石油・ガス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 17:38 UTC 版)
北海には、イギリス領内のフォーティーズ油田(英語版)、ブレント油田(英語版) 、パイパー油田、ノルウェー領内の エコーフィスク油田、スタートフィヨルド油田、トロールガス田、ヨハン・スヴェルドルップ油田(英語版)、などの油田・ガス田が存在し、総称して北海油田と呼ばれている。1960年にイギリスが北海で最初に油田を開発。その後、ノルウェー領海内で硫黄分の少なく価値の高いエコーフィスク油田を1969年に発見し、1971年に生産が開始された。積み出しは当初は石油タンカーで行われたが、1975年にイギリスのティーズサイドへのパイプラインが完成し、さらに1977年にはドイツのエムデンへのパイプラインも完成した。北海油田の開発は1973年の第一次石油危機の直前であり、石油危機によって油価が高騰したために多額の投資に見合う利益が見込めるようになったため、一気に開発熱が高まった。生産コストは高いものの、良好な原油性状、安定した政治環境、西ヨーロッパという重要な市場に近いことで、北海は世界でも重要な産出地域の一つとなった。西欧で最大の埋蔵量を誇り、非OPECの重要な生産地域である。ブレント原油は世界の原油価格の重要な指標である。2000年代に入り、特にイギリス領の油田において油田の成熟化が進み、徐々に生産量が減少しつつある。2005年にはイギリスで原油消費量が生産量を上回り、これ以降イギリスは石油の純輸入国となっている。北海で最大の人身事故は1988年のパイパー・アルファ基地火災で、167名が死亡した。また、大量の原油漏出が1977年にエコーフィスク油田で起きた。
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