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まず『贖罪』から。 まあ、それなりに構成を工夫してあるとは思うんですが、 『告白』『少女』と続いてきますと、 少々、食傷気味かも? という印象です。 少なくとも、『告白』のときに感じたような新鮮さは、 いいかげん、薄れてきてますね。 それと、登場人物および事件が「中途半端な閉じ具合」だったと思います。 『告白』などは、関係者のリレー形式みたいな感じで、 人間関係が非常に閉じていた(限定されていた)。 その中で、あれだけの連鎖を見せるのだから面白い・・・ というところがあったんですが、 『贖罪』は、そういう感じではなくなっている。 かと言って、そういう「連鎖」から解き放たれたわけでもない。 この中途半端さが、ラストの意外性というかインパクトを薄める結果になっている 気がするわけです。 というわけで、満足度としては、ちょい(?)残念な結果に終わったかなと。 続いて、『少女』。 これは、構成(伏線)が結構活かせていたという印象です。 何気なくスルーしてしまっていた部分が、 あとになって、「おお、そこへつながってくるか」という意外性がありました。 叙述トリック系によく見られる話ですが、 読み返してチェックしてみれば、ちゃ~んと、事前に、読者にアナウンスは されているわけです。 でも、やっぱ気づかないんだよね、こーゆーの(*^_^*) 『告白』のような、順繰りの「連鎖」とは違い、 「アレがココへ、んでもって、コレがアレに・・・」みたいな、 「連鎖の交差具合」が楽しめる作品でした。 ですので、私としては、 『告白』『少女』までは良かったんだがなあ というところですね。 (『贖罪』も、決してダメダメというわけではないのですが・・・。 期待度が高すぎたかな?w) 以上、あくまで一素人の私見に過ぎませんが、とりあえずご参考まで。
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その他の回答(2件)
「贖罪」は、「告白」とやや似ているかもしれませんが、「告白」よりは、救いのある話だと思います。 「少女」は、つまらなくはないのですが、人間関係の絡まり方が綺麗すぎて、現実味は無いと思います。
私は”贖罪”面白いと思います☆”告白”と同じくらいのめりこみました。 他の作品で”少女”もありますけど途中で読むのやめました。。