不還
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/06 06:56 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動不還 (ふげん、巴: anāgāmi(n) アナーガーミ(ン), 梵: anāgāmin アナーガーミン, अनागामिन् , 音写 : 阿那含(あなごん))は、仏教において、もはや人間界にもどることなく、梵 天界以上の階位に上って悟りに至る者のこと。四向四果の一つである。
部派仏教では五下分結(下位の世界に結びつける五つの煩悩)を断じた者が得る位であったが、『倶舎論 』では、欲界の修惑(情的煩悩)をすべて断ち切ったため、もはや欲界に戻らずに悟りに至るとする。不還向(ふげんこう)とは,前段の一来果を得た者が、次の不還果を得ようとして残余の修惑三品を断ちつつある位のこと。
到達した境地(果) | 解放された結 | 苦しみが終わるまでの輪廻 | |
最大7回、欲界と天界を輪廻する | |||
一度だけ人として輪廻する | |||
Source: Ñāṇamoli & Bodhi (2001), Middle-Length Discourses, pp. 41-43. |
出典
- ^ See, for instance, the "Snake-Simile Discourse" (Majjhima Nikaya 22)
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「不還」の例文・使い方・用例・文例
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