三身とは? わかりやすく解説

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さん‐しん【三身】

読み方:さんしん

《「さんじん」とも》仏語大乗仏教説かれる3種仏身法身(ほっしん)・応身(おうじん)・報身(ほうじん)。三仏身


三身

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/03 14:49 UTC 版)

三身(さんじん、または さんしん、: trikāya)は、大乗仏教における、の3種類の身のあり方(法身・報身・応身)で、仏身観の一種である。三身説

『十地経論』巻3には「一切の仏に三種の仏あり。一に応身仏、二に報身仏、三に法身仏なり」とある。通常はこの三身説がよく用いられる。

対応関係を表すと次の通り。

三身 説明 三徳 仏(如来)
法身(ほっしん) 宇宙真理真如そのもの、仏性 法身 毘盧遮那仏法華経
報身(ほうじん) 仏性のもつ属性、はたらき。あるいは修行して成仏する姿。 般若 阿弥陀仏
応身(おうじん) この世において悟り、人々の前に現れる釈迦の姿。 解脱 釈迦牟尼仏

三身が具現していることを、三身即一、あるいは三身円満などという。

歴史

4世紀頃までの中期大乗仏教では、法身(永遠身)と色身(しきしん)(現実身とも)の二身説だけであったが、5世紀頃までにはその本質永遠性と現実即応の関連づけ、すなわち統一が問題となり、それが仏身論に及び、法身と色身(応身)を合せた報身が立てられ、三身説が成立した。中国や日本の仏教では、この三身のどれを表として立てるかで議論が起こった。 しかし後に仏の身は本来分かつべきでなく、どれも具わっていると考えられるようになり、三身即一身(三身即一などとも)という説が立てられた[要出典]

その他の三身説

  • 法身・応身・化身 - 『合部金光明経』巻1の説
    • 法身 - 通常の三身説の法身と報身をあわせたもの
    • 応身 - 通常の三身説の応身に同じ
    • 化身 - 変化身ともいう。仏が衆生の機根にあわせて現す、天部竜神など仏以外の姿
  • 法身・解脱身・化身 - 『解深密経』巻5の説
    • 法身 - 仏果のこと
    • 解脱身 - 5つの特性(戒・定・慧・解脱・解脱知見)としての五分法身のこと
    • 化身 - 通常の三身説の応身に同じ
  • 自性身・受用身・変化身 - 『仏地経論』巻7の説
    • 自性身 - 通常の三身説の法身に同じ
    • 受用身 - 通常の三身説の報身に同じであるが、これに以下2つに分別される
      • 自受用身 - 通常の三身説の報身に同じ、仏自らが法の楽しみを受ける
      • 他受用身 - 通常の三身説の応身に同じ、仏が衆生に法の楽しみを受けさせる
    • 変化身 - 通常の三身説の応身に同じ
  • 法身・報身・化身、
  • 法身・智身・大悲身
  • 真身・報身・応身

「三身」の例文・使い方・用例・文例

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