&とは? わかりやすく解説

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and

別表記:アンド、&

「and」とは、~と・および・そして・またのことを意味する英語表現である。

「and」とは・「and」の意味

「and」とは、「AとB、AおよびB、AもBも、AかつB」あるいは「そして、すると、また」といった接続詞の意味をもつ英単語である。「and」は何を繋ぐかの制限少なく基本的には「同じようなもの・似たもの同士のもの」を並列することができ、「名詞名詞」はもちろん、「文章文章であっても「and」で接続することができる。そのような場合訳し方が「と」ではなく、「そうすれば~と仮定すると、~しながら、~なので」といった訳になる。例えば、「You can tell me and I'll help you out.(言ってくれれば手伝えますよ)」などとなる。

「and」の発音・読み方

「and」の発音記号は「ən(d)」であり、カタカナ読みすると「アンド」となる。

「and」の語源・由来

「and」の語源は、「AとB」を示す場合用いられるラテン語et」に由来するとされる記号の「&」はこの「et」の合字複数文字一つ合成した文字)である。

「and」の類語

「and」の類語としては、「also(また)」「as well as (~も)」「in addition to~に加えて)」などが該当する

「and」と「or」の使い分け

「and」と「or」の使い分けは、原則として、「AとB、AB両方」という場合に「A and B」を使い、「AまたはB」という場合に「A or B」を使う。並列する対象2つ以上ある場合は、「ABCすべて」の場合に「A, B, and C」となり、「ABCのどれか1つ」の場合に「A,B, or C」を用いる。ただし、「A and B」で「AやB」と訳すこともあるので、文脈などで判断するケースも多い。

「and」を含む英熟語・英語表現

「カンマ and」とは


カンマ and」とは、英文法における記述方法一つである。意味としては通常の「and(~と)」と変わらないこのような方法用いるのは、「アメリカ英語」において「3つ上のものをつなげる場合」に用いる。例えば「A, B, and C」といったように記述し訳し方は「AとB、そしてC」などとなる。

「black and white」とは


black and white」とは、「黒と白」や「(白黒のように)はっきりしている」、「モノクロの」を意味する英語表現である。前に「in」がついて「in black and whiteとなった場合は「文章で書面で」という意味に変化する

「spin and burst」とは


spin and burst」とは、直訳すると「スピンバースト」や「回転爆発」といった意味を持つ英語表現である。日本のアニメ映画BORUTO -NARUTO THE MOVIE-』で使用された曲タイトルでもあり、同曲はサウンドトラックなどに収録されている。

「bass and drum」とは


bass and drum」とは、「ベースドラム」を意味する英語表現である。似たような言葉として、「Bass Drumバスドラム楽器名)」や「Drum & Bassドラムンベース音楽のジャンル名)」などがある。

「and」に関連する用語の解説

「&」とは


「&」とは、「and」を意味する記号である。正式には「ampersandアンパサンド)」と読む。語学以外にも数学IT業界でも頻繁に使われるため、IT用語として取り扱われることもある。「A & B」と表現することで、「AとB」を示すことができる。

「And/or」とは


And/or」とは、「および/または」や「両方/いずれか一方」を意味する英語表現である。文語表現であり、論文法務契約書において用いられることが多い。「A and/or B」と表現されている場合、「AとBの両方か、AとBのいずれか一方か(選択肢はAB、A、Bの三つ)」という意味になる。

「in and out near me」とは


in and out near me」とは、「私の近く出入りする」という意味をもつ英語表現である。なお、アメリカハンバーガーチェーン店「In-N-Out(in and out)」を指し示して、「in and out near me(私の近くのイン・アンド・アウトバーガー店)」と表現していることもある。

「bread and egg recipe」とは


bread and egg recipe」とは、「パンと卵のレシピ」という意味を持つ英語表現である。

「pisces and virgo」とは


pisces and virgo」とは、「うお座おとめ座」という意味を持つ英語表現である。

「and」の使い方・例文

「and」は同列類似のものを繋ぐ接続詞である。基本は「I like a tea and a coffee.(私は紅茶コーヒー好きだ)」や「I like a tea and she likes a coffee.(私は紅茶が好きで、彼女はコーヒー好きだ)」などとなる。特殊な例では、「There are doctors and doctors.」は「医者医者がいる」ではなく、「医者にも色々だ・医者千差万別だ」という意味になる。

また、単純に何かを並列するだけでなく、因果関係(~なので)や目的(~のために)、同時(~しながら~する)、条件(~すれば)、対比(~なのに)といった表現もできる。例えば、「I gave up and failed.(私は諦めてしまったので落第した)」、「Try and read the book.(本を読んでみてください)」、「We sat and watched a movie.(私たち座って映画見た)」、「You pay the fee and You can see the continuation .(料金支払えば続き見られる)」といった使い方となる。

アンパサンド

(& から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/11 00:35 UTC 版)

&
Trebuchet MS フォント

アンパサンド&, 英語: ampersand)は、並立助詞「…と…」を意味する記号である。ラテン語で「…と…」を表す接続詞 "et" の合字を起源とする。現代のフォントでも、Trebuchet MS など一部のフォントでは、"et" の合字であることが容易にわかる字形を使用している。

語源

The term ampersand is a corruption of and (&) per se and, which literally means "(the character) & by itself (is the word) and." The symbol & is derived from the ligature of ET or et, which is the Latin word for "and."
訳: アンパサンドという言葉は、and (&) per se and("&" [という文字]それ自体が "and" [という言葉を意味する])が転訛したものである。& の記号は、ラテン語で "and" を意味する "ET" または et の合字が元になっている。
Geoffrey Glaister, Glossary of the Book[1]

英語で教育を行う学校でアルファベットを復唱する場合、その文字自体が単語となる文字("A", "I", かつては "O" も)については、伝統的にラテン語の per se(それ自体)を用いて "A per se A" のように唱えられていた[2][3]。また、アルファベットの最後に、27番目の文字のように "&" を加えることも広く行われていた。"&" はラテン語で et と読まれていたが、のちに英語で and と読まれるようになった。結果として、アルファベットの復唱の最後は "X, Y, Z, and per se and" という形になった。この最後のフレーズが繰り返されるうちに "ampersand" となまっていき、この言葉は1837年までには英語の一般的な語法となった[3][4][5]

アンドレ=マリ・アンペールがこの記号を自身の著作で使い、これが広く読まれたため、この記号が "Ampère's and" と呼ばれるようになったという誤った語源俗説がある[6]

歴史

アンパサンドの変遷 字形1から6
現代のアンパサンドはカロリング小文字体のものとほぼ同じ。右のイタリック体アンパサンドはより新しい et の合字が元になっている。
インシュラー体の et の合字。

アンパサンドの起源は1世紀の古ローマ筆記体にまでさかのぼることができる。古ローマ筆記体では、E と T はしばしば合字として繋げて書かれていた(左図「アンパサンドの変遷」の字形1)。それに続く、流麗さを増した新ローマ筆記体では、さまざまな合字が極めて頻繁に使われるようになった。字形2と3は4世紀中頃における et の合字の例である。その後、9世紀のカロリング小文字体に至るラテン文字の変遷の過程で、合字の使用は一般には廃れていった。しかし、et の合字は使われ続け、次第に元の文字がわかりにくい字形に変化していった(字形4から6)[7]

現代のイタリック体のアンパサンドは、ルネサンス期に発展した筆記体での et の合字にさかのぼる。1455年のヨーロッパにおける印刷技術の発明以降、印刷業者はイタリック体とローマ筆記体のアンパサンドの両方を多用するようになった。アンパサンドのルーツはローマ時代にさかのぼるため、ラテンアルファベットを使用する多くの言語でアンパサンドが使用されるようになった。

アンパサンドはしばしばラテンアルファベットの最後の文字とされることがあった。たとえば1011年のByrhtferthの文字表がその例である[8]。同様に、"&" は英語アルファベットの27番目の文字とされ、アメリカ合衆国やその他の地域でも、子供達はアンパサンドはアルファベットの最後の文字だと教えられていた。1863年の M. B. Moore の著書 The Dixie Primer, for the Little Folks にその一例を見ることができる[9]ジョージ・エリオットは、1859年に発表した小説「アダム・ビード英語版」の中で、Jacob Storey に次のセリフを語らせている。"He thought it [Z] had only been put to finish off th' alphabet like; though ampusand would ha' done as well, for what he could see."[10] よく知られた童謡の Apple Pie ABC は "X, Y, Z, and ampersand, All wished for a piece in hand" という歌詞で締めくくられる。

アンパサンドは、ティロ式記号の et ("⁊", Unicode U+204A) とは別のものである。ティロ式記号の et は、アンパサンドと意味は同じだが数字の「7」に似た形の記号である。両者はともに古代から使用され、中世を通してラテン語の et を表すために使用された。しかし、アンパサンドとティロ式記号の et はそれぞれ独立に発明されたものである[11]。ラテン文字から発展した古アイルランド語の文字では、アイルランド語の agus(「…と…」)を表すためにティロ式記号の et が使用されていた。今日はゲール文字の一部として主に装飾的な目的で使用されている。この文字はアイルランドにおけるキリスト教時代初期に修道院の影響によって書き文字に加わった可能性がある。

手書き

日常的な手書きの場合、欧米では小文字の ε(エプシロン)を大きくしたもの(あるいは数字の "3" の鏡文字)に縦線を加えた形の単純化されたアンパサンドがしばしば使われる[12]。また、エプシロンの上下に縦線または点を付けたものもしばしば使われる[12]

くだけた用法として、プラス記号("+", この記号もまた et の合字である[13])がアンパサンドの代わりに使われることがある。また、プラス記号に輪を重ねたような、無声歯茎側面摩擦音を示す発音記号[ɬ]」のようなものが使われることもある。[要出典]

同様の記号

ティロの速記には「et」を表すための「」(U+204A Tironian sign et)がある。この文字はドイツフラクトゥールで使われたほか、ゲール文字でも使用される。

ギリシア文字では「……と」を意味するκαιを表すための合字として「ϗ」(U+03D7 Greek kai symbol)が使われることがある。

フラクトゥールで「etc.」を「⁊c.」と書いた例(1845年の雑誌記事より)。
2行目に「ϗ」を使用(18世紀のギリシア文字の活字サンプル、クセノポンソクラテスの思い出』2.1.21より)。

プログラミング言語

プログラミング言語では、C など多数の言語で AND 演算子として用いられる。以下は C の例。

  • X = A && B のように2個重ねたものは論理 AND を表す。この場合 A, B がともに真ならば X も真、それ以外は偽である。
  • 0x12345678 & 0x0f0f0f0f のように1個であればビット AND を表す。この場合の結果は 0x02040608 である。

PHPでは、変数宣言記号($)の直前に記述することで、参照渡しを行うことができる。

BASIC 系列の言語では文字列の連結演算子として使用される。"foo" & "bar""foobar" を返す。また、主にマイクロソフト系では整数の十六進表記&h を用い、&h0F (十進で15)のように表現する。

SGMLXMLHTMLでは、アンパサンドを使ってSGML実体を参照する。

符号位置

記号 Unicode JIS X 0213 文字参照 名称
& U+0026 1-1-85 &
&
&
Ampersand
۽ U+06FD - ۽
۽
Arabic Sign Sindhi Ampersand
U+204A - ⁊
⁊
Tironian Sign Et
U+214B - ⅋
⅋
Turned Ampersand
U+2E52 - ⹒
⹒
Tironian Sign Capital Et
U+FE60 - ﹠
﹠
Small Ampersand
U+FF06 1-1-85 &
&
アンパサンド(全角)
🙰 U+1F670 - 🙰
🙰
Script Ligature Et Ornament
🙱 U+1F671 - 🙱
🙱
Heavy Script Ligature Et Ornament
🙲 U+1F672 - 🙲
🙲
Ligature Open Et Ornament
🙳 U+1F673 - 🙳
🙳
Heavy Ligature Open Et Ornament
🙴 U+1F674 - 🙴
🙴
Heavy Ampersand Ornament
🙵 U+1F675 - 🙵
🙵
Swash Ampersand Ornament

脚注

  1. ^ Glaister, Geoffrey Ashall (1960). Glossary of the Book. London: George Allen & Unwin. https://archive.org/details/glosaryofbook0000unse . 引用元: Caflisch, Max. “The ampersand”. Adobe Fonts. Adobe Systems. 13 January 2013時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月17日閲覧。
  2. ^ Nares, Robert (2011) [first published 1822]. A Glossary. Cambridge University Press. p. 1. ISBN 9781108035996. https://books.google.com/books?id=n9bfivi9ti4C&pg=PA1 2021年4月17日閲覧。 
  3. ^ a b The ampersand”. word-detective. 8 May 2008時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月17日閲覧。
  4. ^ What character was removed from the alphabet but is still used every day?”. The Hot Word. Dictionary.com (2 September 2011). 2021年4月17日閲覧。
  5. ^ "ampersand". Oxford English Dictionary (3rd ed.). Oxford University Press. September 2005. (要購読、またはイギリス公立図書館への会員加入。) (要購読契約)
  6. ^ この俗説の例は、 Jessie Bedford, Elizabeth Godfrey: English Children in the Olden Time, page 22. Methuen & co, 1907, p. 22; Harry Alfred Long: Personal and Family Names, page 98. Hamilton, Adams & co, 1883. などで見られる。
  7. ^ Jan Tschichold: "Formenwandlung der et-Zeichen."
  8. ^ Everson, Michael (7 June 1994). “On the status of the Latin letter þorn and of its sorting order”. Evertype. 2021年4月18日閲覧。
  9. ^ The Dixie Primer, for the Little Folks”. Branson, Farrar & Co., Raleigh NC. 2021年4月18日閲覧。
  10. ^ Eliot, George. “Chapter XXI”. Adam Bede. Project Gutenberg. https://www.gutenberg.org/files/507/507-h/507-h.htm#link2HCH0021 2021年4月18日閲覧。 
  11. ^ Ampersand”. The Online Etymological Dictionary. 2021年4月18日閲覧。
  12. ^ a b c d e A Visual Guide to the Ampersand (Infographic)”. Six Revisions. 2021年4月18日閲覧。
  13. ^ Cajori, Florian (1928). “Origin and meanings of the signs + and −”. A History of Mathematical Notations, Vol. 1. The Open Court Company, Publishers. https://archive.org/details/in.ernet.dli.2015.200372 

外部リンク


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