ラム酒との違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/13 05:54 UTC 版)
ラム酒は原料植物のサトウキビが黒糖焼酎と共通であるが、次のような違いがある。 ラム酒はサトウキビの絞り汁または製糖の際の副産物である廃糖蜜といった液体が原料であるのに対し、奄美黒糖焼酎の原料は固形の純黒砂糖と米麹である。また、ラム酒に米が使われることはない。 ラム酒は絞り汁、糖蜜だけでなく、黒砂糖のような含蜜糖で作ることも、上白糖、ざらめの様な分蜜糖で作ることも規定の上では可能であるが、奄美黒糖焼酎は含蜜糖を冷やし固めた固形(ブロック)の黒砂糖しか使えない。 蒸留方法は、奄美黒糖焼酎がもろみを一定量ずつに分けて単式蒸留器で蒸留する単式蒸留に限られているのに対して、ラム酒には制限がなく、連続式蒸留器で蒸留したものと、単式蒸留器で蒸留したものがある。 ラム酒はスパイスド・ラム、または、フレーバード・ラムと称して、バニラなどの香辛料で香り付けをすることも可能であるが、本格焼酎として販売される奄美黒糖焼酎には水以外のものを加えることが許されていない。 製品のアルコール度数は単式蒸留焼酎の一種である奄美黒糖焼酎が日本の酒税法で45度以下と規定されているのに対して、ラム酒はこの規定が適用されない。日本での販売に関してはスピリッツの95度以下が適用される。なお、現在の酒税は37度未満の場合、ラム酒を含むスピリッツは固定のため、単式蒸留焼酎よりも高い酒税が課せられる。37度-45度では酒税は同額である。
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ラム酒との違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/30 15:51 UTC 版)
冒頭文の説明の通り、カシャッサとラム酒は共にサトウキビを原料とする蒸留酒である。 ブラジルでラムの名が知られるようになったのは1660年代半ば頃で、これに対しカシャッサの名が定着したのは1750年代半ばといわれる。ブラジルでラム酒の名が定着しなかったのは一説に西インド諸島を領土化したスペインとの交易対立であるともいわれる。 したがって、ブラジルでは「カシャッサはラム酒ではない」と明確に区別している。 ラム酒との違いを具体的に挙げると、以下の通りである。 ブラジルと西インド諸島の気候や気温などにより、本来持っている酵素や細菌が異なる。 ブラジル以外で製造されるスピリッツの多くは、200リットルのアメリカやヨーロッパの広葉樹(オーク)の樽に長く置かれるが、ブラジル原産のカシャッサは、それらよりも大きい1万リットル程度の樽を使う。また樽はアマゾンの森林樹や大西洋沿岸の森林樹を使う。
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