グルカゴン【パクー】
分子式: | C153H221N41O51S |
その他の名称: | グルカゴン【パクー】、Glucagon【pacu】 |
体系名: | L-His-L-Ser-L-Glu-Gly-L-Thr-L-Phe-L-Ser-L-Asn-L-Asp-L-Tyr-L-Ser-L-Lys-L-Tyr-L-Leu-L-Glu-L-Thr-L-Gln-L-Arg-L-Ala-L-Gln-L-Asp-L-Phe-L-Val-L-Gln-L-Trp-L-Leu-L-Met-L-Asn-L-Ser-OH |
グルカゴン【ヒト】
分子式: | C153H225N43O49S |
その他の名称: | グルカゴン【ブタ】、Glucagon【pig】、グルカゴン【ヒト】、Glucagon【human】、グルカゴン【イヌ】、Glucagon【dog】 |
体系名: | L-His-L-Ser-L-Gln-Gly-L-Thr-L-Phe-L-Thr-L-Ser-L-Asp-L-Tyr-L-Ser-L-Lys-L-Tyr-L-Leu-L-Asp-L-Ser-L-Arg-L-Arg-L-Ala-L-Gln-L-Asp-L-Phe-L-Val-L-Gln-L-Trp-L-Leu-L-Met-L-Asn-L-Thr-OH |
グルカゴン【ラット】
グルカゴン
化合物名や化合物に関係する事項: | クロロフィル クロロフルオロカーボン グリセロリン脂質 グルカゴン グルタミン ゲル コリン |
グルカゴン
グルコース代謝と恒常性維持の役割を果たすホルモンペプチド。グルコース生産を増加させ、グルコース分解を減少させ、血中のグルコース濃度を制御する。逆の働きをするのがインスリンである。
名前 | Glucagon |
---|
前駆体ペプチド配列
10 20 30 40 50 60 MKSIYFVAGL FVMLVQGSWQ RSLQDTEEKS RSFSASQADP LSDPDQMNED KRHSQGTFTS ^^^^^^^^ 70 80 90 100 110 120 DYSKYLDSRR AQDFVQWLMN TKRNRNNIAK RHDEFERHAE GTFTSDVSSY LEGQAAKEFI Glucagon^^ ^^^^^^^^^^ ^ 130 140 150 160 170 180 AWLVKGRGRR DFPEEVAIVE ELGRRHADGS FSDEMNTILD NLAARDFINW LIQTKITDRK ^(argninie-amide after cleavage)
References
Mutt V
Ann N Y Acad Sci527p1-19(1988)
Bataille D, Blache P, Mercier F, Jarrousse C, Kervran A, Dufour M, Mangeat P, Dubrasquet M, Mallat A, Lotersztajn S
Ann N Y Acad Sci527p168-85(1988)
Conlon JM, Thim L
Gen Comp Endocrinol60p398-405(1985 Dec)
CC Attribution-Noncommercial-Share Alike 3.0 Unported
グルカゴン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/22 15:47 UTC 版)
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グルカゴン(Glucagon)とは、29のアミノ酸残基からなるペプチドホルモンの一種であり、タンパク質およびアミノ酸の代謝に重要な機能を持つ。分子量3,485。インスリンとともに血糖値の制御に関係する重要なホルモンの一つである。
インスリンは血糖値を低下させるが、グルカゴンはそれとは逆に血糖値を上昇させるホルモンの一つであり、人体が低血糖になるのを防ぐため、肝細胞に働きかけることでグリコーゲンを分解するよう信号を送り、血糖値の上昇を促進する(血糖値を低下させるホルモンはインスリンのみであるが、血糖値を上昇させるホルモンはグルカゴン以外にも複数備わっている)。主に膵臓のランゲルハンス島のA細胞(α細胞)で生合成・分泌されるほかに、消化管からも分泌される。
1923年、キンボール(Kimball)とマーリン(Murlin)が、膵臓からの抽出物から発見した。「膵外グルカゴン」は「腸管グルカゴン」とも呼ばれ、胃底部に最も多く分布する。
分泌調節
絶食中か、低血糖になるか、タンパク質を摂取することでも分泌が誘発される。逆に、炭水化物および砂糖を摂取して高血糖になると、分泌は抑制される。高タンパク食、高脂肪食を摂ると、血漿グルカゴンの上昇がみられる[1]。しかし、単純脂肪経口投与では、グルカゴン分泌の増加は起こらない[2]。
別のホルモンであるソマトスタチン、セクレチンはグルカゴンの分泌を抑制するが、その際には成長ホルモン、チロキシン、糖質コルチコイド、コレシストキニン、ガストリンの分泌が刺激される。
神経性因子として、迷走神経はムスカリン様作用により、グルカゴンの分泌を促進する。交感神経はβ作用によるグルカゴンの分泌の促進と、α作用によるグルカゴンの分泌を抑制する両方の作用を持つが、通常は分泌促進作用が優勢となる。
生理作用
このホルモンは、貯蔵燃料を動員する異化ホルモンの一つである。アデニル酸シクラーゼの活性化を介してプロテインキナーゼAを活性化を促し、肝臓のグリコーゲン分解およびアミノ酸からの糖新生を促進し、血糖値が上昇する。また、グルカゴンは脂肪細胞の表面にあるホルモン感受性リパーゼの活性を刺激し、脂肪細胞からの遊離脂肪酸の放出を促す。血中に放出された遊離脂肪酸は、肝臓がケトン体を産生する際の基質となり、ケトン体の産生・増加につながる。なお、筋肉ではグリコーゲンの分解は促進しない(筋細胞にはグルカゴン受容体が無い)。また膵B細胞のインスリン分泌、D細胞のソマトスタチン分泌、下垂体前葉の成長ホルモン分泌を刺激する。
グルカゴン製剤
タンパク質を摂取すると、グルカゴンとインスリンの両方の分泌が誘発される。この性質を利用し、インスリン分泌刺激試験に用いられる。2型糖尿病患者の場合、食後にグルカゴン分泌の亢進がみられる[3]。この点から、糖尿病患者が低血糖になった際の治療薬としても用いられる。
出典
- ^ Kawai K, et al: Postprandial glucose, insulin and glucagon responses to meals with different nutrient compositions in non-insulin-dependent diabetes mellitus. endocrinol Jpn 34: 745-753, 1987.
- ^ 深瀬 憲雄 ほか. 経口脂肪負荷によるgastric inhibitory polypeptide (GIP) およびtruncated glucagon-like peptide-1 (tGLP-1) の分泌機構の検討. 糖尿病 1991;34(6):515-521.
- ^ Kozawa J, et al. Early postprandial glucagon surge affects postprandial glucose levels in obese and non-obese patients with type 2 diabetes. Endocr J 2013;60(6):813-818.
グルカゴン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 21:23 UTC 版)
βブロッカーを内服している場合はアドレナリンの効果不十分のため、用いることがある。1Aで1mgであるため、生理食塩水に溶解して1mgの急速静注を行う。効果を見ながら5分ごとに1mgの追加投与を行っていく。次いで1mg/hから5mg/hで持続投与を行う。副作用としては吐き気やめまい、低カリウム血症、血糖異常などが知られている。
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