陽子線治療
別名:陽子線がん治療、プロトンビームセラピー
英語:proton beam therapy
放射線治療の一種で、従来のエックス線に替えて陽子線を使用する治療方式。
従来、放射線治療に用いられてきたエックス線は、身体を突き抜けてがん細胞を破壊する効果を持つが、体表近くで最も大きなエネルギーを受けるため、病巣の手前の正常な細胞もダメージを受けてしまい、諸々の副作用を生むという難点があった。これに対して、陽子線治療は体内の任意の深さで最大のエネルギーを放出し、さらにエネルギーがその位置に留まる(突き抜けない)ように制御することができるという特徴を持つ。
がん細胞に集中させたピンポイントな治療が実現することで、正常な細胞の破壊を少なくし、副作用を抑えることができる。
放射線治療で用いる放射線の種類としては、陽子線治療と共に「重粒子線」も注目されている。放射線は「光子線」と「粒子線」に分類され、エックス線は光子線に分類されるが、陽子線や重粒子線はいずれも粒子線に分類される。
関連サイト:
陽子線治療について - 国立がん研究センター東病院
陽子線治療について - 筑波大学 陽子線医学利用研究センター
ようしせん‐ちりょう〔ヤウシセンチレウ〕【陽子線治療】
陽子線治療
陽子線治療(ようしせんちりょう)
陽子線治療
陽子線治療
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/14 02:04 UTC 版)
詳細は「陽子線治療」を参照 線形加速器、サイクロトロン、シンクロトロンなどの加速器から陽子線を患部に照射して腫瘍の細胞を破壊する。体の表面での吸収線量を低く抑えられ、腫瘍組織において吸収線量がピークになる特性を有している。胃や腸は常時動いていて正確に照射することが困難で粘膜が薄いので放射線の照射により潰瘍ができやすく、穿孔の危険性もあるので胃癌や小腸癌、大腸癌には実施できない。
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