単式蒸留焼酎
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 01:31 UTC 版)
真空減圧蒸留方式で粕取り焼酎「あますことなく」を製造している。蒸留かすは、養鶏農家に販売している。
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単式蒸留焼酎(焼酎乙類)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 04:18 UTC 版)
米、麦などを原料とし、単式蒸留器で蒸留して造る焼酎である。 日本の税法上はアルコール度数45%以下。基本的に1回のみの蒸留のため、原料本来の風味や旨み成分が生きていることが特徴である。南九州地方が特産地として有名。 製造法の流れは以下の通りである。 元の原材料(多くの場合は米ないしは麦)へ麹菌を生やし、麹をつくる。 タンクや甕に麹と水、酵母を加えて一次仕込みを行い、5日間ほど発酵させてもろみを造る(一次もろみ)。 一次もろみの中へ主原料(掛原料)と水を加え2次仕込みを行い、8 - 10日間発酵させる(二次もろみ)。このとき投入した主原料で焼酎の冠表示ができる。主原料にサツマイモを使うと「芋焼酎」となる。 アルコールが生成された2次もろみを蒸留する。 近年、蒸留時に蒸留機内の気圧を低下させる減圧蒸留と呼ばれる手法が導入された。これに対して、蒸留機内を減圧しない伝統的な蒸留を常圧蒸留と呼ぶ。減圧蒸留では蒸留機内のエタノールの沸点温度が低下し、低温での蒸留が行われるため、フーゼル油などの成分をあまり含まず雑味の少ない蒸留液を得る。一方、常圧蒸留ではフーゼル油などを含む、クセの強い豊かな風味の蒸留液を得る。 産地の南九州では、お湯割りで飲まれることが多い。お湯割りは、酒杯に先に湯を入れ、後から焼酎を静かに加えて作る。こうすると対流が発生し、自然に混ざった状態となる。先に焼酎と水を合わせておき、一日もしくは数日おいて馴染ませたものを黒ぢょか等の酒器にて燗をして飲むこともある。 旧酒税法が制定された1940年以来、単式蒸留焼酎(乙種)は酒税の保全や過当競争防止等の理由にて麦・米・さつまいも・そばの主要4品種については新規製造免許を認めない方針によって、製造の新規参入ができない状態が長らく続いていたが、構造改革の一環として国税庁が2005年に規制緩和の見解を示し、一部地域・条件付きながら2006年以降に新規免許が認められる事となった。 税法上では「単式蒸留焼酎」表記の代わりに「焼酎乙類」「ホワイトリカー(2)」と表記することも認められている。また、後述するように、焼酎甲類に対して劣るという誤解を避けるために本格焼酎という呼称も用いられる。 近年では、原料にコーンスターチなどを用いた低価格の乙類焼酎、(果実酒用の)乙類の「ホワイトリカー」も登場している。
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