イラン外務省が強い懸念、アフガンで相次ぐテロに9/11米同時多発テロにサウジ外交官が関与
2020年 05月 13日
イラン外務省が強い懸念、アフガンで相次ぐテロに
イラン外務省のムーサヴィー報道官が、12日火曜にアフガニスタンの首都カーブルで発生した病院を標的としたテロを強く非難しました。
イルナー通信によりますと、ムーサヴィー報道官はこのカーブル市内の病院を標的にしたテロ、ナンガルハル州での葬儀を狙ったテロ、またアフガニスタン各地で起きている軍事攻撃で民間人や住宅地が標的にされていることを指摘し、同国で暴力が拡大していることに強い懸念を示しました。
そして、アフガニスタンの人々と政府、特に最近のテロ事件犠牲者の遺族に深い哀悼の意を伝え、軍事行動に携わるすべての勢力に対し、ラマダンに敬意を払っていかなる軍事行動も慎むよう、また同国での恒久平和と対話に向けて準備を整えるよう求めました。
12日に起きたテロ組織ISISによるカーブル市西部の病院襲撃では、女性や新生児を含む民間人15人が死亡、16人が負傷しました。
さらに隣のナンガルハル州で起きたテロでも、24人が死亡、68人が負傷しています。
9/11米同時多発テロにサウジ外交官が関与
FBI米連邦捜査局が、9/11米同時多発テロに関与したテロ組織アルカイダのメンバー2人を支援していた疑いのあるサウジアラビア外交官の名前を不注意から公表していたことが明らかになりました。
イルナー通信によりますと、FBI高官のジル・サンボーン氏は、 裁判所に提出された文書の中で、サウジ外交官モサエド・アハマド・アルジャラフ氏について、2001年の9/11事件に関与しアルカイダのテロリストを支援していた「第三者」として実名を公表していました。
この文書は、今年4月に裁判所に提出され、先週裁判所で審理が行われました。
この報道によりますと、この文書ではアルジャラフ氏の名前がすべて削除されていたものの、ある項目で同氏の名前が検閲から漏れてそのまま記載されていました。
れっきとした証拠の存在にも関わらず、サウジアラビアは同国外交官が9/11テロに関与していたことを一貫して否定しています。
この報道によりますと、アルジャラフ氏は1999年と2000年に在米サウジ大使館に派遣されたサウジ外務省の9人の現役および元外交官の1人です。
米同時多発テロ犠牲者の遺族会のバート・イーグルソン報道官は、「このことは、米政府がサウジの関与について沈黙していることを意味する」と話しています。
遺族側の弁護士団は、昨年9月にこのサウジ当局者の身元を知らされましたが実名の公表を禁じられました。
9/11テロにおけるサウジアラビアの関与について調査している9月11日委員会は、サウジがこの攻撃において国際テロ組織アルカイダを支持したとする証拠は何も見つかっていないと発表しています。