ブックオフで100円になってたエロ漫画を大量購入して色々気づいたことがあるので書く、その1である。多分3つぐらいは書く。そのうち。
おことわり
- 文学研究のメソッドとか知らないし書名とか正確な引用もしないから期待しないでね、おにいちゃん!
- エロ、グロ、俗な文化を厳しく律して綺麗な世の中を作ると軍靴の音が聞こえてくるよ、おねえちゃん!
- 多いとか少ないとか記憶に頼った印象で書くから定量的な議論にならないけど怒らないでね、おにいちゃん!
エロ漫画においては近親相姦はどうやら一大ジャンルであるようだ。SMと同じ規模の勢力といったら言い過ぎかなあぐらいの多数である。ただし眼鏡とかスクール水着とか使い方が決まっているものと違って、作家によって多様性があるように思われるのでそれ
を一覧にして書いてみたい。
重いものから軽いものへ。
- 残虐行為。
- レイプの残虐度を増すための物語上の措置。
- 家族という閉鎖空間での上下関係による強制力で性行為による搾取を表現する。
- 完全なるタブー。
- 愛と罪の板挟みで死ぬほど悩む。っていうか死ぬ。心中する。死ぬことによって愛の深さを書く。
- 愛と罪の板挟みで死ぬほど悩む。世間に負けて別れる。偽装の配偶者を持つこともあるが、心が死ぬ。
- 片方の精神が死に、恋愛前の状態にリセットされる。残った者は永遠に悩み続ける。
- 罪を重ねないために片方が居なくなる。遠方へ行く、死地へ赴くなど。
- 重いタブー。ただし開き直る。
- 死ぬ。ただし来世で夫婦に。
- 片方が社会的に死ぬ。姿を変え他人として帰ってくる。
- 双方偽装結婚。つまり結婚前から不倫。
- 兄弟や親子であることを隠して遠い街に引っ越し、夫婦として生活を始める。
- どうせ所得税と相続税と年金だけの話だろ?事実婚し、子供を婚外子として二人で育てていくことを決意する。
- 身体の関係はやめるけどずっと好きでいても良いよね。
- 軽いタブー。
- 惹かれてはいけない相手、という恋愛におけるスパイス。不倫ものの変形。世間に隠す愛。
- 自暴自棄や気の迷いの象徴。不幸があって弱った者が身体を一時的に投げ出すパターン。
- 一時的に疎遠にするための措置。恋愛状態になってしまった後で近親者である疑惑が持ち上がる。結局デマだったり。
- 便利な舞台装置。
- 同じ家屋に男女が住んでいるいいわけ程度の理由で使われる。
- 気心の知れた男女ぐらいの意味で使われる。それ幼馴染みで充分ですよ。
- 少女が怖くない男であるところの小さな弟を逆レイプとか。
- 萌え属性。必ずしも本当である必要はないので、疑似近親相姦だったり。おにいちゃんおねえちゃんとセックスしてるうぅって言いたいだけちゃうんかと。
- 母子や姉弟で酒の勢いでセックス初めてずっと好きだったのおとか言ってそのままあっさりラブラブ描写で終わるみたいな。全く悩まない。
- 日本ではいとこは結婚できるんだっつーの。なんで禁断風なしゃべり方ですか君ら。アメリカの特定の州か君ら。
- 私たち兄弟だよって再婚した親の連れ子同士とかもうね。
- 年齢差のある幼なじみで禁断を醸し出してんじゃねーよ。
- 大家の娘で自分をお兄ちゃんと呼んでくるとか、近親ぽさ出しつつ同じ空間にいる説明も出来て便利ですね。
落差が凄いのです。
近親相姦という行為の「重さ」が作家によってまったく違う。また、その「重さ」は作品ごとであまり大きく増減することはなく、作家の思想がはっきり表れるようだ。
悩む話を書く作家はもうめちゃめちゃ重い。狂おしい愛をこれでもかと書き綴ったり。悩まない話はもう近親相姦というシチュエーションだけお題にもらって単にえっち書きましたみたいな。口先だけいやんおじさんもうすごいのぉとか言ってれば課題クリアみた
いな。
さあ、みんなはどの近親相姦がいいかな?
いや実際にするってんじゃなくてマンガとしてね。私は重いタブーの話かな。実際になるのはまっぴらごめんこうむります。
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