、過度に期待するのはどうかなと思います。
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相場に明るい話題がないので 開き直って暗い話題です
相場は夏枯れ気味ですね。
動きが小さくなって方向性に乏しい感じです。ただ、まあ、上値は重たいのかなーという気はします。
イエレンさんは雇用統計が悪くなければ年内に少なくとも1回は利上げしたいでしょう。景気が強いから利上げするというよりは、将来の利下げの余地を確保したいので利上げするといった感じかなと思います。
さてさて、今回は暗い話になります。
今日発表の2016年4~6月期の法人企業統計によると、全産業(資本金1千万円以上、金融機関を除く)の経常利益は前年同期比で10.0%減でした。
3四半期連続での減益です。
この先の収益見通しもそれほど明るくないです。株価に元気がないのも頷けますね。
減収の要因は円高です。輸出産業は直接ダメージを受けてますし、訪日外国人の消費の客単価が下がってしまい小売業も苦戦しています。円高はどちらにも悪影響です。
設備投資は堅調を維持しています。その点は良い材料です。
ただ、株価で一番大事な企業業績が頭打ちというのは気にしておきたいところです。
韓国では海運の大手「韓進海運」が経営破綻しました。[外部記事]
韓進海運は大韓航空などを傘下に収める韓国の財閥、「韓進グループ」の企業なのですが、財閥のグループ力でも支えきれないということでしょう。
厳しいのは韓国経済だけでなく、シンガポールでも倒産が増えています。[外部記事]
シンガポールは金融と観光が主な産業ですし、地理的な利便性から海運、空運の拠点にもなっています。世界景気の影響を受けやすい業種がシンガポールを支えている構図です。
引用記事で「海運や石油・ガス、建設、小売り業界などで倒産が目立つ」と指摘されているのは気になりますね。
世界的に景気がピークアウトしている影響かなと思います。
さてさて、日本の倒産についても暗いニュースです。[外部記事]
会員限定記事なのであまり引用はしない方がいいので大事な点をひとつだけ。
記事の中で、金融政策などで実態と乖離した倒産傾向が続いていると指摘がありました。私なりの解釈では、本来なら倒産していてもおかしくないのに、超低金利で生き延びている(倒産しない)企業があるということです。
中国のゾンビ企業が話題になりますが、日本でも密かにゾンビ化している企業が増えているのかもしれませんね。
日銀の黒田総裁は金融政策に限界はない、もっと深く掘れるというポーズは取るでしょう。
そのポーズを取らないわけにはいきません。
一方で、深く掘ると副作用の方が大きくなるところまで来ていますね。マイナス金利は銀行経営に悪影響ですし、融資を増やそうとして信用力の低いところに融資が付くとサブプライムローンと同じようなことが起きますから。
金融政策には頼れないところまで来ていますし、世界経済は曲がり角でしょう。
ん・・・
暗い話ばかりになってしまいました。
当たるも八卦、当たらぬも八卦ですから。(-_-;)
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動きが小さくなって方向性に乏しい感じです。ただ、まあ、上値は重たいのかなーという気はします。
イエレンさんは雇用統計が悪くなければ年内に少なくとも1回は利上げしたいでしょう。景気が強いから利上げするというよりは、将来の利下げの余地を確保したいので利上げするといった感じかなと思います。
さてさて、今回は暗い話になります。
法人企業統計
今日発表の2016年4~6月期の法人企業統計によると、全産業(資本金1千万円以上、金融機関を除く)の経常利益は前年同期比で10.0%減でした。
3四半期連続での減益です。
この先の収益見通しもそれほど明るくないです。株価に元気がないのも頷けますね。
減収の要因は円高です。輸出産業は直接ダメージを受けてますし、訪日外国人の消費の客単価が下がってしまい小売業も苦戦しています。円高はどちらにも悪影響です。
設備投資は堅調を維持しています。その点は良い材料です。
ただ、株価で一番大事な企業業績が頭打ちというのは気にしておきたいところです。
韓国の海運大手の倒産
韓国では海運の大手「韓進海運」が経営破綻しました。[外部記事]
韓進海運は大韓航空などを傘下に収める韓国の財閥、「韓進グループ」の企業なのですが、財閥のグループ力でも支えきれないということでしょう。
シンガポールの倒産
厳しいのは韓国経済だけでなく、シンガポールでも倒産が増えています。[外部記事]
シンガポールは金融と観光が主な産業ですし、地理的な利便性から海運、空運の拠点にもなっています。世界景気の影響を受けやすい業種がシンガポールを支えている構図です。
引用記事で「海運や石油・ガス、建設、小売り業界などで倒産が目立つ」と指摘されているのは気になりますね。
世界的に景気がピークアウトしている影響かなと思います。
日本の倒産
さてさて、日本の倒産についても暗いニュースです。[外部記事]
会員限定記事なのであまり引用はしない方がいいので大事な点をひとつだけ。
記事の中で、金融政策などで実態と乖離した倒産傾向が続いていると指摘がありました。私なりの解釈では、本来なら倒産していてもおかしくないのに、超低金利で生き延びている(倒産しない)企業があるということです。
中国のゾンビ企業が話題になりますが、日本でも密かにゾンビ化している企業が増えているのかもしれませんね。
思うこと
日銀の黒田総裁は金融政策に限界はない、もっと深く掘れるというポーズは取るでしょう。
そのポーズを取らないわけにはいきません。
一方で、深く掘ると副作用の方が大きくなるところまで来ていますね。マイナス金利は銀行経営に悪影響ですし、融資を増やそうとして信用力の低いところに融資が付くとサブプライムローンと同じようなことが起きますから。
金融政策には頼れないところまで来ていますし、世界経済は曲がり角でしょう。
ん・・・
暗い話ばかりになってしまいました。
当たるも八卦、当たらぬも八卦ですから。(-_-;)
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100円割れの円高ですね
99円台の円高になっています。
過去記事「100円割れの円高も見えてきたかも 投資スタンスの確認を」でも書きましたが、いまの状況は経済ファンダメンタルズで円高が進んでいる気がします。
世界的に低インフレで成長率は鈍化しています。米国だけは利上げできる状況ですが、それ以外の国は利下げなどの景気テコ入れ策が必要な状況です。
先日発表された日本の4-6月GDPは予想より低かったです。
当面の投資環境はあまりよくないですね。
円高が進んでいるのが居心地悪いです。今日は特に大きな材料があったわけでもなく、ただするすると円高が進んでいます。
この先の1年、2年で株価が下落しても、10年、20年のスパンで見れば戻るのかもしれません。株価はいつまでも下がることはなく、下がったらまた戻るという話はよく聞きますね。
何もせず、じっくりやり過ごすのは一つの方法だと思います。
ただね、と。
株価はいつまでも下がることはなく、下がったらまた戻るの裏返しで、株価はいつまでも上がることはなく、上がったらまた調整が入るという考えもできます。
で、これからは、特に米国株については上昇した分の調整が入りやすくなっているのではないかなーと見ています。
利下げしている国が多いのも気になります。
過去記事:各国で予想外の利下げが続いています
世界のマクロ景気は、減速や失速を気にしないといけない時期に入っているのかもしれません。米国の景気は相対的に強くて米国株は好調なのですが、それ以外の国の経済ファンダメンタルズはあまり強くないですね。
私は下落のリスクが高まっていると思う局面では、あまり無理をせずリスクを落とします。
予想に反して上昇したら利益を逃す結果になりますが、予想が当たって下落したときに痛みを和らげることの裏返しなので仕方ありません。
為替もどこまで円高が進むかわかりませんね。
日銀が金融緩和を強めたとして、いまの状況でどのくらい効果があるのか。アベノミクスが始まったころは黒田総裁の神通力もありましたが、いまの状況では市場にサプライズを与えるのは難しいでしょう。
今はあまりリスクを取らない方がいいのかなと見ています。
株式のリスクはいつでも落とせますし、いつでも増やすことはできます。
しばらくは様子見でいようと思います。(^^;
過去記事:
100円割れの円高も見えてきたかも 投資スタンスの確認を
各国で予想外の利下げが続いています
過去記事「100円割れの円高も見えてきたかも 投資スタンスの確認を」でも書きましたが、いまの状況は経済ファンダメンタルズで円高が進んでいる気がします。
世界的に低インフレで成長率は鈍化しています。米国だけは利上げできる状況ですが、それ以外の国は利下げなどの景気テコ入れ策が必要な状況です。
先日発表された日本の4-6月GDPは予想より低かったです。
投資環境はあまりよくない
当面の投資環境はあまりよくないですね。
円高が進んでいるのが居心地悪いです。今日は特に大きな材料があったわけでもなく、ただするすると円高が進んでいます。
この先の1年、2年で株価が下落しても、10年、20年のスパンで見れば戻るのかもしれません。株価はいつまでも下がることはなく、下がったらまた戻るという話はよく聞きますね。
何もせず、じっくりやり過ごすのは一つの方法だと思います。
ただね、と。
株価はいつまでも下がることはなく、下がったらまた戻るの裏返しで、株価はいつまでも上がることはなく、上がったらまた調整が入るという考えもできます。
で、これからは、特に米国株については上昇した分の調整が入りやすくなっているのではないかなーと見ています。
米国以外は利下げモード
利下げしている国が多いのも気になります。
過去記事:各国で予想外の利下げが続いています
世界のマクロ景気は、減速や失速を気にしないといけない時期に入っているのかもしれません。米国の景気は相対的に強くて米国株は好調なのですが、それ以外の国の経済ファンダメンタルズはあまり強くないですね。
相場観
私は下落のリスクが高まっていると思う局面では、あまり無理をせずリスクを落とします。
予想に反して上昇したら利益を逃す結果になりますが、予想が当たって下落したときに痛みを和らげることの裏返しなので仕方ありません。
為替もどこまで円高が進むかわかりませんね。
日銀が金融緩和を強めたとして、いまの状況でどのくらい効果があるのか。アベノミクスが始まったころは黒田総裁の神通力もありましたが、いまの状況では市場にサプライズを与えるのは難しいでしょう。
今はあまりリスクを取らない方がいいのかなと見ています。
株式のリスクはいつでも落とせますし、いつでも増やすことはできます。
しばらくは様子見でいようと思います。(^^;
過去記事:
100円割れの円高も見えてきたかも 投資スタンスの確認を
各国で予想外の利下げが続いています
米国の雇用統計、非農業部門就業者数に一抹の不安を感じます
金曜の米国雇用統計は良くなかったです。
非農業部門就業者数は単月ではブレが大きいのでその点は注意しておきたいのですが、ちょっと長い目で見ても警戒感が高まっているなーと見ています。
今回は、米国の景気について、当たるも八卦当たらぬも八卦です。
米国の景気はこれまで良かったです。
最先端のテクノロジーでイノベーションを起こせる国ですから、やはり米国は強い国です。とはいえ、景気循環の波はありますよね。
さて、金曜日の雇用統計で5月の非農業部門就業者数が38,000人に留まりました。かなり失望的な数字です。これによって為替は大きく円高に振れました。
ちょっと長い目で非農業部門就業者数を見てみましょう。
リーマンショック前、2007年からです。
リーマンショックの後、景気回復局面で切り取ってみましょう。
非農業部門就業者数がプラスに転じた2010年からです。
実際の数字は薄くして、トレンドの線を濃くしました。トレンドは非線形の回帰曲線です。
2015年の半ばからピークを打って下向きに見えますね。
雇用の動きは粘着性があるので警戒的に見ておきたいです。
非農業部門就業者数は単月ではブレが大きいのでその点は注意しておきたいのですが、ちょっと長い目で見ても警戒感が高まっているなーと見ています。
今回は、米国の景気について、当たるも八卦当たらぬも八卦です。
非農業部門就業者数
米国の景気はこれまで良かったです。
最先端のテクノロジーでイノベーションを起こせる国ですから、やはり米国は強い国です。とはいえ、景気循環の波はありますよね。
さて、金曜日の雇用統計で5月の非農業部門就業者数が38,000人に留まりました。かなり失望的な数字です。これによって為替は大きく円高に振れました。
ちょっと長い目で非農業部門就業者数を見てみましょう。
リーマンショック前、2007年からです。
トレンドライン
リーマンショックの後、景気回復局面で切り取ってみましょう。
非農業部門就業者数がプラスに転じた2010年からです。
実際の数字は薄くして、トレンドの線を濃くしました。トレンドは非線形の回帰曲線です。
2015年の半ばからピークを打って下向きに見えますね。
雇用の動きは粘着性があるので警戒的に見ておきたいです。