2025-09-29

生活保護バッシングは「差別」か?それとも「制度問題」か?

近年、生活保護制度をめぐる議論が再び注目を集めています。とりわけ外国人による生活保護受給に対して、「不公平だ」「なぜ来日直後に支給されるのか」といった疑問や批判の声がSNS一部メディアで噴出しています。一方で、こうした声を「差別的バッシング」だと批判する意見も根強くあります

では、これらの批判は本当に“誤情報”による差別なのか。それとも、制度上の抜け穴を突いた正当な懸念なのか。議論を冷静に整理することが求められています

来日直後の生活保護申請──大阪中国人48名の事例

https://www.ben54.jp/news/2019

2010年大阪市で中国人48名が来日直後に生活保護申請し、行政保護開始を決定したという事例が報道されました。この事例では、来日前に生活基盤があったかどうか不透明であるにもかかわらず、扶養者の支援不可能判断されたことが支給決定の背景にあったとされます

この事案は「事実」であり、制度上の不備があったことも行政書士の立場から指摘されています

まり、「外国人来日直後に保護を受けた」こと自体誤情報ではなく、実際にあった出来事です。

結論:冷静な制度批判感情的バッシングの線引きを

生活保護制度を守ることは、社会セーフティネットを維持することです。そこに制度的欠陥があるならば是正すべきですが、それを理由受給者全体を貶めるような言動がまかり通れば、制度のもの機能不全に陥ってしまます

問題提起批判は、感情ではなく事実制度設計に基づいて行うべきです。逆に、制度の不備を口実に差別正当化する論調が広がれば、それこそが私たち社会を不健全な方向へ導く危険があります

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