電気分解の範囲の陽極、正極と陰極と負極の違いを教えてください。電気分解になったときに、正極から負極に電子が移動してるのはなぜですか？

電気分解における電極の名称について説明します。 ・陽極（アノード）：電子が電解質溶液から電極に流れ込む電極。酸化反応が起こる場所です。 ・陰極（カソード）：電極から電解質溶液へ電子が流れ出る電極。還元反応が起こる場所です。 ・正極：電源の＋側に接続された電極。電気分解では陽極（アノード）と同じです。 ・負極：電源の－側に接続された電極。電気分解では陰極（カソード）と同じです。 電気分解では、外部電源から強制的に電流を流すため、正極（陽極）から負極（陰極）へ電子が移動します。これは電源の＋極から－極へ電子を押し出す力（電圧）が働いているためです。この電子の流れによって、電解質溶液中のイオンが電極で酸化・還元反応を起こします。 なお、電池（ガルバニ電池）では逆に、負極から正極へ電子が自発的に移動する点が電気分解と異なります。