2025-02-10

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ロトの住むソドムは、新宿二丁目のような背徳の町だ。

こんな町を選んで定住したところにも、ロトの愚かさがうかがえる。

良識ある東京人ならば、新宿二丁目などに家を建てて家族と住むことはないだろうから

そこに二人の御使いがやってくる。

ロトは、この人々が神から送られた使者だと見抜いたわけではないものの、ともかく自宅に招いて暖かくもてなす

しかし、食事として出したのは酵母を入れないパン

前章でアブラハムが上等のパン菓子や子牛の料理を出したのと比較するとかなり見劣りする。

ソドムの男たちが御使いたちをなぶりものにしようと家に押しかけてきた時も、「うちの娘を好きにしていいから、この人々に手をだすな」などと言っている。

わたしはこの聖書箇所を初めて読んだ時、開いた口がふさがらなかった。

いくら客人を守るためとはいえ、代わりに自分の娘を強姦せよとはいったいどういうことか。

ロト自分の娘すら愛さないような人なのか。

 「神がソドムを滅ぼされる、早く逃げよ」と御使いたちに促され、ロトはためらいながらもしかたなく逃げる。

山に逃げろと言われたのに、ツォアルの町に逃げたいなどとつまら要求をする。

わたしはこの箇所を読むといつも、神と御使いの我慢強さに感心する。

馬鹿相手にするというのは、こういうことなのだ。


ロトの妻は後ろを振り向いたので、

> 塩の柱になった。

> (創世記19:26、新共同訳)

ロトの妻は、「後ろを振り返ってはならない」という御使いの指示に従わなかったために滅んでしまう。

おそらく、まだソドムにいる「嫁いだ娘たち」とその家族のこと、残した家屋財産ことなどが気になったのだろう。

この聖書箇所は、きわめて重要な戒めを二つわたしたちに与えてくれる。

ひとつは、神の命令には無条件に服従しなくてはならないということ。

もうひとつは、神に従って生きようと決めた人は過去を振り返ってはならないということだ。

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