「これが理由だ。遠く離れた故郷に、私の勝利を応援する人がいる」
オグリキャップ(ウマ娘) とは、Cygamesのメディアミックスプロジェクト『ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクターであり、『ウマ娘 シンデレラグレイ』の主人公(後述)。
実在の競走馬、オグリキャップをモチーフとするウマ娘である。 CV:高柳知葉[1]
誕生日:3月27日 身長:167cm 体重:微増(食べ過ぎた) 3サイズ:B82・W57・H82
地方から転入してきたマイペース娘。地元で連戦連勝し、期待を背負ってトレセン学園へとやってきた。
地元の期待を一身に背負い、頑張ろうと思っているが、その言動は天然全開でとぼけている。トレセン学園一の健啖家であり、一瞬で米びつも鍋も空にする。
いつもクールな表情をしている芦毛のウマ娘。地元の期待を背負ってトレセン学園へとやってきた。
常に近寄りがたい雰囲気を漂わせているが、それは不器用で口下手な性格のため。実際は少し天然なところもある純朴で素直な少女。(リニューアル前)
見た目は超然としたクールなイケメンウマ娘、中身は純朴で天然ボケな腹ペコウマ娘。アニメ・ゲームなどでは、登場するとだいたい何かを食べているかお腹を空かせている。
勝負服は白いセーラー服にモデルの勝負服と同じ赤・青・黄のトリコロールカラーを配した主人公機っぽいデザイン。カチューシャやボタンの黄菱山形もモデルの勝負服から。髪は芦毛だが全体が銀色ではなく、頭頂部は黒く前髪の真ん中だけ色が薄い。
公式プロフィールのリニューアル時、3サイズがB78/W58/H82から、B82/W57/H82に変更されている。
初登場はスペシャルウィークがトレセン学園に編入してきた食事シーンにて。クラスメイトから突っ込みきれない程のスペシャルウィークの大食いっぷりの最中彼女の後ろで更に山盛りで座っていた(そして秒で完食)。以後は必ずと言っていい程食事シーンで登場していた。
そんな中、ファン大感謝祭の大食い大会で初めて喋り、スーパークリーク、タマモクロスとある意味すさまじいレースを繰り広げた。
すっかり大食い腹ペコキャラとしてイメージが定着しており、ファンアートもそれがらみのネタ系イラストが多い。そんなわけでここの絵もこの有り様だがなにとぞご容赦を。
そんな中、最終話のWDT(ウィンタードリームトロフィー)にてリギルとスピカの面々が大半を占める中で出走メンバーに選ばれている事からも実力の高さが窺い知れる。
Season 2では出番は僅かだが、主に背景で相変わらずの腹ペコ・大食いぶりを披露している。
『うまよん』では第5話に登場。スペシャルウィーク、タイキシャトルとともにG2ラーメン杯に挑み、正攻法でスペとほぼ同時に完食。残りスープ量でスペをかわして1着となった。
『ROAD TO THE TOP』でも1話から大食いは健在で更にパワーアップしており相席したテイエムオペラオーも唖然としているが・・・実は後述の史実由来であり、オグリキャップ号がクラシック三冠への挑戦が叶わなかった際の署名活動がクラシック競争への追加登録制度に繋がり、制度導入後にクラシックタイトルを勝ち取ったのが他でもないテイエムオペラオーである(ウマ娘ではキタサンブラック・ヒシミラクル等も該当)
地方から中央に転校してきたウマ娘。その実力は生徒会長シンボリルドルフから一目置かれる存在。
そのクールな振るまいもあって周囲からは畏敬の念を抱かれており、転入直後に呼び足しを受けたスペシャルウィークをビビらせた。実は大食いが恥ずかしくて相談されただけだった(地方時代堂々と大食いしてたので単に人見知りなだけの可能性があるが)。
しかし、ニンジンに釣られてた縁で後輩たちの背中を押したりと「先輩」として世話を焼く一面を見せた。
相変わらずの大食いボテ腹がデフォと化しているウマ娘(同じ大食いウマ娘スペシャルウィークとの絡みも多い)。
しかし、負けず嫌いなところがあり勝利への渇望から謎メシ理論でレースを連闘する程。
育成ウマ娘:スターライトビート
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育成ウマ娘:キセキの白星
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☆3育成ウマ娘[スターライトビート]として初期実装。演出がどうみてもジャンプ戦闘民族です。
2021年11月29日にクリスマス衣装版[キセキの白星]が実装された。
中央移籍後は芝専門となるがカサマツ出身という事でダートにも高い適性を持ち、恐らくここまで万能に適性があるウマ娘はオグリとあとエルコンドルパサーくらいと言っていいほどAとBが並ぶ。距離適性で唯一低い短距離もEなので、因子さえ揃えば育成開始時の継承でバ場・距離適性を全てAにすることもできる(現状、これが可能なのはオグリのみ。エルは2回目以降の継承で短距離を引かないとAにできない)。
もちろん因子での補正なしでも、史実のオグリよろしくそのままマイルから中・長距離まで繰り出せる。とは言え、通常版ではスタミナの初期値が低く成長率補正もないステータス配分に加えて長距離適性Bであることから、素の状態では長距離のレースに向いているとは言えない。目標に有馬記念が2回あり、任意だが春の天皇賞に出走するとレース後にタマモクロスと秋天での再戦を誓う特別イベントもあるので、スタミナの重点補強やサポートカードでの回復スキルの補充、継承で長距離適性をAにしておくなどの対策はしっかりしておきたい。
作戦は初期設定では「差し」になっているが、「先行」限定の回復スキル「栄養補給」(さらにその上位レアスキル「食いしん坊」)を持っていることもあり、全体としては先行で育てた方が攻略上は安定しやすい。
どちらのバージョンにおいても重要なスピードの成長率補正があるため、総じて有馬記念対策さえできれば、育成目標が緩いこともあって攻略難易度は低め。
また、目標上はスルーしても問題ないが、その適性を活かして帝王賞やジャパンダートダービー、JBCクラシックなど他のウマ娘では狙いにくいダート重賞の優勝実績埋めにも便利。特にスマートファルコンとアグネスデジタルが不在の場合、帝王賞を狙えるのは事実上オグリだけである(エルは宝塚記念出走のため参加不可)。唯一苦手なJBCスプリントはハルウララの方で目標になっているので何の問題もない。ただし東京大賞典だけは2年ともシナリオ目標に有馬記念があるため出走できないので注意(こちらはエルがクラシックのみ参加可能)。
チームレースのダート要員としても貴重な存在であり、基本的にチームではダート担当となることが多いだろう。初期☆3ウマ娘がいない場合、ウララ、エルともう一人ダート適性(またはダート+マイル)を無理矢理引き上げた魔改造ウマ娘を用意する必要があるわけで……。
なお、シニア級前半の育成目標が「G1レースで2回3着以内に入着する」という、期間内(1月前半~6月後半)のG1レースから任意の2つ以上を選んで出走するという少々特殊な形になっている。うっかり出走を忘れて(警告が出るが、慌てて出走して事故ったりして)未達成にならないように注意。
当該期間のオグリの適性に合ったG1レースは、川崎記念(2月前半)、フェブラリーステークス(2月後半)、大阪杯(3月後半)、天皇賞(春)(4月後半)、ヴィクトリアマイル・かしわ記念(5月前半)、安田記念(6月前半)、宝塚記念・帝王賞(6月後半)の7ターン・9レース(地方追加アプデ以前は6ターン・7レースだった)。また前述の通り、天皇賞(春)に出走すると短いながら特別イベントがある(出走しなくても別にイベントあり)。
固有二つ名「アイドルウマ娘」ウマドルのことではない。の獲得条件は「G1を1番人気で6回以上出走し、マイルCS、安田記念、有馬記念で勝利してファン数が240000人以上になる」というもの。マイルCSと有馬記念は目標にあるので、目標外の安田記念への出走を忘れないようにしたい。ファン数はG1で順調に勝っていれば勝手についてくるので、固有二つ名の中では取得がかなり簡単な部類に入る。
特殊実況は最終目標のシニア級有馬記念で勝利することが条件だが、あまり大差をつけてしまうと聞けない模様。
ちなみに、史実のオグリキャップはプールでの調教が下手だった、というエピソードの再現か、スタミナを向上させる水泳トレーニングではビート板を使ってトレーニングするという仕様がある。こちらのオグリも泳ぐのが下手なのかもしれない。
なお、これはオグリだけの仕様ではなく、テイエムオペラオー、ビワハヤヒデ、ライスシャワー、ゴールドシップ、ハルウララなど同様にビート板を使用するウマ娘は結構多い。
初期実装のほう。固有スキルの「勝利の鼓動」が効果こそ通常を上回る「すごく」だが、先頭では発動しない、かつ残り200mになった瞬間のみが発動タイミングなので、先行では不発しやすく、そこから差されても発動しないのでむざむざ負けてしまうことも。育成中に固有スキルを活かすなら差しでの運用になるが、特に序盤のマイル戦は差しだと事故りやすいので、固有スキルに頼るまでもないレースかを考慮して使い分けたい。
大雑把に言えば、距離が短いほど、かつ後方戦術であるほど使いやすいスキル。距離が長いと追込でも残り200m時点では抜き終わっているという事態が起こりやすく、距離が短ければ先行でもまだ逃げを追走中ということが多くなるのである。
成長率補正も優秀で、チャンピオンズミーティングでも特に固有スキルを活かしやすい短めの距離帯では頼れる存在になる。セイウンスカイや水着マルゼンスキーなどの強い逃げウマ娘対策は必要になるが、いわゆる「蓋」役の逃げウマ娘を用意してそれらを封じてうまく残り200mまで混戦に持ち込み、オグリが好位置から固有スキルでぶっ差すという勝ちパターンが組みやすい。
優秀な成長率補正と強力な固有スキル、適性の幅広さから様々な環境で強さを発揮できる性能である。不足がちなチーム競技場のダート要員から、チャンピオンズミーティングのエースまで、何でもこなせる万能ぶり。そのため、最初の☆3引き換えチケットで通常版オグリをお迎えするのは、攻略上においてはかなり有力な選択肢になる。
また、かつては所持スキルの存在はかなり軽視されていたが、「垂れウマ回避」「曲線のソムリエ」が1周年アプデで強化されてその恩恵を受けている。前者は万能スキルとして言うに及ばず、後者も相性の良い短めの距離帯で輝くことが多い。
衣装はイメージカラーの白+赤緑を差したクリスマスカラーになっているのだがそれ以外は真っ当な出で立ちであり、季節もの別衣装としてはかえって異色。遠目には通常衣装と見分けがつきにくい。
固有スキル「聖夜のミラクルラン!」は「回復スキルを3回発動した時」という異色の条件が特徴。この条件を補助するため、自前で回復スキルを4つ(レアスキル除く)も持っており、その流れか単にオグリだからか「食いしん坊」は通常版と共通になっている。
当然ながら距離が短いレースでは回復スキルに無駄が多いし、成長率もスピード・スタミナ、とどめにもう一つのレアスキル「内的体験」は長距離用と、目に見えて長距離重視のデザイン。オグリでクリスマスということで、やはり有馬記念をイメージしているのだろう。別衣装は適性の別部分を活かすデザインが多いが、元々の適性がAでないところが対象なのは珍しい。
適当に中盤などで出ても十分有効ではあるが、実は速度・加速力の両面アップ効果なので終盤開始に合わせて発動させられれば加速用途にも使える。しかし一見合ってそうな「ふり絞り」や「小休憩」では開始に合わせ難いため、タイミングが固定の「スリーセブン」を終盤開始に近づけられる2400m前後のレースがこの用途では最適と言える。有馬記念(2500m)がある程度マッチするのも意図的か。まあ2000~2400の方が明らかに相性いいんだけど。
また、実は回復効果もある(「呼吸を整えて」の部分)。しかし他の回復スキルが不発したらこのスキルも不発してしまう性質上、過剰回復or不発で不足の2択になりがちなので見た目ほど便利ではない。
このように仕様を熟知して使うことが求められるのもあるが、育成シナリオの攻略という観点では何より「回復スキル3つ」という大前提が相当使いにくい。なんとか「コーナー回復」や「直線回復」のヒントを貰ってレースに依存しない回復の数を揃えよう。覚醒レベル4で「スリーセブン」を解禁できていないと辛いだろう。
回復スキルがどれか1つ不発すると破綻する(中盤回復の数を増やしたら暴発してしまうし、終盤回復は暴発しないが理想的な形になる確率は低く、都合の良い「保険」をかけられることは稀)という明確な穴はあるが、それを差し引いても非常に強力であり、中距離のチャンピオンズミーティングでは常に高い採用率を誇る。ダートにも対応できることや、強みを失うマイル以下(※)では通常版が使いやすいという絶妙な相互補完も見られ、今日のオグリは日本競馬史の再現とばかりの存在感を放っている。
特に登場後に実装されたクライマックスシナリオは適性の広いオグリと相性抜群で、その活躍に拍車をかけたと言える。
(※ただ、コースの特徴で終盤直前に下り坂エリアがあったために追込魔改造して「下校の楽しみ」を使うという荒業が発見されてマイル条件でも活躍したまさかの事例も)
初期実装はR[トレセン学園]のみだったが、2021年3月2日、テイエムオペラオーの育成実装と同時にパワータイプSSR[『愛してもらうんだぞ』]が実装された。
「コーナー巧者○」「集中力」「垂れウマ回避」「末脚」「テンポアップ」「栄養補給」「地固め」といった汎用性高めのスキルが多く、かつ種類が多い。特に「地固め」は非常に貴重だが、種類が多いせいで取りにくいのが惜しいところ。
アオハル杯のチームメンバーとしては非常に頼もしい。編成した場合、手薄になりやすいマイルに加えて適性Bとはいえダート枠も埋められるオグリは序盤かなり助かる存在。
イラストや専用イベントではオグリのぬいぐるみが登場している。ウマ娘世界ではウマ娘グッズが一般に広まり、現代でも競走馬グッズは当たり前に発売しているが、現実における競走馬グッズのはしりとなったのがアイドルホース・オグリキャップなのである。
友情ボーナスは低く得意率も平凡だが、やる気効果やトレーニング効果(3凸以降)が高いという傾向で、またパワーボーナスが固有ボーナスと二重にかかる(1凸以降)のでパワーは割と伸びる。ヒントレベルも無凸から3で入手可能。
良くも悪くも評価に関わるのが、レアスキル「豪脚」。確定入手。
マイル、かつ後方という限定的な条件を持つ加速スキル(下位「上昇気流」)である。
タイミングは終盤のランダムな地点なので、発動する前に上がり始めて順位が半分を上回ってしまうと不発になるためチームレースでは得点への貢献が不安定で、距離指定は育成中にも貢献しにくい、という点からかなり評価が低かった。もっとも、最後のイベントの選択肢で下を選ぶとスキル他の代わりに体力30回復になるので、スキルは不要と割り切ってもそんなに問題ないが。
しかし、加速の有無が明暗を分けることが多いチャンピオンズミーティングのマイル戦では一転して必携もののスキルとして扱われ、他に「豪脚」を取れるサポートカードが根性タイプかつ不確定のSSRグラスワンダーだけというのもあって重用されることとなる。
育成オグリは差しマイル適性があるが「豪脚」は持っていないので、オグリにSSRオグリを使えないのが痛いところである。
所持スキルが変更され、優秀かつ充実している点は同様だが、指定のあるスキルはマイル寄りになっている。
4凸でスピードボーナス・パワーボーナス1、レースボーナス10%と、[一等星を目指して]アドマイヤベガに次ぐクライマックス一点狙いの根性サポカ。
レースボーナス15%のアヤベさんには劣るが、追込以外だとヒントが無価値に等しいアヤベさんに対して、クライマックスで集めにくい汎用スキルも豊富なヒント性能の高さでは優位。
連続イベント1回目の、絆ゲージ+15できる選択肢も強力。
2022年10月末、ストーリーイベント「おもいより、おもいかけ」合わせで登場した賢さタイプ。
編成したサポートカードの初期絆ゲージアップという強力な固有ボーナスを持ち、友情トレーニングの初動が大事な「グランドライブ」との相性抜群。
ただし効果は各+5と控えめには留められている。実質+25と考えれば十分だが。また、本人のサポート効果の初期絆は最大15とやや低い。
固有ボーナスがこれで埋まっている分サポート効果が貧弱……なんて落とし穴は存在せず、初期絆の微妙さ以外は隙がない。
そして新レアスキル「快進撃」は先行+中距離条件、中盤後半で発動する速度/加速アップと、仕様上オグリが習得できないことまで織り込み済みのクリオグリ風スキル感のある性能である。とはいえ発動タイミングは普通にランダム寄りなので、実際には強いことは強いが似て非なる効果である。
ついでに連続イベントで成功時に「スリーセブン」を習得可能で、スリーセブン始動の継承ミラクルランが有効(継承版の効果がかなり低いので珍しい状況だが)な時はこれも使ってくれということなのかもしれない。
所持スキルも中距離・先行向きに変更されており、相変わらず種類が多い。
主人公トレーナーの所属する「チームシリウス」のエース。第1章の冒頭でラストランを終え、エースの座をメジロマックイーンに譲って正トレーナーとともにチームを退いたが、そのせいで他のメンバーも大量脱退してしまい、マックイーンと主人公がメンバー集めに奔走することになる。チームを退いてからもマックイーンたちのことは気にかけており、その後もチームに顔を見せる。
週刊ヤングジャンプで連載中の漫画『ウマ娘 シンデレラグレイ』では主人公を務めている。ゲーム・アニメでは純朴天然腹ペコ娘の要素が強いオグリの、レースでの「芦毛の怪物」ぶりを楽しめる熱血スポ根漫画。プリティーはどこいった。
オグリキャップが東京のトレセン学園に転入する前、岐阜県羽島郡のカサマツトレセン学園に入学するところから物語が始まる。当時のオグリキャップは現在(転入後)より短いセミロングの髪をポニーテールにしており、当初は黄菱山形のカチューシャを着けていなかった。
その他作中での描写については作品記事を参照のこと。
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https://twitter.com/umamusu_animeCG/status/1826964637621121119
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オグリキャップは昭和末期から平成初期を代表する名馬。そしてハイセイコーに続く第2次競馬ブームの立役者。「オグリより強い馬は現れても、オグリほど愛された馬はいない」と称される、日本競馬史上最大のスターホースである。
父はダンシングキャップ、母はホワイトナルビー。父は地方競馬で活躍馬を出しているが一流種牡馬とは言い難く、突然変異とか父の父(ネイティヴダンサー)の隔世遺伝と言われた。地方出身の雑草血統という出自は人気に一役買っている。
「オグリ」は当初の馬主・小栗孝一の使っていた冠名であり、冠名+父の名前というスタンダードな命名である。
1987年に笠松競馬場でデビューし、デビュー戦と4戦目にマーチトウショウに敗れるも5戦目からゴールドジュニアまで8連勝(うち重賞5勝)を達成。多少のごたごたはあったものの、地方通算12戦10勝の実績を掲げて1988年春、中央競馬へと乗り込んだ。
中央移籍後も勝利を重ねクラシック出走が期待されたが、当時の制度(前年末・年始の事前登録が必須)では出走は叶わなかった。追加登録の制度が導入されるのは1992年のこととなる。
仕方なくその他の重賞に臨み、6連勝と破竹の勢いであったオグリの前に立ちはだかったのが同じ芦毛の1歳年上のタマモクロス。天皇賞(秋)、ジャパンカップ、有馬記念と三度の対決の末、タマモクロスの引退レースの有馬記念で引導を渡す形でGI初制覇を達成した。
1989年は故障のため秋からの始動となり、菊花賞馬スーパークリーク、1年遅れて中央にやってきたイナリワンを交えた「平成三強」の様相を呈する。天皇賞(秋)、マイルチャンピオンシップと連闘が続いた中でのジャパンカップではレコード記録を叩き出す走りを見せるも三度の飯より好きなホーリックス相手にハナ差で2着となった。
年が明けて、安田記念こそレコード勝利を飾ったものの以後成績が落ち込み、ジャパンカップに至っては過去最低の11着の惨敗。周囲からこのまま引退を強く求める声(脅迫状が届いたほど)が上がる中、陣営は引退レースとして有馬記念への出走を選択。直前に引退したスーパークリークの主戦・武豊(安田記念に続いて二度目)を迎え、4番人気に甘んじたが、スローペースの中終始中団を進んだオグリキャップは直線で先頭に立ち、追撃してくるメジロライアンリャイアン!リャイアン!、ホワイトストーンを抑えて優勝。競馬史上最大のアイドルホースが有終の美を飾ったこのレースは、日本の競馬史を語る上で絶対に外すことのできない名場面中の名場面である。
優勝後、観客17万人からの「オグリ」コールは、同年のダービーにおける「ナカノ」コールと並んで、GI優勝馬・優勝騎手に対するコールのさきがけとされる。
引退後は種牡馬入りしたが、目立つ結果は出ず、現代に後継はほとんど残っていない。2010年7月(25歳)没。
ちなみに
・普通の競走馬の食事が1日2回合計8升(約15kg)のところ、オグリは1回に10升食べる
・それでも足らず、雑草を食べたり、桶を齧ったり、就寝用の寝藁まで食べた
・比喩ではなく放牧地やターフから厩舎に戻る間に「道草を食う」のは日常茶飯事
・幼い頃に母馬が乳を与えるのを嫌がったが、そのへんの雑草を食っていた
・食事中は桶から1度も顔を上げることはない。唯一例外だったのが上記の牝馬ホーリックスが通った時で、食事を中断してまでじっと見ていた
・終いには関係者に「走り終わったらメシ食って寝ることしか考えてない」(意訳)とまで言われる始末
などの大食いエピソードが数多くあり、大食いキャラはここから来ているものと思われる。
詳細は当該記事へ→オグリキャップ
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最終更新:2025/01/25(土) 16:00
最終更新:2025/01/25(土) 15:00
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