がい‐ひ〔グワイ‐〕【外皮】
外皮 (植物)
外皮(がいひ)(外被、exodermis)とは、維管束植物の根や茎において、表皮の内側、皮層の最外層に形成される、1から数層の細胞が特殊化した組織である[1][2][3][4][5]。トクサやアヤメ属、ランの根などに見られることがある[1][2][3]。
外皮を構成する細胞では、しばしば細胞壁が厚く、リグニンやスベリンが沈着している[1][2][3][4][5]。また分化初期に段階では、内皮と同様にカスパリー線をもつことがある[1][4][5]。
外皮は、表皮が剥離した後に植物体を保護する[3]。また細胞壁にリグニンやスベリンが沈着していることで周辺環境と根の間のアポプラスト(細胞壁や細胞間隙)を通じた物質移動を制限し、これを調節している[5]。
脚注
出典
- ^ a b c d 巌佐庸, 倉谷滋, 斎藤成也 & 塚谷裕一 (編) (2013). “外皮、外被”. 岩波 生物学辞典 第5版. 岩波書店. p. 186. ISBN 978-4000803144
- ^ a b c 清水建美 (2001). “根の内部構造 表皮”. 図説 植物用語事典. 八坂書房. pp. 246, 248. ISBN 978-4896944792
- ^ a b c d ポーラ・ルダル (著) 鈴木三男 & 田川裕美 (翻訳) (1997). 植物解剖学入門 ―植物体の構造とその形成―. 八坂書房. pp. 22, 58, 61, 132. ISBN 978-4896946963
- ^ a b c Bowes, B. & Mauseth, J. D. (2008). “Tissue differentiation in the young root”. Plant Structure: A Colour Guide 2nd Edition. Jones & Bartlett Learning. p. 105. ISBN 978-0763763862
- ^ a b c d Schreiber, L. & Franke, R. B. (2011年). “Endodermis and Exodermis in Roots”. Wiley Online Library. doi:10.1002/9780470015902.a0002086.pub2. 2022年11月18日閲覧。
関連項目
外皮
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/14 05:24 UTC 版)
化石は一切の皮膚、鱗、羽毛の痕跡が残っていない。1999年にフィリップ・カリーはそうでない可能性もあるが、尾の基部の管は原羽毛である可能性があるとの仮説を示した。しかし、2011年にダル・サッソとMaganucoはこれらの管は両端とも細くなっており、外皮の繊維ならば上端のみ細くなっているはずだとしてこの解釈を拒絶した。しかし、彼らもスキピオニクスが生存時にシノサウロプテリクスやシノカリオプテリクスといったコンプソグナトゥス科で知られるような原羽毛で覆われていた可能性が高いと考えている。
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「外皮」の例文・使い方・用例・文例
- バナナの外皮
- 外皮.
- 木の葉[外皮]を取る.
- から殻または外皮を取り除く
- 外皮を取り除く
- 蒸発により結晶で外皮で覆われる
- (船について)(重なっているよりはむしろ)平らな外皮厚板で造られる
- 重なり合う外皮厚板を持つさま
- 外層を形成するか、外皮を形成する
- 萼および/または花冠で成る花被または花の外皮を持つ
- 超音波が次に細い管を通した遠くで掃除機をかけられる小さい破片にレンズの外皮と核をブレークする大滝のためのカプセル外の外科
- さやまたは外皮から抜け落ちる
- 覆いとして固い外皮のある
- カリーチで覆われ、硬い炭酸カルシウムは、土を外皮で覆った
- 主に黒い外皮と長い尾を持つ小型で獰猛な肉食有袋動物
- 触手と筒のような外皮のある細長い動物
- (穀物、特に米について)外皮または外層を取り除いておく
- 首の後ろに沿って狭いたてがみがあるほっそりした脚と色調が一様の外皮を持つ有蹄哺乳動物
- 外皮の、または、外皮に関する
外皮と同じ種類の言葉
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