完成以後とは? わかりやすく解説

完成以後

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/16 07:21 UTC 版)

波田堰」の記事における「完成以後」の解説

1879年明治11年)には、黒川堰との交渉があった。黒川堰は、波田堰よりも数年早い起工で、上流域では、黒川堰土石波田堰落ちて害を及ぼすことがよくあった。そのころ山形唐沢五郎黒川堰の残工事引き継いでいた。難航の末、潰れ地のことや分水について規定約した1883年明治15年)には、上波田下波田・三溝の3合併して波多村になった三溝耕地300円を出して波田堰参加し秋に15町歩開田することになり、これで波田堰当初開田目標であった200町歩達成したまた、この秋、御渡海道境内600坪で岡象女神勧請した水神社設立した1884年明治16年3月に、波多腰六左は、みずからの担任解いて波田堰戸長役場引き渡した1921年大正10年)、波田堰水利組合設立され従来特別会計運営されていたが、会計独立した1933年昭和8年)には、関係地386人の賛成得て波多耕地整理組合設立し県費補助工事として波田堰改修工事にあたることになった開削以来漏水多く流末への通水悪かった波田堰は、工費1万9000円を投じたこの改修工事により、灌漑水末端まで引かれるようになり、水田面積207町5反まで増加した1949年昭和24年)、『土地改良法』が制定された。この法律により、今までのように、会計管理下で、波田堰維持管理受益地域内農道用水路改修をすることができなくなった。そこで、1951年昭和26年10月県下25番目の土地改良区として波田土地改良区設立認可された。これ以降波田堰維持管理に伴う事業波田土地改良区がになうこととなった1968年昭和43年)、県営圃場整備事業着工され東西・南北直交する農道と、1枚が30aの耕地コンクリート化され水路という現在の姿完成された。この時の波田堰水田面積は285haであった。ただ、60年代までの水路は、長年浸食のために、土地無駄に使われる部分もあったが、それらの水路には個性があり、その周辺では多様な植物・動物生息許されていた。しかし、今では単調急なコンクリート水路になってしまい、でさえ流れに逆らずに流されてしまう。また、この事業以前には、主要な道路は「和田道」と呼称された東西縦貫道路と、「木曽道」と呼ばれた南北横断道路幹線道であった。しかし、圃場整備事業によって、整然と区画され縦横道路等間隔に走るようになった。ただし、旧和田道相当する部分道路は、水神社脇の交差点から、下原集落北端部を抜け県道48号線に出ることができる(県道48号線ができる以前は、和田集落抜けて松本市方面に出るために使われていた)ので、後年になって交通量多く、今(2012年)も同様である。下原集落部分交通信号が2基あるが、国道158号線除けば波田地区内で交通信号機があるのは、この2基だけである。 1971年昭和46年)に、東京電力梓川ダム完成し梓川諸堰の取水口上海分水口に移された。

※この「完成以後」の解説は、「波田堰」の解説の一部です。
「完成以後」を含む「波田堰」の記事については、「波田堰」の概要を参照ください。

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