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不祥事相次ぎさっぽろテレビ塔の高層化を断念  - MSN産経ニュースWeb魚拓
2009.8.7 11:29

 社員による着服が相次いで発覚した「さっぽろテレビ塔」(札幌市)を運営する北海道観光事業は7日までに、社会的信用を失い資金調達のめども立たないとして、地上650メートルの高層タワー化を断念した。

 北海道観光事業によると、平成30年までに約680億円をかけて、現在のテレビ塔を11年に完成予定の東京スカイツリー(地上約610メートル)より高いタワーに建て替える予定だった。

 構想は19年にまとまり、ビルを建設してその上にテレビ塔を設置する計画で、担当部署を設けて準備を進めてきた。しかし、今年に入って社員の着服問題が相次いで表面化。社内で「組織再建を最優先させるべきだ」との声が広がったという。

 同社では4月、元社員が約2800万円を着服していたことが発覚。その後の調査で7月、別の社員4人も7900万円を着服していたことが発覚した。



さっぽろテレビ塔:650メートル高層化断念 着服相次ぎ - 毎日jp(毎日新聞)Web魚拓

 札幌・大通公園の「さっぽろテレビ塔」(高さ147.2メートル)を運営する札幌市の第三セクター「北海道観光事業」(高山裕史社長)が、高さ650メートルの超高層タワービルの建設構想を断念したことが分かった。売り上げの低迷に加え、社員による相次ぐ着服が重なり、同社は「資金的なめどが立たない」としている。

 超高層タワービルは、現在のテレビ塔の場所に、タワーとビルを組み合わせて建設する構想で、道内で最も高い建物になる予定だった。総事業費は約650億円を想定し、06年に大手ゼネコンや金融機関などとともに検討会を設置。07年6月には社内に「新タワー準備室」を作りスタッフ2人を常駐させた。

 しかし、今年4月と7月に、同社の旅行部門に所属していた社員ら計4人による計1億750万円の着服が相次いで発覚した。5日の取締役会で建設断念を決めた。同社の小林正人事業本部長は「不祥事と業績不振で売り上げの悪化が見込まれている。足元を固めて経営資源を本業につぎこまなければならない」と話している。【仲田力行】
2009年8月7日



テレビ塔運営会社 650メートルタワー化断念 不祥事続発「組織再建が先」-北海道新聞[経済]Web魚拓

【地域経済-北海道】さっぽろテレビ塔、650m高層化断念 着服相次ぎ[09-08-07]
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1249868245/

    ◇   ◇   ◇

今年4月、元社員が約2800万円を着服した事が発覚したニュースがこちら。

2800万円着服で解雇 さっぽろテレビ塔運営会社 - MSN産経ニュースWeb魚拓
2009.4.27 20:58

 札幌市の「さっぽろテレビ塔」を運営する北海道観光事業(同市)は27日、同社旅行部で法人営業を担当していた男性元社員(36)=諭旨解雇=が3年5カ月にわたり取引先から集金した計約2800万円を着服していたと発表した。

 同社によると、平成16年10月ごろ、上司が元社員の入金遅れに気付き本人も着服の事実を認めたが、上司は返済が可能と判断し、集金業務に就かせたため、着服は20年3月まで続いた。

 着服の理由について、元社員は「生活が苦しかった」などと話していたという。同社は20年4月に諭旨解雇した上で、社長や上司らを減給処分にするなどして弁済に回したと説明している。同社は「4月に札幌市に匿名の投書があり、公表することにした」としており、会見で村上淳社長は「テレビ塔の社会的ダメージを考えて、告訴や公表はしなかった」と話した。




4月の着服事件発覚後の調査で、7月、別の社員4人も7900万円を着服していたことが発覚したニュースがこちら。

テレビ塔運営三セク 着服さらに4社員 管理職2人が部下巻き込む-北海道新聞[道内]Web魚拓
(07/29 08:31、07/29 09:10 更新)

 さっぽろテレビ塔の運営や旅行業などを行う札幌市の第三セクター「北海道観光事業」(札幌市中央区、高山裕史社長)は28日、管理職2人を含む社員4人が判明しただけで総額7900万円を着服していたと発表した。同社では4月に元男性社員による約2850万円の着服が明らかになったばかり。同社は4人を解雇し、着服金額の弁済を求める。また、管理職2人と元社員を刑事告訴する方針。

 同社によると、事業本部商品事業課マネジャーの男性(42)と旅行本部営業課マネジャーの男性(39)の管理職2人は、団体旅行を担当する旅行本部営業課に在籍していた1995年ごろから、現金で支払われた企業や学校などの旅行代金の一部を着服。ホテルやバス会社の担当者を接待する経費に充てるようになった。

 着服を重ねるにつれ、接待費のほか、自らの飲食費など遊興費にも流用した。売上金の不足分を新たな着服で穴埋めしていたが、額が膨らんだことで2人の取引先だけでは穴埋めができなくなり、98年から部下1人、2001年からさらにもう1人の部下も巻き込むようになった。着服は分かっただけで14年間で162件にも上った。

 同社は元社員によるの着服が明らかになったのを機に、売掛金の調査を開始。未収金が残っている企業などに確認したところ、4人による着服が判明、4人もこれを認めた。管理職2人は元社員の上司で、降格処分などを受けていた。



北海道観光事業の管理職ら4人が7900万円着服 北海道発 YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 さっぽろテレビ塔を運営する北海道観光事業(札幌市)は28日、営業担当の管理職2人を含む4人が旅行事業で集金した計約7900万円を着服していたと発表した。同社は、管理職の2人について刑事告訴をする方針だ。

 発表によると、4人はいずれも男性で、同社旅行本部営業課に所属していた管理職(42)、営業課所属の管理職(39)、営業課主任(34)、営業課員(33)。

 管理職の2人は1995年頃から集金の着服を始め、業者の接待や自らの遊興費などに使っていた。流用と穴埋めを繰り返し、部下2人を「会社のためだ」と言って巻き込んだという。4人は領収書を偽造していたが、経理のチェックが及ばなかった。

 未入金扱いとなっている顧客は会社や団体、学校など162件に上っている。

 同社では別の部下の着服が4月に発覚しており、管理職の2人は自分らの着服が発覚しないよう隠蔽(いんぺい)工作を図った疑いもあるという。

 記者会見した高山裕史社長は「4人は長年、同じ職場におり、チェック機能が働かなかった。組織ぐるみと言われても仕方がない。申し訳ない」と話した。

 上田文雄・札幌市長は「会社自体に問題があり、再発防止の指導を強化していく」とのコメントを出した。

(2009年7月29日 読売新聞)



着服:三セク社員4人、7900万円着服発覚--札幌市 - 毎日jp(毎日新聞)Web魚拓

 「さっぽろテレビ塔」などを運営する札幌市の第三セクター「北海道観光事業」(高山裕史社長)は28日、同社事業本部商品事業課マネジャーの男性(42)と同社旅行本部営業課マネジャーの男性(39)、同課の男性社員2人の計4人が、95年ごろから顧客の旅行代金から少なくとも約7900万円を着服していたと発表した。営業課では、元社員の男性(36)が約2854万円を着服していたことが4月に発覚したばかり。同社は刑事告訴する方針。

 同社によると、2人のマネジャーは管理職で、今年3月末まで同じ営業課で勤務していた。95年ごろから、団体旅行でバスや宿泊施設を確保できないことが頻繁にあり、バスやホテルの担当者を接待する経費を確保しようとして着服し始めたという。98年以降は、2人の社員も加わり、領収書を偽造して顧客からの旅行代金を着服し、不足分はさらに着服して穴埋めすることを繰り返した。個人的な飲食にも使われていた。【仲田力行】
2009年7月29日



    ◇   ◇   ◇

てなワケで、着服社員が計5人も見つかり、『さっぽろテレビ塔』を地上650メートルの高層タワー化する計画はお流れになりました。

社員が競うように着服を繰り返し、上司が『会社のためだ』と騙して部下を着服に巻き込んでしまう会社って凄いですね。
上司二人に騙されて巻き込まれた部下二人に関しては、一緒にしてしまうのはちょっと可哀想な気がします。
上司が『会社のためだ。お前も従え』と迫ってくれば、断れない気持ちも解ります。

北海道観光事業でググると、その名の通り、旅行業務を手広くやっているんですよね。
まあそれなりに大きなお金を扱う会社でなければ、巨額の着服も出来ないんでしょうけど。

最初の着服事件発表時に北海道観光事業株式会社社長であった村上淳社長は、六月の任期満了を機に退任しております。退任理由を『公表が遅れたことの責任をとるため』としておりました。
そのニュースを聞いた時には、『社員1人の着服で社長退任とは厳しすぎないかい?』と感じたのですが…
今考えると、その後の着服事件も既にある程度把握していたのかもしれません。
まあ推測でしかありませんが。

新しく社長に就任した高山裕史氏にとっては、いきなりの逆風で舵取りは難儀でしょう。しかし膿出しをするなら今です。他に不正行為がないか徹底的にチェックしておくべきですね。


*******************【9月19日追記】***********************

テレビ塔三セク 着服新たに2250万円 内部調査、不正さらに10人-北海道新聞[道内]Web魚拓
(09/18 16:02)

 さっぽろテレビ塔の運営や旅行業などを行う札幌市の第三セクター「北海道観光事業」(札幌市中央区、高山裕史社長)で、新たに30代の男性社員が旅行代金など約2250万円を着服していたことが18日、同社が設置した「業務適正化委員会」の調査で分かった。同社では今年に入り、社員5人による総額約1億1千万円の着服が表面化している。調査ではこのほか、ここ30年間に社員10人が着服などで退社していたことも判明した。

 調査によると、着服が明らかになったのは旅行本部の男性経理担当者。2003年9月から今年1月までの間、取引先への未払い金を現金で支払ったように見せかけ、約470万円を着服。06年8月から今年3月までの間には、営業担当者が集金してきた旅行代金の一部約1780万円を着服、同社が販売している旅行券で回収したと見せかけ、帳簿を改ざんしていたという。

 男性社員は8月になって着服を自己申告、金は生活費や株取引などに使っていたという。同社は、この男性社員を懲戒解雇し、刑事告訴する方針。

 また、今回調査で、旅行本部が約800万円の架空取引を計上するなど、帳簿上、総額4500万円余りの利益水増しを行っていた疑いがあるほか、1975年以降、今年発覚した不祥事とは別に、社員10人が旅行代金着服などの不正行為で退社していたことも分かった。

 関係者によると、同社では領収書の控えや未収金伝票、現金などとの照合が一切行われておらず、04年4月以降、旅行本部の経理担当者はこの男性しかいなかった。また、取締役会も規定の頻度で開かれていなかった。

 業務適正化委員会は今年6月、不祥事の調査と再発防止を目的に、委員長の高山社長と弁護士ら外部委員3人の計4人で発足した。同社は第三者でつくる「責任審査会」を設置、一連の不祥事に対し、札幌市OBを含む当時の経営陣の責任を明らかにし、損害賠償の請求を検討している。調査結果について、同社は近く、株主に説明する。


正常化に向けて、順調に内部調査&膿出しは進んでいるようです。
チェック漏れが無いよう頑張って下さいね。
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