先ほどはPCスペックについて書きましたが、次はネットの環境について書きましょう。
ネットワーク回線
現在の日本では日本全国で光ファイバ回線が整備されていますが、未だにADSLの環境も残っています。
先に言っておくと、花映塚のネット対戦ではネットの帯域(速さ)が送受信それぞれ1Mbpsあればできます。受信は40Kbps(5KB/s)くらいしかとりませんし、送信は1.6Kbps(0.2KB/s)もとりません(TCP Moniterというソフトで測ってみました)。つまりADSLでもネット対戦は
できます。
ただしできるだけで、快適なプレイができるかどうかがは別です。できればADSLは光回線に変えたいところです。ASDL環境の方、ぜひ光回線導入を検討してくださいね。
この言葉は刃ブーメランとなってわが身に帰ってくる・・・。実家ェ・・・
無線というのも昨今存在していますね。しかし結論から言えば安定性は有線のそれより遥かに劣ります。また経験談になりますが、無線LANの方と対戦するとping値のmaxが跳ね上がります。avgの値+20とかそんな感じに。さらに無線は様々な電波の影響を受けます。特に電子レンジは効果絶大で回線速度が一気に落ち込みます。
光有線>光無線>ADSL有線>ADSL無線という感じでしょうかね。光有線x光有線なら概ねLatency=1で対戦できます。
では回線を変えられない場合、どのような方法で環境の向上すればいいのでしょうか。次はハードウェアから見てみましょう。
LANケーブル
現在LANケーブルの性能はカテゴリーというランクで規格化されています。カテゴリー○と、○に入る数字が大きいほど高性能なケーブルと言えます。
カテゴリー5 (Cat5) 100BASE-TX等に。100MHzまで対応。
エンハンスドカテゴリ5 (Cat5-e) 100BASE-TX、1000BASE-T等に。
カテゴリー6 (Cat6) 1000BASE-TX、10GBASE-T等に。ケーブル中央に十字型の仕切りを設けることでケーブルのねじれなどによる損失を防止した。250MHzまで対応。
エンハンスドカテゴリ6 (Cat6-e) 10GBASE-T等に。カテゴリ6をさらに改良(オーグメンテッドカテゴリ6と異なり、シールドは無い)した。伝送周波数帯域幅は500MHz。Cat6との価格差も小さい。正規の規格ではないためサポートは限定的。 カテゴリー6A (Augmented Cat6A) カテゴリ6をさらに改良し、10GBASE-T等に対応したもの。伝送周波数帯域幅は500MHz。
カテゴリー7 (Cat7) 10GBASE-T等に。8芯4対を対毎に箔によりシールドし、さらに同軸ケーブルと同様に全体を編組線でシールドしている(よってSTPのみ)。現在規格策定中。
ケーブルはカテゴリー7にすればいい、ということになりますが、実際カテゴリー7のケーブルは若干値が張ります。フラットケーブル等の取り回ししやすいケーブルもまだ発売されていません。
価格と性能から考えるとカテゴリー6或いは6eのケーブルで十分だと思います。カテゴリー6の時点で1000BASE-TXに対応しているので、一般的なネット環境でも十分実力を発揮してくれるでしょう。
1階にルーターやモデムがあって2階にPCがある・・・。大丈夫!20mほどのLANケーブルなら届いてくれるでしょう。
NIC(Network Interface Card)
ネットに接続するときのコントローラーチップです。カードと言っても最近はマザーボードに最初から組み込まれているものが多いですね(いわゆるオンボ)。
現在一番普及していると思われるのがRealtekという会社のNIC。サウンドチップでも大体名前を聞くRealtek、会社のロゴから「蟹さん」と呼ばれます。
品質はお世辞にも良いとは言えないらしいですが、それはサーバー運用など大量のデータを送ったりする場合のみ質の粗さが出るとか出ないとか。花映塚ではあまり影響が出ないらしいです。
一部の話ではLostが出やすいとか、相性が悪い回線が多いとか言われてますが。
僕のPCも目下この蟹さんが頑張って花映塚ネット対戦を支えていますが、あんまり支障が出てません。
強いて言うならフレッツ光さんが糞過ぎてよく接続が切れる。ノパソのBroadcomでも切れるくらいだから間違いない。
自分がどんなNIC使ってるか調べてみると良いでしょう。デバイスマネージャーからネットワークアダプタの項をクリックするとわかるはずです。
このRealtek PCIe~というのがそいつ。僕のPCのマザーボードは
M4A88TD-M EVO/USB3というやつ。リンク先の下の方を行くと書いてありますが、チップは8111Eというやつ。
で、このチップを動かすにはドライバが必要でして、それはRealtekのサイトに行けばあります。
ココ
自分のPCのOSと対応するInstallation Programと書いてあるものをダウンロードして、インストーラーを起動すれば勝手にインストールしてくれるはず。
Realtekじゃない人もいるかもしれませんね。AtherosやMarvell、先ほど言ったBroadcomやIntelもNICがあります。昔はVIAも出していたとか。
ドライバは最新のものが一番いいとは言い切れませんが、挙動がおかしい場合は最新版をインストールしてみると解決するかもしれません。
なに?Realtekじゃ不満だ?環境厨始まったな。そんなPCI Express x1が空いてる人にお勧めしましょう。
Intel Gigabit CT Desktop Adapter EXPI9301CT、通称CT。安い、さらに安心と信頼のIntel。ただし意味が分かる人に限る。僕もほしい(ぉ
その上位版であるPTも興味がありましたら是非。
ノパソの人はこの際BTOでもいいのでデスクトップを検討されてはいかがでしょうか?
信頼度ではIntel>Broadcom>Marvell>Realtek>Atherosだとか。MarvellチップのNICも一応ありますね。
クロシコだけど。どうしても蟹さんは嫌だって方向け。安定性はそこそこあるとのこと。
ソフトウェア
caution!!下手するとネットにつながらなくなる可能性もあります。実行はよく考えて、自己責任で。
caution!!
まずはこれをご覧いただこう。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20100824/351391/
要約すると、Windows7でネットワークでのCPUの負担を少なくする機能があるんだけど、それを使ってるとネットから切断されやすくなる。らしい。
この機能をOFFにしていてもブツンブツン切れるフレッツ光さん
某変態マザーボードASRockスレでは結構取り上げられていて、機能を簡単にON/OFFできるパッチが作られたりしました。個人的な感想を言うと、ONでもOFFでも花映塚ネット対戦ではあんまり変わらなかった。しかしエンコード配信の鏡をしている時に、鏡に入ってる人の接続が少なくなったような、バッファが減ったような感じがしたのでOFFにしてます。
実はVistaでもこの機能は実装されていて、OFFにすることも可能です。レッツcmd。
あと、IPv6は今のところ使わないから接続しないようにするとか(もうこの辺の話になってくると、そこそこ知識ある人に対して話しているので、設定の仕方は割愛します)。
あと先ほどのデバイスマネージャーのプロパティからNICの機能をいろいろ変えられるんですが、その省電力機能を切るとか。これは結構効果があったよう?妙なFPSの落ち込みがなくなりました。
Energy Efficcient Ethernetを無効
グリーンイーサネットを無効
気持ち切断もしにくくなったような・・・。一応参考程度に。
前回より大雑把になりましたね。そのおかげで伝えたいことが伝えられなかった感じがします。その3につづく・・・?