[Steam]地球人の手から侵略者を守るSTG+タワーディフェンス「X-Morph: Defense」の感想
[Steam: X-Morph: Defense]
https://store.steampowered.com/app/408410/XMorph_Defense/
地球を侵略する異星人の尖兵となり、地球を守る連合軍からコア(ハーベスター)を回るタワーディフェンスSTG。非常にきれいなグラフィックや破壊表現など見た目はもちろん、刻々と戦況が変化していく濃厚な戦闘でも楽しめます。
タワーディフェンスというと配置したら眺める事が多いですが、このゲームはSTG要素があるので常に忙しいです。むしろタワーだけでは防ぎきれないため、自機の活躍によって戦局は大きく傾きます。どちらも好きなジャンルなのですが、お互いの良いところを引き出していて面白かったです。
日本円だと1980円でSteam以外にPS4版もあります。
突如宇宙から飛来してきた謎の隕石群。その一つが地表に落下すると、周りを幾何学的な物質に浸食し始めた・・・・。
といった連合軍vs侵略者という近未来SF物のストーリーなのですが、面白いのはプレイヤーが操作するのは異星人側ということ。形を変える未知の材質や不思議なビームなど、普通であれば脅威となるものが自軍というのは新鮮でした。
もっとも地球人側も大量の兵器や戦略を駆使してくるので、無双ができるゲームではありません。
自機は異星人の戦闘機。地表に落下したコアを中心とした全方位STGとなっており、迫りくる航空機や戦車などをショットで破壊していきます。
対地対空を両立したビーム兵器の他、機体を文字通り変形させることで複数のショットを利用可能です。さらに再生機能やチャージによる特殊ショットまでついており至りつくせり。もっとも連合軍は多方面から物量で攻めてくるため流石に手数が足りません。
そこで重要となるのが自動的に攻撃してくれるタワー生成機能。
不足する手数を補ってくれるほかに、2つのタワーを連結することで通路を防ぐフェンスが作れます。このフェンスにより進路が変更されるため、距離を稼いだり有利な陣形を作ったりするのが楽しいです。
また異星人の技術力は非常に高く、地球側の通信は全て傍受されています。そのため、進行ルートや数などは全てプレイヤー側に筒抜けになっています。
なお、ゲーム進行はタワーディフェンスのWave形式となっていて、Wave間のインターバル中は時間無制限でタワーの配置換えが行えます。Wave進行中でも変更や設置は可能ですが、自機操作が忙しすぎて殆ど暇がないです。
このゲームのもう一つの特徴が破壊表現の凄さ。劇中となる建物などは破壊することが可能で、非常にきれいに爆発したり崩れたりします。独自のゲームエンジンを使っているらしく、あまり類を見ないレベルだと思います。
さらに破壊は単なる演出だけでなく、戦略に組み込むことも可能です。例えば橋を崩したりビルを倒壊させることで、進行ルートを変更させることが可能だし、がれきで押しつぶして強力な攻撃にもできるという感じです。もっとも連合軍側も同様に利用してくることがあって唸らされました。
敵軍の攻撃は主に3種類に分類されていて、それぞれ適切な対応が求められてきます。
・車両や歩兵などの陸軍機
・戦闘ヘリや爆撃機などにより空軍機
・コアではなくプレイヤーを狙う空軍機
後半になるつれ「砲台を破壊できる爆撃機」「地形を無視して進行する浮遊歩兵」「一部攻撃を無効化するシールド機」など様々な兵器が登場。重戦車など防御力が高くなるだけでなく、物量も圧倒的で戦場は苛烈になっていきます。
簡単に追い詰められたりもしますが、うまく突破できた時の喜びもひときわ大きい物になります。自機の立ち回りも重要ですが、砲台の配置次第でだいぶ変わるので試行錯誤するのも楽しいですね。心おられそうになることもありますけども。
タワーディフェンスというと大量の敵をさばくゲームとなりますが、時には超巨大兵器によるボス戦もあります。巨大すぎて街中で使うのは躊躇われていたほどで、実際に異星人側よりも町を破壊している気がしなくもない。
このボス戦も後半になるとWave間に組み込まれて進行したり、単なる巨大で硬い敵にならないよう工夫されているのが良かったです。
ちなみに舞台は世界各国となっていますが、ラストステージは日本です。
ステージクリア後は4つの評点によってスコアとブロンズ/シルバー/ゴールド評価が付きますが、難易度Normalだと最終スコア0.5倍なので上の方は厳しそうですね。
同時に全プレイヤーと比較した位置も表示されますが、下から34%ということはちょうど2/3ぐらいの位置か・・・・。
自分がSTGもタワーディフェンスも好きというのもありますが、総じて非常に面白かったです。双方のどちらかに偏っても厳しいので、自然と両方をうまく使いこなすことが求められますが、組み合わせが上手くできていると思います。少なくともどちらかのジャンルが好きな人ならおススメできると思います。
もっとも良くも悪くも内容が濃厚なので、1ステージ短くて20~30分とかなり時間を取られます。次々と変わるシーン展開により充実した時間にはなりますが、一方で濃すぎて二週目をプレイする気にはなりづらいようにも思えます。
もっともグラフィックは良いですし、やりごたえもあるので総じて良作という感じでした。DLCもあるのだけど1周クリアで少し疲れたので、セール狙いで少し待ってみようかな。
- 関連記事
-
- [Steam]物理演算ベースのゆるい動物たちのバトルパーティゲーム「Party Animals」 のプレイ感想 2024/03/31
- [フリゲ]線を引いてあなただけの道を作り出すパズルゲーム「シロペンロード」 のプレイ感想 2021/09/19
- [同人ゲーム]さとりのアトリエ の感想 2014/12/09
- [Steam]かわいいイラストと幻想的な世界観のワープアクションゲーム「ELMIA」の感想 2018/10/07
- [Steam]錬金術で遺跡攻略を目指す、サイゲ製のローグライトアクション「リトル ノア 楽園の後継者」のプレイ感想 2022/08/12