開発費・試験研究費
開発費
製品企画、開発段階に要した諸調査費、企業内・外部に投じた人件費、試験材料費、実験設備費、諸経費などを総称して開発費という。なお、生産準備費用(含む設備投資)や販売準備費用とは区別して扱われる。通常、開発費は開発の難易度、規模、期間により左右されるが、一般的には巨額にのぼることが多い。これらの費用が製品の製造原価を押し上げる一因ともなるため、開発費の低減は重要課題のひとつとなっている。
開発費
【英】: development cost
石油・ガス鉱業でいう開発費は、探鉱および試掘の結果、採算性のある油・ガス田が発見された後、石油・ガスを採取(exploit)するための生産井(producing well、または producer ともいう)を掘削し、また必要な生産施設や積出施設を建設する段階の支出をいう。開発は生産井の掘削が中心となるため、掘削費の処理が大きな問題である。 掘削のための支出は、大別すれば有形掘削費(tangible drilling cost)と無形掘削費(intangible drilling cost)の二つに分けられる。有形掘削費には、ケーシング、チュービングなどの地下設備、クリスマス・ツリーなどの坑口装置などが含まれる。これらの有形設備についてはそれぞれの耐用年数に従って減価償却(depreciation)が行われる。ただし、これらの設備や装置の輸送費および据付け費は普通、無形掘削費に分類されている。無形掘削費を資産として計上するか、当年の経費として落とすかについては議論があり、米国では企業によってまちまちである。わが国の企業では一般に資産化することが多い。 |
開発費
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 15:56 UTC 版)
かつては他のカテゴリー同様、1社のシャシーを複数のチームが使用することもあったが、現在ではコンコルド協定において、知的所有権を含め、過去2年のうちに参戦した他チームのシャシーを使用できないよう規定された。そのため、F1はフォーミュラカーの選手権としては唯一、全チームがオリジナルのシャシーを使用している。独自にシャシーを開発・製造するためには莫大な費用がかかり、2014年シーズンには中位チームでも年間1億2000万ドルを出費していた。ケータハムF1チームやマノーF1チームのように近年新規参入したものの数年以内に破産に追い込まれたコンストラクターも存在している。参戦中のチームも財政的な問題を抱えており、2018年のフォース・インディアは長年課題となっていたチームの資金問題が遂に限界に達し、同年7月に破産申請。2018年第13戦ベルギーGP以降の参戦が不可能という状況になった(チームは投資家により救済され、いくつかの交渉を経て第13戦以降も参戦可能となった)。1977年から参戦している歴史あるウイリアムズも、2018年のマシン開発失敗に起因する低迷で資金難に陥り、2020年9月にアメリカの投資会社「ドリルトン・キャピタル」に買収され、ウイリアムズ家の家族経営が終わりを迎えた。 開発予算の格差を背景として、V6ハイブリッドターボ時代になってからは、上位チームと中位以下のチームのマシンの性能差が非常に大きくなってしまい、特に2017年シーズン以降は上位3チーム 所属のドライバーが表彰台を独占することが慣例化してしまっている。F1の運営陣も、(中小規模チームのマシンに上位進出のチャンスがなく)レース結果が容易に予測できるものになっている現状を改善する必要があることは認めている。2021年以降は、全チーム共通の予算制限と開発費の一角を占める風洞も前年のチームランキングに応じて風洞の利用時間が指定される仕組みが導入された。 市販車への技術応用という名目においても、2020年以降世界的な低炭素社会やカーボンニュートラルへの対応として、ガソリン車の販売禁止と電気自動車へ移行の流れが出来つつあるなかで、ガソリンエンジン開発に多額の費用をかける理由が失われたなどと主張し、好調であっても撤退する企業(ホンダ)が出ている。
※この「開発費」の解説は、「フォーミュラ1」の解説の一部です。
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