Anniversary!!とは？ わかりやすく解説

英語：anniversary

 「アニバーサリー」とは、記念もしくは記念日のことを意味する表現。

「アニバーサリー」の基本的な意味

「アニバーサリー」は英語の「anniversary」をカタカナ読みした言葉で「記念」もしくは「記念日」を意味し、「～周年記念」「～年目の記念日」を表現する際に使用される。日本では一般的に結婚記念日や創立記念日、オープン記念日など祝い事の意味合いが強く、弔事ではあまり使用されない。英語圏では祝うべき事柄、そうでない事柄に関わらず過去に重要な何かが起こった日という意味で、「～周忌」のような場合にも用いられる。意味は同じとなるが表記の仕方がわかれ、「～周年アニバーサリー」と表す場合と「1st（2nd...11th...）アニバーサリー」と表す場合がある。

記念を表現する言葉には「メモリアル（memorial）」があり、時にアニバーサリーと同様の意味として使用されることがある。メモリアルは本来「記念すること」「記念したもの」を指すが、意味が広がり記念日としても使用されているため、アニバーサリーと区別されないことがある。それに対しアニバーサリーが指すものは特定の日のため、記念品や記念碑などにはメモリアルのみが使用される。

「アニバーサリー」の語源・由来

「アニバーサリー」の語源は英語の「anniversary」で、さらに遡るとラテン語の「anniversarius」に由来する。anniversariusはラテン語で「1年ごとに戻る」を意味する言葉で、「年（1年）」を意味する「annus」と「回ること」を意味する「vertere」から成り立つ。

「アニバーサリーケーキ」とは

「アニバーサリーケーキ」とは、誕生日やその他記念日を祝う際に準備されるケーキのこと。該当する記念日に関連するモチーフまたはメッセージプレートでデコレーションされたものや、祝いの席を彩るに相応しい華やかなものが多い。

「アニバーサリー（プロ野球スピリッツ）」とは

「アニバーサリー（プロ野球スピリッツ）」は、コナミデジタルエンタテインメント開発のスマートフォン用野球ゲームアプリ「プロ野球スピリッツA」、略称「プロスピA」のイベントのこと。2015年10月の配信を記念して、1年に1度開催されるようになった。イベントは第一弾と第二弾にわかれて開催される。通常ゲームで登場するSランク選手とは別に、特別な選手が実装され、アニバーサリーに登場してほしい選手は「アニバーサリー選抜総選挙」でユーザーの投票により決定される。

「アニバーサリー」を含むその他の用語の解説

「アニバーサリー」は映画や小説、楽曲のタイトルとしても度々使用されており、ユーミンこと松任谷由実も「ANNIVERSARY～無限にCALLING YOU」という曲を出している。1989年6月にリリースされた23枚目のシングルで、結婚式を連想させる歌詞からNTTのお祝い電報の曲としても使用された。

「アニバーサリー（競走馬）」とは

競走馬の「アニバーサリー」は生産者メジロ牧場の牝馬で、2008年から2010年まで出走した。父親は「メジロブライト」、母親は「ドリームホリデー」。また、「ペガサスマジック」が乗馬となった際、付けられた名前が「アニバーサリー」。

「アニバーサリー」の使い方・例文

日本では祝うべき記念日を表す際、またはそれに関わる内容を表す際下記のように使用される。

・テーマパークでアニバーサリーイベントが開催されるので遊びに行きたい。
・今月は会社の創立10周年アニバーサリーがあるので、準備で忙しくなりそうだ。
・今日は孫が生まれたアニバーサリーだから盛大に祝おう。
・お気に入りのブランドから20thアニバーサリー限定デザインのアクセサリーが販売される。
・両親の結婚50年をお祝いするウェディングアニバーサリーの食事会を開いた。
・好きなアーティストのアニバーサリーコンサートのチケットを予約をした。
・アニバーサリーを祝う恋人たちはとても幸せそうに見える。
・これからも素敵なアニバーサリーを一緒に過ごせることを願う。
・彼らのアニバーサリーを祝うためにメッセージを贈ろう。
・英語圏では命日を表す際にもアニバーサリーを使用する。

「アニバーサリー」の英訳

「アニバーサリー」は英語の「anniversary」で「記念日」を意味するが、日本とは異なり弔事でも使用される。

別表記：アニヴァーサリー
英語：anniversary

「アニバーサリー」とは、「周年」や「記念日」「年忌」といった何かしらの意味を込めて特定の日付を特別な扱いをする際に用いるカタカナ英語のことを意味する表現。例えば英語圏では結婚記念日のことは「Wedding Anniversary」、母の23回忌であれば「23rd anniversary of my mother's death」といったように喜ばしい出来事だけでなく年忌といった「重大な出来事が起きた日」ということを表現できる。

「アニバーサリー」の熟語・言い回し

「ファーストアニバーサリー」とは

「ファースト アニバーサリー」は、「1周年記念」や「1回目の記念日」などを意味する表現である。「ファースト（first）」は英語で、「第1の」「最初の」などの意味を持つ語。

「10thアニバーサリー」とは

「10thアニバーサリー」は「10回目の記念日」や「10周年記念」を意味する表現である。「10th」は英語の序数詞で「第10の」「10回目の」という意味を持つ言葉。

「ラストアニバーサリー」とは

「ラストアニバーサリー」は、直訳すると「最近の記念日」「この前の記念日」または「最後の記念日」である。英語としてもあまり一般的な表現ではない。

「ザ・ラスト・アニバーサリー（The Last Anniversary）」は、リアーン・モリアーティ（Liane Moriarty）が2005年に上梓した長編小説のタイトルである。2022年時点まで邦訳はされていない。

「ハッピーアニバーサリー」とは

「ハッピーアニバーサリー」は、記念日を祝福する言葉として用いられる表現である。「ハッピーバースデー」と同じ要領で用いられる。

「スペシャルアニバーサリー」とは

「スペシャルアニバーサリー」は直訳すれば「特別な記念日」。数ある記念日の中でも特別な日、といった意味で用いられることのある表現である。

「シルバーアニバーサリー」とは

「シルバーアニバーサリー」は、「25周年（の記念）」を意味する表現である。西欧では、記念日を、年数に応じて、宝石・貴金属の呼び名で表現する習わしがある。そして銀（silver）は25年目（25周年）を指す。

日本ではこの手の呼び方は結婚記念日の呼び方として知られており、「シルバーアニバーサリー」は「銀婚式」と呼ばれることが多い。

「ゴールデンアニバーサリー」とは

「ゴールデンアニバーサリー」は「50周年（の記念）」を意味する表現である。金（gold）は50年目（50周年）を指す意味で用いられることのある表現。日本における「金婚式」に対応する言葉でもある。

英語：anniversary

「アニヴァーサリー」とは・「アニヴァーサリー」の意味

歌詞などでよく耳にするアニヴァーサリーとは、「記念日」や「記念祭」のことを意味している単語であり、英語表記ではanniversaryとなり、省略するとanniv.となる。

アニヴァーサリーは、ラテン語の単語「annus」に由来する。「annus」は英語でいう「year」と同じ「年」を表す意味を持つ。また、「vers」の部分は、「〜に対して」や「turn」と同じ意味を持っている。「anniversary」は、「一年に一度巡ってくる」という意味となり、記念日や記念祭という意味で広く使われるようになった。

「アニヴァーサリー」の熟語・言い回し

ハッピーアニバーサリーとは

一般的にハッピーアニバーサリーは、「祝福すべき幸せな記念日」という意味である。誕生日、結婚記念日、勤続記念日、デビュー記念日など祝福できる日に「記念日おめでとう」といった意味で使う。
また、2015年から「あなたの毎日を記念日に」をコンセプトに活動していた女性アイドルグループの名前でもある。中山みなみ、藤本あかり、小川まみの3人で結成され、通称ハピアニと呼ばれていた。2017年に小川まみが卒業したことをきっかけに、メンバーの卒業・加入を繰り返しながら活動の幅を広げていた。2019年には、「月曜日なんか来なきゃいいのに」でメジャーデビューを果たすが、2021年7月に新宿で行われたワンマンライブ『HAPPY♡ANNIVERSARY FINAL LIVE LAST♡ANNIVERSARY 〜僕たちの軌跡〜』で惜しまれつつも解散した。

アニバーサリーイヤーとは

アニバーサリーイヤーは、その年の記念日から翌年の記念日までの1年間のことを表す。つまり、9月1日で5年目の記念日とした場合は翌年の8月31日までのことをいうが、大手企業の記念事業やアーティストなどが大々的にお祝いを行う場合には、前倒ししていわゆる数え年のタイミングでプレイベントを行うこともある。また、記念日の日付に関係なく、その年自体をアニバーサリーイヤーとすることもあり、その場合は1月1日から12月31日までの一年間を指す。

1st anniversaryとは

1st anniversaryとは、1年目の記念日である。結婚してからちょうど1年が経った日、会社を設立してから1年の記念日、1歳の子どもの誕生日のことである。

4th anniversaryとは

4th anniversaryとは、4年目の記念日のことである。4歳の誕生日や結婚してから4年経った日、希望していた企業に就職してから4年目の入社日などを指す。4年目から5年目の記念日の間には、5年周年記念のお祝いのプレイベントが開催される場合もある。5周年記念祭の準備期間として、重要視している人もいる。

10th anniversaryとは

10th anniversaryとは、10年目の記念日のことである。10年の節目であることから、人気アーティストが自身のベストアルバムの発売や特別ライブの開催を行ったり、人気ゲームや漫画・アニメでは記念イベントや特別展示会が開かれることもある。ファンとともに盛大にお祝いを行うために様々な催しが用意されることが多い。

20th anniversaryとは

20th anniversaryとは、20年目の記念日のことである。10th anniversaryの次に訪れる大きな節目であることから、10周年と同様に盛大にお祝いされることが多い。また、20歳の記念という解釈から「成人式おめでとう」という意味で使われることもある。

スペシャルアニバーサリーとは

スペシャルアニバーサリーとは、「特別な記念日のお祝い」という意味である。お誕生日や還暦や米寿のお祝い、金婚式など特別な日をお祝いするときに使用される。スペシャルアニバーサリーパックと称して、一流ホテルなどで特別な記念日をお祝いするためのプランを用意している場所もある。スペシャルアニバーサリーパックには、フラワーアレンジメントや大きなデコレーションケーキ、リムジンチャーターやディナークルーズなどが用意されていることもあり、大切な人と特別な思い出を作ることができるようになっている。

アニヴァーサリーカフェとは

アニヴァーサリーカフェとは、人気ゲームやアニメなどのアニヴァーサリーイヤーを記念して、そのゲームやアニメの世界観をコンセプトにしたカフェがオープンされることである。大抵の場合は、期間限定カフェとしてオープンされ、ゲームやアニメの中で登場するフードメニューが再現されたり、キャラクターのイメージに合わせたフードやドリンクメニューが提供される。また、期間限定グッズが販売されることもある。

アニヴァーサリーソングとは

アニヴァーサリーソングとは、記念日をお祝いするために制作された楽曲のことである。1999年11月に皇居前広場天皇陛下御即位10年をお祝いする国民祭典で演奏されたYOSIKI作曲による『Anniversary』やダン＋シェイとジャスティン・ビーバーによる『10,000 Hours』などがある。

アニヴァーサリー96とは

アニヴァーサリー96は、大阪府和泉市にある1996年6月に竣工した築27年の3階建てマンションである。最寄り駅の泉北高速鉄道和泉中央駅から徒歩25分ほどの場所にある。また、阪和線和泉府中駅からは徒歩40分でアクセスできる。敷地内には駐車場、駐輪場が完備されている。

「アニヴァーサリー」の使い方・例文

・東京ディズニーランドの開園10周年アニヴァーサリーイベントに参加したことは、今でも楽しい思い出として心に残っている。
・カルビーが大好きな母から『かっぱえびせん』のアニバーサリーパックを貰った。
・英文を読んでいたら不幸な出来事にも「Anniversary」の単語が使われていたので、解釈に困り思わず辞書を取り出した。
・ポケモンカードのアニバーサリーパックは、毎回人気カードの復刻や特別記念カードなどが封入されていてとても嬉しい。
・多忙で好きなゲームログインができなかったため、アニヴァーサリーイベントに参加できなかったのでショックだった
・今年、祖母が米寿を迎えるのでホテルのスペシャルアニヴァーサリーパックプランを利用したお祝いを計画している。
・すみっこぐらしのアニヴァーサリーカフェが東京で開催されると聞いたので、娘と一緒に遊びにいった。
・応援しているアーティストが今年20th anniversaryなので、どんな企画やライブイベントが用意されているのか楽しみだ。
・毎年結婚記念日に聞いているキンキキッズの『Anniversary』は、私にとって特別なアニヴァーサリーソングだ。
・大阪市のマンション、アニヴァーサリー96にちょうど一部屋空きがあったので、内見することができるか不動産会社に問い合わせを行った。

アニヴァーサリーの使い方は、「記念日」よりも「記念」や「周年記念祭」の意味合いで使用されていることが多い。日本人では個人的な記念日のことに対してアニヴァーサリーという単語を使う人は少なく、芸能人がメジャーデビューした記念やバンドの結成記念、企業の創立記念などの時にお祝いの意味を込めて使われる。

海外でもアニヴァーサリーという言葉を耳にする機会は多い。海外では「大事なことがあった日」という解釈をしているため、日本での意味と少し異なり結婚婚記念日、カップル成立記念日などのおめでたい日だけでなく、大切な人が亡くなった「命日」や「終戦記念日」を表現するときにも使用する。日本では、「おめでたい日」という意味合いが強いため違和感を感じる人が多いようだが、そもそもアニヴァーサリーが意味している「記念」という言葉には、「過去の重要な出来事や大切な人物のことを思い出して残しておくこと」という意味があるので、海外における解釈も正しいと言える。

日本人には、過去の悲しい出来事や苦悩、怒りの気持ちを決して忘れないように記録しておくという思考を持った人が意外と少ない。日本と海外でアニヴァーサリーの使い方にずれが生じてしまっているのは嫌なことを水に流しがちな日本人の国民性が影響しているのではないかとと考えられている。日本で離婚した日のことや大切な人の命日のことをアニヴァーサリーと表現してしまうと、不謹慎な出来事を喜ぶ人と誤解されてしまう可能性が高いので使い方には注意が必要である。