JR九州813系電車とは、JR九州が運用する交流近郊型電車である。
1994年より811系の後継として投入が開始された車両で、運用の効率化とメンテナンスフリー、速達化が目的となっている。
鹿児島本線の他、福北ゆたか線や日豊本線・長崎本線・佐世保線でも運用されているが、福北ゆたか線で運用される813系は塗装が他番台とは異なっている。
500番台を含む6編成と200番台のR228編成、1000番台の2編成が直方運輸センター、その他は全て南福岡電車区所属となっている。
811系・815系・817系・BEC819系・821系と併結が可能で、日常的に併結運用されている。811系以外と併結する場合は編成間での貫通が可能(乗客も通れる)。これは3編成併結列車の場合、中央に来る編成では前後の貫通扉が利用できないと非常時に前方及び後方からの脱出ができなくなるため。811系の貫通扉は非常用で通り抜けが考慮されていないため、813系(3両)+811系(4両)が最長となる。
例:
813系(3両)+813系(3両)+813系(3両)
813系(3両)+817系(2両)+BEC819系(2両)
2022年の西九州新幹線開業の車両転配により大分地区での運用も始めた。
2002年2月22日21時ごろ、鹿児島本線海老津~教育大前間で荒尾行き普通電車が猪と衝突し安全確認のため停車していた際、無閉塞運転で先行列車の進行現示に対する中継信号の進行現示を自列車に対するものと誤認し加速してしまったため普通列車に快速列車が追突した事故(本来無閉塞運転は中継信号機ではなく閉塞信号機に現示を見て加速しなくてはならない)。
この事故のため813系3編成と811系1編成が廃車となった(ステンレス車は1度台枠が歪むと修復不可)。
この事故を受けて各鉄道会社は無閉塞運転を取りやめ抑止または閉塞指示運転とすることとなった。
ちなみになぜか事故当時ATSのせいにされてATS-P入れないからこうなったとか言われていたがそんなことは絶対にない。念のため。ちなみに現在JR九州ではATS-Psとほぼ同じ機能を持ったATS-Dkの使用が開始されている。
1次車の0番台は421系を置き換える為に製造・投入された。当初は2両編成として投入された。
後に421系と715系を置き換える為に2次~4次車として100番台を製造・投入。こちらは3両編成も製造された。
なお、2003年までに全て3両編成化されている。
ちなみにこのグループのみ車内放送用オルゴールが搭載されていたが放送用マイクの使用に支障をきたすことが分かったため撤去されている。ちなみに音色は787系などの手動放送でおなじみの5点チャイムである。
鹿児島本線の列車増発と423系・715系の置き換えの為に投入された5~7次車。
なお、R228編成は後に福北ゆたか線編成となり直方運輸センター所属となっている。
9次車。事故の為廃車となった0・100番台の代替車両として投入された。この車両から車内デザインも変更された。
一部の部品は事故車両のものを再利用している。
10次車。2両編成の0番台を3両編成化する為に投入された。サハのみ。
8次車。福北ゆたか線(篠栗線・筑豊本線)の電化に伴い中間車のみ6両が投入され、100番台の2両編成に組み込まれた。当形式唯一のロングシート車となっている。
11次車。それまでVVVFではGTOだったがIGBTへ変更され、817系に準じた走行機器となった。日豊本線の都市型ワンマン運転に対応している。後に2編成は福北ゆたか線へ転用された。
そのほか運転台の機器配置が換わりワンハンドルマスコンとなった。
12~13次車。415系の鹿児島転属と475系の淘汰の為に投入された。この番台より先頭車両の行き先表示器に大形LEDを採用している。こちらもワンマン運転対応。ちなみにこのLEDはバスのものである。キハ220系200番台にも同様のLEDが使用されている。
2021年以降、混雑対策を施した車両が登場した。他形式では415系や811系(ロングシート化)・817系(既存座席を横向きにし事実上のロングシート化)でも行われているが、こちらは16席/両を撤去しただけのやっつけ工事となった。コロナ禍で経営が悪化しているため詰め込み仕様として車両数を減らす目的も兼ねており、実際に新型車両821系は投入が打ち切られた。しかし単純に座席が減ったため接客サービスが低下し、座席ヒーターも減ったため暖房能力が不足する弊害まで起きている。
2022年度までに約6割の編成で工事が実施される予定。工事を受けた編成は原番号に+2000される。更に一部編成はワンマン運転対応となり、原番号に+3200される。0番台・100番台と福北ゆたか線車両を除く全ての車両が対象で、これまでに2200番台・3400番台(元200番台)・3500番台(元300番台)・3000番台(元1000番台)・3100番台(元1100番台)が登場している。
さすがにこんな乗客をバカにしたような座席でいつまでもやっていけるわけがなく、2023年にちゃんとしたロングシートに改造された813系が出場した。最初からロングシートにしなかったのは工数の削減が関係しているとか。なお、ロングシート車の改番は座席撤去車と同じ法則で行われ、座席撤去車のロングシート改造車については改番しない。
更に2024年には600番台が登場した。元々終日6両固定運用が多かった813系だが、非ワンマン車をロングシート化の上本当に6両固定編成に改造した。中間運転台は機能停止措置が執られ、転落防止幌が取り付けられている。編成番号は3両毎に分かれているが、前述の混雑対策車と異なり車番は原番号に関係なく601から振り直されている。
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掲示板
13 ななしのよっしん
2024/12/22(日) 12:31:45 ID: AcQcAxQQqg
下手に6両固定にするくらいなら821系増備したほうが良かったんじゃないのかね
いやまぁ、費用の問題はわかるけど車齢も車齢だろうに
14 ななしのよっしん
2024/12/22(日) 12:41:05 ID: pvseXx7Leo
811系の更新すら終わってない会社なので……。
821系増備はさておきせめて817-3000の中間車増結くらいはやれよ、とは思うが。
15 ななしのよっしん
2024/12/22(日) 13:49:02 ID: sRf+rW28Yo
鹿児島本線の県境越え区間に3両は明らかに過剰なので、2両を増やして821を南福岡に融通してほしい
まあ6両って朝から晩まで使いやすいからね。415の終日8両固定運用とは訳が違う
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最終更新:2024/12/23(月) 09:00
最終更新:2024/12/23(月) 08:00
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