<今年楽しめた10本強>・オール仮面ライダー ライダージェネレーション 今年のライダー枠。バンダイナムコゲームス!(串田アキラの声で)
こんな完成度の高いライダーゲーが遊べる日が来るなんてな……シンプルイズベスト、主役ライダーが全員使える横スクアクション。ドット絵のレベルの高いこと高いこと! ボイスの多いこと多いこと! 下画面のシンさんの怖いこと怖いこと!!(上画面だとそんなでもない)難易度は選択制で超簡単~無理ゲー(隠し)まで幅広く、小さなお友達から大きなお友達までまんべんなくフォローしております。
続編が待ち遠しいゲームのひとつ。とりあえず敵キャラと必殺技を増やして欲しいですな。
・AKIBA'S TRIP今年のアサウラ先生枠。
ベン・トー同様、馬鹿で熱いシナリオが全て。OPにしかボイスがないとかモデリングが雑とかロード長いとか欠点は多いものの、そんなのはどうでもいい、いやどうでもよくはないが些細な問題だと言える。逃げる女はカゲヤシだー逃げない女は訓練されたカゲヤシだー!! 戦って、脱がせ!!
・勇者30 SECOND今年の「隠された」名作枠。このたたかいは、俺を裏切った運命への復讐だ。
前作である勇者30がそれほど売れたわけでもなく、しかも今作は大きくシステムが変更され体験版をプレイする限りでは全く期待できそうにない感じだったので隠れに隠れまくった一本。そして1とは方向性が違うのに1経験者向けのシナリオ。1からプレイしていれば間違いなく面白いのだが、正直言って作り方を間違えてしまったようにも思える。
・いきものづくり クリエイトーイ今年のDLゲー枠。いろんなパーツを組み合わせて好きな形の生き物を作ろう! 任天堂は創作意欲を刺激するのが上手すぎると思う。ハマったハマった。お値段もお手頃なので3DSユーザーで未プレイの方には全身全霊を以てお勧めしたい。
・アルカナハート3今年の据え置き格ゲー枠。PS2版アルカナハート2とはいったい何だったのか。
2の時点で結構な数だったキャラとアルカナがさらに増え、全ての必殺技を覚えるだけでも一苦労な領域に踏み込んだコンボゲー。入力・発動自体が困難な必殺技も散見される。だが今作は格ゲーであると同時にキャラゲーである。分かりやすい飛び道具が欲しければ愛のアルカナ使えばいい。攻撃力上げたければ罰のアルカナ使えばいい。そうやって好きなキャラの弱点を補う事ができるのだから、深い事は考えずに好きなキャラを使えばいいのだ。楽しく殴り合っていってね!
・デッドオアアライブ ディメンションズ今年の携帯機格ゲー枠。あなたに私は倒せない。
難しいコマンド入力はほとんど無し。打撃・投げ・ホールドの分かりやすい三すくみで構成され、適当にカチカチボタン押してるだけで対戦相手が壁をぶち抜いて落下していく事も決して珍しくはない爽快アクション。ストーリーモードが丁寧なプラクティスを兼ねており、格ゲー初心者に優しい作り。初代かすみ役の丹下桜さんがかすみα(クローン)役で復帰しているのも嬉しい所。ただ、ネット対戦のマッチングに時間がかかるのはマイナス(ロンチのスパ4が撃速だっただけに)。
・戦国無双クロニクル今年の無双枠1。真田、日本一の兵なり……!!
3DSで新生した新たな無双の形。武将個人のストーリーを追うのではなく、オリジナルキャラが戦場を渡り歩き歴史を追っていくという構成。
革命的な新システム「操作キャラ切り替え」の陰に隠れがちだが、主人公と武将たちとの交流イベントの充実ぶりは圧巻。似非ギャルゲー的な楽しみ方もできる。戦国の知識が全くない人間でも自然に入っていけるような戸口の広さを持ち、かつ手軽にプレイできる携帯機作品なので、無双未経験者に今年一本勧めろと言われたら、これ。
・真・三國無双6今年の無双枠2。必殺! 無影螺旋脚!!
PS3で進化した新たな三國無双の形。ストーリーが武将ではなく勢力ごとに分かれている……というだけなら手抜きのように聞こえてしまう所だが、この作品、仲間キャラが原典通りにどんどん死ぬ。場合によってはさっきまで操作してたキャラが死ぬ。勢力ごとになっているのは、シナリオをドラマティックに演出する上で「操作キャラ」を自由に選択できるようにしてしまっては不都合が生じるからなのだ。仲間の屍を超え、信じるもののために戦う猛将たちの姿はこれまでのシリーズにはなかった悲壮感と熱を感じさせる。
武器を持ち替えながら、数十人の敵を一度に吹き飛ばせる戦闘はまさしく「無双」。フリーモードがなくなったことや、「無双乱舞」なのに乱舞と言えるような技がほとんどない、という点はちょっと気になるが、些事。
・無双OROCHI2今年の無双枠完結編。キャラデザが変わった? 気のせいですよ~、にゃは。
一言で言えば「スーパー無双大戦」である。1(魔王再臨)の続編であるが、前作にいなかったキャラが平気な顔して「前から居ましたよ?」という態度を取っているのでそこはもうそういうものだと思って欲しい。スパロボでもよくある。明らかに前作と顔変わってる奴がいるが、そこももうそういうものだと思って欲しい。スパロボでもよくある。そういう所含めてスパロボ的なお祭り作品なので、前作も戦国も三國も知らなくてもおそらく全く問題ない。
スパロボZ的に融合した世界に巨大な妖蛇が出現、立ち向かう英傑たちは次々と倒れ、残ったのはたったの三人。彼らの最後の戦いも敗北に終わり、世界も終わりかと思った時、仙女かぐやが降臨し「過去へ渡る力」で歴史を変え、仲間たちを救えと告げる……どうですかこのストーリー、言われなきゃ絶対無双だと思わないでしょう。いい意味で。三國無双6よりもさらにワラワラと現れる敵兵を三人一組のプレイヤーキャラでガンガンなぎ倒しつつ、どんどん仲間を増やせばいいじゃない。俺tueeすればいいじゃない。
・魔界戦記ディスガイア4今年のイワシ枠。グラフィック、システムはもちろんのこと、シナリオも間違いなくディスガイアシリーズ最高傑作だと自信を持って評価したい。
そもそもこのシリーズ、出発点が「悪魔だから○○でも当たり前」というネタだらけの作品だった。歯を磨かないとか、力ずくで解決するのが正しいとか、意味もなく高笑いをするのが仕事とか、悪魔の価値観そのものがネタ。悪魔だから自分勝手で滅茶苦茶でも仕方ない。一作目はタイトル通り、魔界を舞台に、主人公が魔王を目指して暴れ回るストーリーだった為それでよかったのだが……以降のシリーズ作品では正直言って、この一作目のノリを中途半端に残し過去キャラをストーリーに絡ませるのがマイナスに働いていた。1とは違うテーマの話をやってる所に空気の読めない過去キャラが唐突に首を突っ込んできてかき回す(しかも強いので手が付けられない)展開は、ファンサービスのつもりがむしろ「一見さんお断り」の空気を作っていたと思う。
1の成功ゆえの呪縛から、ようやく脱却を図ったのが今作。過去キャラが出ないわけではないが、今回は本当にただのファンサービスに留まっている程度で、話の筋をブレさせるような真似はしない。悪魔という存在に、シリーズ特有のアホっぽさを残しつつも「人間を恐怖で戒めるもの」という意義を持たせた事で、主人公ヴァルバトーゼの垣間見せる「元暴君」としての素顔に強烈な威厳を感じさせることにも成功している(彼は大事な場面になると過去作の「悪魔」たちとは違い、反論の余地がないような正論を淡々と言ったりもする)。
「やりこみゲー」とメーカーが自負するこのシリーズ、メインキャラクターに愛着が持てないようでは少々厳しい。そういう意味で、過去キャラや仲間数に頼らず、少数の登場人物個々の魅力を見事に描き出した今作はディスガイアシリーズのひとつの完成型である……と、主張。
・モンスターハンター3G今年のモンハン枠。オンがないと辛いかと思ったが元々ソロ基本だったし全然そんな事はなかったぜ……。クエストカウンター受付嬢のキャラが異様に立っているので、それだけでもいつものモンハンより狩りが楽しい。あの娘アイシャって言うんだってね。アイシャたん。アイシャ……(慈しむ目
クエスト以外に時間無制限の「モガの森」散策がある為、だらけたい時はゆったり遊べるようになったのは地味に大きな改善点(逆に散策を強いられる事があるのは面倒でもあるが)。操作の難しい水中狩猟が「単に難しいだけ」と思わせるような要素になっていないのも見事。
……まだG級まで行ってないから、3への感想みたいになってる……気のせい。気のせいですよ。
あ、私の愛する弓がハードの都合により非常に扱いにくくなっていたのは切ないでございます。
・デビルサバイバー2今年のメガテン枠。生きるとは、選び続ける事。
ストーリーが前作とは全く関係ないので、実質的にはシステムのみ受け継いだ別ゲー。主人公たちの安全がある程度確保されている為、正直「サバイバー」という感じではない。いきなり世界中が大災害に見舞われ日常が崩壊、世界をどのような形で再生すべきか……という選択を迫られるプロットは、どちらかといえば「真・女神転生」に近いものがある。
悪魔全書や縁システムの導入が周回プレイの作業感を解消しており、前作同様のテンポの良さも相まって一度はまってしまうと中々抜け出せなくなるちょっと危険なSLG。マコトさんは俺の嫁。
・閃乱カグラ 少女たちの真影今年のおっぱい枠。と言っておけっておばあちゃんが言ってた。実際は何枠なんだろうなコレ……。
おっぱいゲーなのは間違いない。しかしアクションゲームとしても良質で、シナリオも面白い。シリアスに。まともに。3DSというハードの一年目に爆誕した異形のガラパゴスタイトル。「ギリギリまで調整したが、満足行くクオリティにできなかったので3Dをカットした」という更衣室をはじめ、所々に煮詰め切れてない部分が見て取れるのは残念。……当然リベンジあるよね? 期待してるからね?
<今年のガッカリゲー>・真・かまいたちの夜 11人目の訪問者とうとうチュンソフトやっちまったな、としか言えない一本。
2や3なんて可愛いものだった。あれらは「ユーザーが求めている物」とは違っただけで、純粋な完成度だけを見れば上々と言ってもよかった。残虐グロホラーが大好きな人にしてみれば2は神ゲーかもしれない。
と、そんな風に思わず過去作品を再評価してしまう程度には酷いゲーム。
本編のトリックがどうこうとかそんな事はどうでもいい。とにかくあらゆる意味で内容が薄い。明らかに大幅ダウンしたボリューム。旧作ファン受けを狙ったのか、名前だけを1から借りてきたはいいが選択ミス→即死という展開が続くだけの某サブシナリオ。後編は後日配信、ともったいぶっておきながら、犯人の名前だけ正解していればあとは全部主人公が名推理を披露しあっという間に解決してしまう、まさか本当に文字通りの意味だとは思わなかった「犯人当て編」。
何より、事前情報一切無しに「ピンクのしおりを手に入れた! 追加シナリオは単価400円ね」というあまりにもふざけきったやり口は心底呆れかえる。
大々的に「原点回帰」と謳ってこのザマである。全く目も当てられない。
次回作がまたかまいたちになるのか、また別のサウンドノベルになるのかは分からないが、大いに反省した上で信頼回復に努めて欲しい。
・テイルズオブエクシリアテイルズ本格的にやっちまったな、そらスタジオもなくなるわな、という一本。発売から半年経っていないはずですが、こないだGEO行ったら中古価格がヴェスペリアの半額くらいになってました。さもありなん。
いい所。戦闘は中々面白い。OPアニメがいい。映像が綺麗。以上。全く感情移入できないキャラクター達が全く意味の分からない物語を全く伝える気がない分割方式でお届けいたします。メインに入れるべき重要シナリオの半分くらいはサブシナリオとなっております。15周年記念作品ですが過去作にあったオマケ要素は全撤廃しております。コピペのマップ満載です。「どうでもいい所に金や容量を無駄遣いしてるクセに肝心な所には全く使ってない」のお手本。
DSなのに普通に50時間以上もほぼフルボイスのメインストーリーが続くテイルズオブハーツ(非CG版)は偉大であった、と改めて思う。