FC(ファミコン)時代の大作RPG、特にドラゴンクエストIV(DQ4)のようなタイトルは、当時のハードウェア制約下でも非常に大規模なプログラムとなっています。
一般的に、FCカートリッジの容量は数十KBから512KB程度が上限で、DQ4は最大クラスの1メガビットROM(128KB)を採用しています。
この容量にはプログラムコードだけでなく、グラフィック、サウンド、マップデータなども含まれるため、純粋なプログラム(アセンブリコード)のみの行数や文字数は公表されていませんが、推定することは可能です。
- アセンブリ言語で記述されるFCソフトのソースコードは、1行あたり平均20〜40文字程度
- DQ4クラスの大作では、数万行規模(例:2〜5万行以上)のアセンブリコードになると考えられています
- 文字数換算では、数十万文字以上に相当します
参考事例
この規模感が、全挙動の解析や文書化が膨大な労力となる理由の一つです。
仮に1日300行のアセンブリコードを書いたとしても、数万行規模のFC大作RPGでは何ヶ月、場合によっては1年以上の開発期間が必要になります。
しかも、実際の現場では「書く」だけでなく、バグ修正・デバッグ・仕様変更への対応・最適化など、膨大な「やり直し」や「手直し」も日常茶飯事でした。
「会社に泊まりこみで作業し、眠くなれば床に転がって寝て、起きたらそのままパソコンの前に座るという状況だった。...自分たちが仕込んだストーリー(プログラムとデータ)が、『そのとおりになっているか』を延々と繰り返して確認するというデバッグ作業は、一定の期間を超えるとほんとうに精神的に拷問化するほどキツいのだ。」
このように、若さと情熱、そして「絶対に完成させる」という強い意志で膨大な作業を乗り切っていたことが、当時の開発者たちの共通したエピソードです。