管理図とは? わかりやすく解説

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かんり‐ず〔クワンリヅ〕【管理図】


管理図

読み方かんりず
【英】control chart

管理図とは、品質製造工程管理利用するグラフ表現のひとつで、製品大きさ質量などのデータ毎回記録することで標準から外れた異常な製品見出すグラフのことである。QC7つ道具のひとつに数えられている。

統計的に導かれ情報管理限界線と下方管理限界線のふたつの値の間に、製品収まってない場合には、その製品の品質異状があると考えられるまた、全体的に中心線より上方下方偏っている場合には、製造工程問題があるとも考えられる


管理図

英語 control chart

工程安定しているかどうか時系列的にデータをとり、その動き許容限界超えないように管理するために使われるグラフヒストグラム散布図などでは、データバラツキ具合を見ることができるが、データ時間的にどのような変化をしているかを知ることは困難である。この管理図からデータ動きをみて、あらかじめ限界超えないような対策(傾向管理)を打つことが可能である。よく使用される管理図には、計量値によるものとして、平均値範囲管理図、平均値管理図、計数値によるものとして、不良個数管理図などがある。

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

管理図

工程安定な状態にあるかどうか調べるため、または工程安定な状態に保持するために用いる図。

管理図

読み方かんりず
【英】:control chart

工程安定な状態にあるかどうか調べるため, または工程安定な状態に保持するために用いる図である. 管理限界を示す一対の線を引いておき, これに品質または工程条件などを表す点を打っていき, 点が管理限界線中にあり, 点の並び方にくせがなければ工程安定な状態にあると判断する. また,管理限界線の外に出たり, 点の並び方にくせが現れれば見逃せない原因があったことを示す.


管理図

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/28 17:16 UTC 版)

管理図(かんりず、: control chart[1])とは、 生産管理において、品質や製造工程が安定な状況で管理されている状態にあるかどうかを判定するために使用するグラフ時間ごとの状態をグラフ上に配置し、従来までの傾向と異なるデータや管理限界線を逸脱したデータの有無から異常の発生を判定する。管理図は、シューハート管理図英語版 (JIS Z 9020-2[2]) や累積和管理図英語版 (JIS Z 9020-4[3]) などに分類される。

シューハート管理図

シューハート管理図では、ほぼ規則的な間隔でサンプリングを行い、データを収集する。同じ間隔で採った一定個数(n 個)のデータをまとめて群(ぐん)と呼ぶ。各群から、平均値、値の範囲(最大値-最小値)などの特性値を得る。グラフは、横軸を群の番号とし、水平に中心線 (CL, Center Line) と、上方管理限界 (UCL, Upper Control Limit)、下方管理限界 (LCL, Lower Control Limit) の線を引き、群の特性値を打点する。

UCL = μ + 3σ
CL = μ
LCL = μ - 3σ

ここで、μは群全体(未来のデータも含む母集団)の平均値であり、σは群全体の標準偏差である。

μ と 3σ を、過去のデータから推定する。JIS Z 9020-2(表2ー管理限界線を計算するための係数[2])は、推定に用いるための係数表を定めている。例えば、x-R 管理図では、過去の各群の平均値 x の平均値をもってμを推定し、各群の範囲 R(R=最大値-最小値)の平均値 R から係数表によって 3σ を推定する。

μ ≒ x の平均値
3σ ≒ A2(n)×R

ここで、A2(n) は係数表による値であり、群の大きさ n によって異なる。

シューハート管理図による管理方法は、3シグマ法とも呼ばれている。データが正規分布に従っている場合、μ±3σ を超える確率は、0.0027 である。つまり、UCL または LCL をはみ出す率は、1,000 個中に 3 個程度である。

累積和管理図

累積和管理図は、個々の観測値と参照値との偏差の累積和、または群の平均値と参照値との偏差の累積和をプロットする管理図である[4]

脚注

  1. ^ 文部省土木学会編『学術用語集 土木工学編』(増訂版)土木学会、1991年。ISBN 4-8106-0073-4http://sciterm.nii.ac.jp/cgi-bin/reference.cgi 
  2. ^ a b JIS Z 9020-2:2016 (管理図―第2部:シューハート管理図)”. kikakurui.com. 2017年10月21日閲覧。
  3. ^ JIS Z 9020-4:2018 (管理図―第4部:累積和管理図)”. kikakurui.com. 2022年12月11日閲覧。
  4. ^ 累積和管理図とは(工程分析)”. 株式会社日本科学技術研修所. 2022年12月11日閲覧。

関連項目


管理図

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 19:03 UTC 版)

品質管理」の記事における「管理図」の解説

工程の管理を行うためのツール。管理図は工程安定状態にあるかどうか把握するための判断材料となる。時間別などの規則に従ってデータサンプリングして集計取りその結果を群として系列折れ線グラフ作成する。管理図では、中心線 (CL) と管理限界によって、点の配置分布からその管理工程の異常が判断できる管理限界には上方限界 (UCL) ・下方限界 (LCL) があり、3シグマ設定する場合が多い。

※この「管理図」の解説は、「品質管理」の解説の一部です。
「管理図」を含む「品質管理」の記事については、「品質管理」の概要を参照ください。

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