

みにくいあひるの恋2 死にぞこないの人魚姫 [★]
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八月一日。学校にみんなで泊まって共同生活をする『夏期特別学級』が始まった。そんななか、陀衣とあひるが前よりも親しくなっていること――図書室で一緒にいたり、病院に連れさられそうになったあひるを陀衣が助け出したりしたことは、生徒たちの興味の的になっていた。お騒がせ女王・遊菊は、「二人を理想の公認カップルにしようじゃないか」と言い出して、あひるを怒らせてしまう。だが、遊菊の本当の目的が、あひるの『病』を克服する薬探しだと知って、陀衣はあひるの恋人役をつとめながら遊菊に協力することに。一方、陀衣の『妹』の茜子は、陀衣があひるに関わることに深く傷ついていて……。せつない思いが交錯するピュアなラブストーリー、第2弾!
夏期特別学級という時期に、陀衣とあひると遊菊で恋の病の特効薬といわれる「人魚の肉」を探しに行くお話。
とりあえず陀衣があっちこっちにふらふらしすぎなんだよなこれ。
いや終盤はちゃんと覚悟決めて髪までバッサリいっちゃったんだけどさ。でもそれで本当にいいのかね。この世界ならたいていの人は「妹」や「姉」と一生を共にすることになるんだろうけど、もうっちょっと自由恋愛を楽しんでもいい気がする。まあたぶん続くと思うんでこんなところであひると、はいさようならするとは思いませんけどね。
でもこれは茜子から見ても辛いですよね。
いままで愛情を注がれたと同時に注いできたはずの「兄」が、ぽっと出の女に取られようなら反抗する気も起こるわけですけどもちょっと甘すぎる。まあ「妹」としての武器には強力なことに違いないけれどね。そんな失敗を犯してしまった音忠とは共感し協力する仲になりそうですが、果たしてその選択でいいのか……。いずれにせよも、やたらハードな展開になってきたなあ。「人魚の肉」の効力然り。
次巻でこのハードな展開がもう少し緩和されるといいのだけれど、恋する若者はどんな奇跡を起こすのかな。
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