分水
分水
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 17:25 UTC 版)
久地から先は、各々西から根方堀、川崎堀、六ヶ村堀、久地・二子堀と呼ばれる4方向に分岐するため、久地円筒分水により各堀の灌漑面積に応じた一定の比率(7.415 : 38.471 : 2.702 : 1.675)で正確に分水される。 根方堀 最も西側を流れ、高津幼稚園の脇を通り、大山街道の栄橋で旧平瀬川と立体交差、溝口西口商店街を横切って、暗渠となる。溝の口駅の商店街から住宅地を通り抜け、武蔵新城駅付近で江川として姿を現し、現在の川崎市中原区井田付近で鶴見川水系矢上川に流入する。 川崎堀 本流の役目を果たし、現在の幸区・横浜市鶴見区方面(鶴見川以東の地域)まで潤していた。現在は河川法管轄外の普通河川として管理されている。直線的に改修された部分は「新川」と呼ばれ、旧流路は旧府中街道の南を蛇行していた。旧平瀬川と合流した二子坂戸緑道など。河川敷が整備されていて、鯉が放されている箇所もある。 六ヶ村堀 溝口、二子(南部)、諏訪河原、北見方、宮内、小杉の各地を潤した。川崎堀のすぐ隣の道(旧府中街道)沿いで、高津のNTTの近くで二手に分かれ、多摩川の水門まで続く。 久地・二子堀 久地および二子(北部)を潤した。平瀬川と少し離れたところを直線的に多摩川の水門まで続く。 現在は川崎堀のうち川崎市高津区・中原区内の流路が専ら「二ヶ領用水」と呼ばれ辿ることができるが、他の流路については1990年代までにほとんど蓋がされるか道路下に埋め込まれており(暗渠化)、流路を辿るのは困難になっている。開口していた時代は子供たちがザリガニを釣る姿が見られた。流路の概要は円筒分水に詳しい地図が掲示されている。
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