資金難
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 04:35 UTC 版)
2010年1月には、正ドライバーとしてホセ・マリア・ロペスの起用を発表したが、すでにスポンサーの獲得難による資金不足が噂され、序盤戦を欠場するのではないかと報じられるようになる。レース参戦に不可欠なシャシーのテストも全く行われず、もう一人の正ドライバーの発表も行われないまま、同年2月20日にはアンダーソンが開幕から4戦の欠場許可をFIAに対し求めていることをメディアに対し認めた。 上記のような事情から、US F1側の投資家であるYoutubeのハーリーとステファンGPの代表であるゾラン・ステファノビッチが両チームの合併を画策した。これは「参戦権はあるがマシンのないUSF1と、マシンはあるものの参戦権のないステファンGPが手を組むことは論理的なシナリオである」という考えから基づく合併交渉であり、チャドは両チームの仲介役としてこの交渉を進めたが、2月25日に完全に交渉決裂したと報じられた。このオファーを断ったことについて、のちにウィンザーは「トヨタのマシンを使用する事を真剣に検討をするべきだった」と後悔の念を語っている。ステファンGPの合併交渉の内容とはトヨタ・TF110の使用権に関することであり、断固として拒否したことに対する過ちを認めた事になる。ただし、エンジンがすでにコスワースで決定していたため、ステファン側の交渉を飲めば、シャシーだけでなくエンジンを含めたパッケージとなったために、コスワース側との契約に何らかの問題が噴出したことも想定される。他の新規参戦チームでいえば、カンポスが開幕戦寸前で参戦の目途が立たなかったためにホセ・ラモン・カラバンテに株式譲渡し、HRT F1チームとして参戦を行い、不眠不休の努力で開幕戦への参戦にこぎつけた事例もある。この例よりさらに条件の良かったとされるUSF1とステファンGPとの交渉が成立していれば、参戦出来た可能性は高い。
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